ハンガー・ゲーム0 少女は鳥のように歌い、ヘビとともに戦う (上) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041089545

作品紹介・あらすじ

過酷な運命を背負った少女カットニス・エバディーンを主人公に据えたディストピア小説『ハンガー・ゲーム』シリーズの前日譚。
主人公は、カットニスの宿敵ともいえる、恐ろしい独裁者コリオレーナス・スノー。
バラをトレードマークにし、いかなる毒にも耐性があり、誰も信用しない老大統領──彼にも少年時代があった。
それも、高貴な家柄に生まれたものの両親と死別し、祖母といとことともに貧しい生活に耐えながら、必ずのし上がると自分に言い聞かせていた時代が。

キャピトルに対して反乱を起こした12の地区をいましめるため、毎年各地区から少年少女が1名ずつ選ばれ、最後の1人になるまで殺し合いを行う恐怖の催し「ハンガー・ゲーム」。
記念すべき第十回めの新しい試みとして、贄の教育係に任命された18歳のコリオレーナス・スノーは、貧しい境遇から抜け出すため、優勝を心に決める。
だが、彼が担当することになったのは、最も弱い第十二地区の少女だった。そして少女の唯一の武器は、歌だった──。

感想・レビュー・書評

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  • 学生の頃夢中で読んだハンガーゲームの前日譚!
    最恐の悪役スノー大統領がいかにして生まれたかを楽しめる。ハンガーゲームの面白さはプロットの上手さとキャラの際立ちだと思うが今作でもその実力を如何なく発揮している!
    ま1のハンガーゲームに比べて戦いはショボイが、64年前のテコ入れ前だと考えるとご愛嬌。
    それにしても、タイガレスって1でいたよな。。

  • 中学、高校とずっとハンガーゲームを読んできていたので新刊が出てとても嬉しかった。
    今まで全く共感を感じたことないキャピトルの人間性にとても惹かれた。とくにスノー大統領に感情、慈悲深さがあるのは違和感を感じた。
    この本はハンガーゲームのスノー大統領を想像しながら読むとイメージがしずらかったから一少年としてよんだ。

    なんでスノー大統領があんなにも冷酷な人間になれたのか上巻では表されてなかった。
    下巻が楽しみだ。

  • スノー大統領の幼少期のお話。
    このスノー大統領はどんなふうに形成されたのか?と思ったが、めっちゃいい子だー!と思ってしまった。
    こんな子がどうして、あんなふうに。。。
    全てはゴール博士が悪いのか。
    ルーシーとのやりとりも胸キュンしてしまう。

  • 飢えのゲームというタイトルだったが、主題は「国家とは」にありそう。ホッブズの万人の万人に対する闘争を再現する場としてハンガーゲームは描かれていたと思う。ハンガーゲームを舞台として強調されていたのは、支配される人間と支配する人間が根本的には同じ人間だという事。それを作中嫌な人間として描かれる先生が言うのは印象的だった。支配する側であるキャピタルの学生が、支配される側である地区の人間をあくまで道具や動物として捉える様は学生自体は悪意は感じないため妙にリアルで、それ故の恐ろしさ、人間の危うさを感じた。こうした作品を読む時にはいつも感じるが、奴隷制度や支配関係は実際の歴史であったものであり、現代と地続きになっているという事実とそのリアリティの無さに不気味さを感じる。この日常の薄皮一枚壁の向こう側に惨憺たる暗闇がいつでも降りかかる気がして、恐ろしい。

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著者プロフィール

米国のテレビ脚本家、小説家。2008年から発売された『ハンガー・ゲーム』三部作は、全世界で1億部以上売れたベストセラー・シリーズとなった。シリーズをもとにした映画四作品も大ヒットした。

「2020年 『ハンガー・ゲーム0 下 少女は鳥のように歌い、ヘビとともに戦う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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