こわい本1 蛇 (1) (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2021年6月15日発売)
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本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041089910

作品紹介・あらすじ

幸せに暮らしていた沼田家の姉妹を、突然の悲劇が襲った。姉が、手足が動かなくなる原因不明の病に倒れたのだ。献身的に看病する妹だったが、姉の奇怪な行動に不審を抱き、姉の正体は蛇で、自分を殺そうとしているのではと怯えはじめる――違和感がぬるりと忍び寄る「うろこの顔」ほか、映画化された「蛇娘と白髪魔」や「口が耳までさける時」の、蛇の恐怖譚3篇を収録。語り下ろし著者インタビューなど豪華巻末企画も必読!

感想・レビュー・書評

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  • 初めて楳図かずお先生が出てくる。後ろ姿のみだが。
    始まりが、楳図かずおさんの妹、魔子さんが、楳図さん宛に来た手紙の元を訪ねることから始まるストーリーだからか、
    少し現実味が帯びて、めちゃくちゃ怖かった。
    うろこの顔に蛇娘と白髪魔
    2つも、昔からの蛇にまつわる話で、蛇の祟りと婆やが繋がっている。
    切っても切っても切れない。蛇から逃れられなくて怖かった。
    あとがきで、
    楳図さんも、幼い頃お母様に蛇の話を聞いてて、蛇が怖いと。
    昔は蛇2匹を戦わせる。頭から蛇を喰われても、喰われた蛇は、蛇の身体の中で暴れるらしい。だなら、呑まれたほうが勝ちだと。

    わたしの蛇の思い出は、
    まだ、父方と母方の祖父母が生きてたときに、
    家の前の公園に大きな蛇が現れてびっくりしたこと。

  • “「こわい本」は、1960年代〜80年代に発表された著者の作品を、1981年〜2007年の間に版をかえて刊行されてきました。本書は、そのシリーズを再編集し、角川ホラー文庫に収録したものです。”
    古くても新しい感じで面白い。
    「うろこの顔」は終わり方がやや中途半端な印象。「蛇娘と白髪魔」も似たようなパターン。

  • ホラーは小説も映画も好き。だけど、怖い絵のホラー漫画は苦手、という私ですが。やはり気になるのでチャレンジです。
    1巻のテーマは「蛇」。いやもう本当に怖いって! 絵だけで怖いってば! だけどストーリーは気になるので頑張って読みました。昼間ならかろうじて読めるけれど、これは夜には読めません。
    単純に蛇の呪いというだけの話かと思っていたら、いろいろと仕組まれたストーリーがあって充分に楽しめました。個人的に蛇はさほど苦手じゃないのだけれど、それでもしばらくは蛇が怖くてたまらなくなりそうです。

  • 楳図かずおのホラーアンソロジー。
    以前あった「こわい本」の復刊ではなく、新規に編んだものを全10巻で出すとのこと。1巻目は「蛇」をテーマに60年代の作品を3作収録。巻頭に掲載されている「うろこの顔」は展開が二転三転するのが面白い。

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著者プロフィール

楳図 かずお(うめず かずお)1936年和歌山県生まれ。55年に貸本漫画家としてデビュー、『週刊少年サンデー』などに作品を発表。ホラー漫画の第一人者。代表作に『漂流教室』『まことちゃん』『わたしは真悟』『14歳』など。ホラー、SF、ギャグ、時代劇まで幅広い。1995年以降、腱鞘炎という理由で漫画は休筆中。タレント活動を行い、2014年には長編ホラー映画『マザー』を初監督・脚本・出演。

「2022年 『こわい本11 猫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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