蜘蛛ですが、なにか? (8) (角川コミックス・エース)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041089361

作品紹介・あらすじ

ついに因縁の相手「アラバ」に戦いを挑む蜘蛛子。下準備が功を成し、蜘蛛子が先手を取り有利に進める。しかし、不利を悟ったアラバは蜘蛛子へのアンチスキル取得し、燃え盛る炎を武器に蜘蛛子に襲い掛かるのだった!

感想・レビュー・書評

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  • 他の生物を倒さなければスキルポイントがたまらないっていう仕組みを考えると、経験値の多寡は知力に依るのかもしらんなぁ。それであれば、人間の経験値が存外高かったのも説明がつくし。

  • 進化ツリー忘れたけど、オリジンタラテクトって普通の人型で喋れるのか…当初の目的からすると進化の方向を間違えているような感じだけど、特殊進化の方向じゃないと生きてけなかっただろうな…

  •  読了。
     アラバ戦。アラバかっこよかったな。転生しねぇかな。

     8巻にしてやっと地上へ。マザー追いかけてきたけど。アラバより強いらしいわ。
    (210618)

  • ハチもマザーも気持ち悪い〜
    せっかく外に出たのに、まだ戦いは続くのなぁ〜

  • 対アラバ戦の終結と、蜘蛛子の地上への脱出までを描くコミックス版第8巻。ここまでは、蜘蛛子の視点のみから描いても問題なかったけど、時系列と舞台が複雑化するここからの展開はどうしていくんだろう…。

  • 決戦地はかつて見上げた高み、少女は上に辿り着く。

    かつての一方的な邂逅から数えてどれほどの時間が経ったことでしょう?
    今度こそ互いが互いを認識しての会敵と相成りました。
    彼ないし彼女は、原作書籍三巻までの、言うならば「迷宮探索編」の最初から最後まで君臨し続けました。
    主人公の脳裏に恐れと共に、強さへの焦がれと憧れを植え付けた「地龍アラバ」戦、いよいよ開幕です。

    迷宮脱出前の最後の強敵は、生存競争の相手でも自分の意志を侵そうとしたモンスターペアレントでもありません。ついでに言うなら物理的に回避できない相手でもありません。

    己の矜持のために避けては通れない壁として自らが設定し挑んだからこそ、この戦いは尊い。
    互いに交わす言葉などなくとも、その意地を汲んで死力を尽くした交戦をしてくれたアラバもまた美しかった。

    もしかしたら、きっと。
    勝負の壇上に上れるだけの力を身に着け、その上で漫画版六、七巻と事前偵察など対策を練ることで勝ち筋を見つけた主人公のことを待っていてくれたかのようです。

    巨大な体躯、バランスが良いスキル、ステータス、隙の無い耐性に、豊富な戦闘経験の裏付けを持つアラバ。
    糸による拘束、毒や麻痺による状態異常、牽制から大技まで幅広い魔法攻撃などでそれに挑みかかる主人公。

    そんな二者の決戦地は迷宮の上層から下層までを貫く巨大な縦穴です。
    地に足を付けている限り無敵といえる地の利を発揮するアラバの利点を潰すために、主人公は空中戦を選びます。おそらくタイムリミットは天井に到達するまで。

    駆け上がる主人公を追い詰めていくアラバという逆転の構図、目まぐるしく移り変わる攻防は見どころですね。
    この辺りは理にかなった戦法であるとともに、ただひたすらにひたすらに上を目指し、己を貫こうとした主人公のがむしゃらな姿の喩えのように思えてなりません。

    主人公が培ってきた手札を次々切っていき、必死に致命打を避け、それでも絡め手を駆使して王手をかける一方。
    アラバもまた、「温存」しているという意識さえなかっただろう手札(スキルポイント)を切って、徹底的に対「主人公」メタを張り彼女のことを追い詰めます。

    窮地の中であえて心中でふざける主人公の余裕も戦いの中で剥ぎ取られていくことに。
    ちなみに勝ち筋が「ある」と明言されていたのは確かなんですが、原作にも増して「伏せられて」いたので、一連の戦闘の流れには本当に震撼させられたと言っておきます。

    一手間違えれば致命傷になる戦闘中、主人公に目立ったミスはなく相手の対応に追われ続けたというのもその意識を後押ししています。質量と軽快さを兼ね揃えたかのようにあの巨体が空間を縦横無尽に駆け回る緊迫感ある絵作りは漫画版の真骨頂と思えてなりませんでした。

