- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041089804
作品紹介・あらすじ
まるで、拷問具をまとったかのような痛々しい肉体の自画像「折れた背骨」――フリーダ・カーロが、血みどろの自分を描き続けた理由とは? 発表当時、貧困の三女神として酷評された「落穂拾い」――ミレーの最高傑作が負った大いなる誤解とは? 歴史の闇や社会背景、画家たちの思惑を基に、名画が孕む恐怖と真実を読み解く20の物語。これまでになかった新しい視点による絵画鑑賞を提案した人気シリーズ、新章開幕!(解説:佐藤可士和)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
大大大好きな中野京子さんの怖い絵シリーズ、新章。
待ってました!
期待を裏切らない、次から次へと紹介される怖い絵たち。
文章力があり博識な中野さん、エピソードを他作品から引用するそのタイミングも素晴らしく、ドラマチックで切なくて、最後にやっぱりゾッとして…と、その筆致にうっとり恍惚になりながら読ませていただきました。
名だたる画家と並んで、ジョン・ウェイン・ゲイシーの自画像があるのも心憎い感じでした。
うん、この絵は怖い。 -
[鹿大図書館学生選書ツアーコメント]
「怖い絵」を読んでから美術や芸術への関心が高まりました。絵画の歴史や背景を知ることで、今まで見えてこなかった絵画の秘密が見えてきました。絵画を観に行きたいと思うようになったきっかけの一冊でもあります。「新 怖い絵」を読んで、新しい絵画の秘密を見つけていきたいです。
[鹿大図書館・冊子体所蔵はコチラ]
https://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC01121428 -
『絵画』を『読む』本。
と、いっても画家や時代背景などを読み解くことも多い。
様々な視点から絵が見れて、知識も広がるのは面白い。
宗教画は美しくて見ているのは好きですが、宗教は不学なので読んでいても理解しきれないことも多々ある。
勉強したい。
-括弧-書きが目につく文章だった。 -
一番怖かったエピソードはフリーダ・カーロ。一番インパクトのある絵はゲイシー。リアルさが不気味だったのはレーピン。
-
先に読んだ『怖い絵』シリーズ3冊ほど面白いとは思わなかったなー。取り上げられている絵画がマイナーだったり、未完だったりするせいもあるけれど。
絵として魅力的だと思ったのは、ミレイの『オフィーリア』(表紙になっている絵です)。
この後の運命(水死体になる)を知るとなんとも言えない気持ちになりますが、知ったからこそ感じる美しさもあるわけで・・・芸術って奥深い。 -
紹介される作品の年代が幅広く、新しい作者の絵画も増えて読み応えあり!さらに、各絵の怖いエピソードがより美術的かつ恐ろしいので、満足度高いです。
-
興味深い話ばかりだった。
著者プロフィール
中野京子の作品





