孤高の陛下の至宝の寵姫 (角川ルビー文庫)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041089606

作品紹介・あらすじ

兄に疎まれたシリルは、賢王と名高いが妃は必要ないと宣言する国王・ヴォルフの後宮に放り込まれてしまう。だが偶然にもヴォルフの命を助けたことで、彼が何者かに命を狙われていることを知る。最初は、「迷惑だ」とシリルを突き放すヴォルフだったが、二度も危険を省みずにヴォルフを庇うシリルに保護の名目で「私の寵姫だ」と周囲に宣言してしまい!? ヴォルフの唯一の妃となったシリルは、参加した宴でヴォルフが兄妹を手にかけて玉座を手にしたという噂を聞き…?

感想・レビュー・書評

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  • 残酷で生々しい、ありきたりな後宮の話でありながら、振り切った残忍さが面白い。とても好き。惜しむらくは短い。どーしてもサラッと感が拭えずもったいない。もっと長編のお話が読みたいなー。

  • 信じていた家族に裏切られ、孤独を感じていたシリルとヴォルフ。自分のことを顧みず、というかそこまで考える間もなく、ヴォルフを助けたシリル。そんなシリルに苛立ちを覚えていたヴォルフだけど、出会ったときから惹かれていたのかも。とも思う。今まで寂しい思いをしてきた2人にはお互いを大切にしながら、仲良く暮らして欲しい。もちろん、自分自身のことも。

  • ふたりの抱える哀しみが切ない。でもお互いの存在に癒され救われる。とてもよいお話でした。最初は仮面のように皮肉な態度をとるヴォルフだけど、生来の繊細さ優しさも見えて好きです。後半の甘ったるく好意を示す姿とのギャップもよいです。シリルはとっさの言動がとても素直で危なっかしくて、目を離せないヴォルフの気持ちがよくわかります。脇役も個性的で楽しく、バルドとマルクスのやりとりがツボ。

  • 貫井さんのお話は、悪いやつは相応の報いを受けるからすっきりする。

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