    空間を自由に扱えるようになった彼女のお株を奪うような、敵の動き(意識も含め)はここまでの戦いの集大成と言っていいかと。
    そして、すべてわかったうえでも、漫画版ではさらにギリギリの決着を演出した後に幕引きを行ってくれました。

    横たわりながらも澄んだ瞳から、あえて座したまま穏やかな瞳という形でイメージこそ異なりましたが、敗者の弁を述べる口が無いとしても堂々たる態度によって、雄弁と語ってくれたように思えます。

    すなわち、主人公にとってあまりにも苦い終わり方でした。
    アラバはあまたいた敵のひとつではなく、彼女の心の中にずっと占め続ける、苦くもいとおしい思い出として続いていくことになったのかもしれません。

    また、漫画版特有の演出として、あの時に彼女を覆い隠し震えを隠していた「糸の網(掛け布団)」が誰もいなくなった瓦礫の山にぽつんと残っていたのも印象的ですね。

    アラバの死に顔を隠すための当て布と洒落込むにしても、亡骸は跡形もないのです。ここに来て表紙絵で手向けの花を抱えることの意味が効いてきました。
    もし、あの時の主人公が人の形を取っていたならそうしたかもしれない、いや感傷でしょうか。

    「薔薇」は色合いや本数によっても花言葉を変えると言いますが、ここで語るのも野暮ですね。
    ここまでの戦いは風化するまでもない、ごく短い期間でのできごとだったように思えて、ここまで駆け抜けてきた時間の濃密さを物語るようです。

    などと、一区切りついたわけですし、実はここで作品全体の幕を引いても許されるタイミングなんですが漫画版はまだまだ続くようです。まぁ、ここで終わったら打ち切りとそしられるのも当然ですし、私としては続けていただけることに感謝でいっぱいなわけですが。

    そんなわけで強敵を打ち破った余韻を打ち破るように、ブラックジョークも織り交ぜながら地上脱出を成し遂げちゃって緊張を解いた主人公のほのぼのさ加減にこれは続くなとほっこりしたところで、休みなしの強行軍がいきなりスタートします。つまりは原作小説四巻の内容に突入です。

    対「マザー」がこの先控えているとしてもまぁ急ぐことはないだろう、進化の余地もまだ残されていると安心した主人公の予想を裏切るように、マザー自らが主人公を追いかけて迷宮の壁をぶち破り猛進してくるインパクトをぶつけ、辛くも逃れたところに二の手、三の手がやってくるというところでこの巻は引きです。

    ここまでの展開を引き継ぎつつ変化した新展開と性質については続巻が出た折にでも解説しようと思いますが、一応補足しておくとここまでは無料で読めたWEB連載版と書籍版、漫画版の大筋におおむね変化はありません。
    が、商業展開に当たってリテイクされた書籍版はここから大きく装いを変えます。緊張感は持続し、ここからも本番、そう言っておきます。当然、その流れを汲んだ漫画版もその恩恵を受けるわけで。

    断言します。
    『蜘蛛ですが、なにか?』はここからも強い。

    なお、巻末には三、四、六巻にも収録された『もう一人の「転生者」』(9P)が描き下ろされています。
    人外に転生してしまったものの、竜種ということが幸いして人間に飼われることになった漆原さん(フェイルーン)、彼女の視点から前世のクラスメートの再会を追っていくシリーズもこれで四回目ですね。

    ふたつの視点が交差する原作の再現というにはささやかですが、この辺で今後の展開を示唆する情報を一気に開示してきます。尺の都合か、匂わせるというより直球で突きつける形になるわけですが、思ったより踏み込んできたという印象です。常識人の漆原さん視点だから妙な味になっているところもあってこのパートも好きです。

    ただ、どちらにしても漫画版では主人公視点の比重を一気に傾けている以上、こちらの情報はあまり拾えていないわけですが。まぁ、構成上のあれこれなど無用な心配に関しては置いておいて。
    今回はこちらサイドの中心人物シュンの紹介から公爵令嬢に転生した大島くん(カティア)の紹介がメインになります。まずは第一印象でのしとやかな令嬢から前世男子の少年モードへの切り替えはお見事と言っておきます。

    やはりTS(性転換)ネタはこういった外見と内面のズレがわかる仕草とか表情のギャップが肝ですよね。
    小説の方で時間経過につれての移り変わる心情描写を見た私としても、この時の彼(彼女)はこういった顔をするんだなと想像力が膨らみ、どこか懐かしむような思いに浸れました。

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