青くて痛くて脆い (角川文庫)

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  • KADOKAWA (2020年6月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784041090152

作品紹介・あらすじ

人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。周囲から浮いていて、けれど誰よりもまっすぐだった彼女。その理想と情熱にふれて、僕たちは二人で秘密結社「モアイ」をつくった。――それから三年、あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。そして、僕の心には彼女がついた嘘がトゲのように刺さっていた。傷つくことの痛みと青春の残酷さを描ききった住野よるの代表作。

感想・レビュー・書評

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  • ーー青くて、痛くて、脆い。
    そのとおりの物語だった。

    住野よるの作品を読むのはたった4作目。
    だから、
    わかったようなことを言うのは、
    誰かを傷つけるのかもしれないけれど、
    それを恐れて何も言わないのも違う気がする。
    ーー住野よる作品にはいつも
    人間関係に鈍感で
    人間関係に敏感な人物が登場するのだ。

    映画を観て、原作を紐解いた。
    アマプラでは杉咲花が秋好寿乃として
    一見鈍感女性を演じ
    吉沢亮が田端楓として
    繊細過ぎる壮大な復讐劇を演じていた。
    楓は何かに裏切られて、
    傷つけられた気がして、
    成功した大学内サークルの1つの不正を
    SNSで暴露して炎上させて、
    そしておかしな方向に秋好を
    傷つけたことに
    傷つけたあとに気がつく。
    楓は縋るように秋好を追う。
    なんて、青くて痛くて脆いんだろう。

    かつてわたしの読んだ住野よる作品
    麦本三歩は鈍感だけど、
    傷つける程にまだ力を持ってないのが味噌。
    「か「」く「」し「」ご「」と」の皆は
    特殊能力の敏感さを持て余している。
    傷つける程に尖っていないのか味噌。
    住野作品は、「いつもイライラする」
    って声が出てくるのは当然だよね。
    だって、それを狙っているのだもの。

    楓は尖りすぎた。
    秋好は力を持ちすぎた。
    1回目に追った時は楓に追う資格はない
    2回目のときには、資格はあったけど
    ストーリーはそこでプッツリ
    あとは想像してということなのだろう。

    映画では、
    楓の社会人風景が具体的に映り
    原作にないエピソードがひとつ盛られた
    それで充分だと思う

    • shintak5555さん
      仰るとおり!流石の分析っす!
      イライラする!それを狙ってる!
      イライラはメンタルが濁るのであまり読まなくなりました!σ(^_^;)
      仰るとおり!流石の分析っす!
      イライラする!それを狙ってる!
      イライラはメンタルが濁るのであまり読まなくなりました!σ(^_^;)
      2024/11/18
    • kuma0504さん
      shintak5555さん、コメント有難う御座います♪
      この作品については、アマプラで観て、良かったので紐解いたという経緯もあって、最初は2...
      shintak5555さん、コメント有難う御座います♪
      この作品については、アマプラで観て、良かったので紐解いたという経緯もあって、最初は2時間で決着がつくのでイライラもそんなたいしたことなかったです(^^;)。
      私、麦本三歩好きなんですよね。構ってあげたいけど、実は芯がある「女の子」にグッとくる。
      コミニュケーションでいろいろ失敗してきた若い世代の、それでも再生できるよ、というメッセージを、おそらくずっと辿っていくんだろうと思います。
      2024/11/18
  • 話の展開スピードが遅く、世界観も狭いので途中で読むのを挫折する読者が多そうな作品
    しかしテーマは深いし、現代の若い子達へ…もしくは現代の社会問題向けたようなお話。

    人間は誰でも【自分の考えが正しい】と思うのが当たり前…
    でも子育てと同じで【正解はない】はずだし
    皆 価値観が違って良いと思う
    皆違うから万が一間違っていても軌道修正出来る

    けど人は自分の考えを押し付けるし、皆同じにしようとする…でも皆 価値観が同じなら 間違っていたら もうお仕舞いだと思う。

    特にこのお話はネット上での過剰な炎上に見られる
    【間違った正義感】が描かれている。

    勘違いしちゃいけないのが【我々 一般人に知る権利はあるが、裁く権利は無い】と言うこと

    誰でも 自分の常識は、他人から見たら非常識

    中、高校生にも進めたいが
    子供な大人にも読んでもらいたいですね…

    ※だから話は変わるけど 俺が何が言いたいかって言うと…
    【個人的に好きな漢字は?って聞かれたら…門の字の中に鳥居が立ってるような文字「開」が好きですよ!!】って事!!

    • workmaさん
      個人的に好きな漢字→門がまえの中に心…「悶」…ですかね。悶絶。
      個人的に好きな漢字→門がまえの中に心…「悶」…ですかね。悶絶。
      2023/03/19
  • この本は娘から借りた本。

    主人公が青くて、痛過ぎる。
    正直、途中で読み出すのをやめてしまおうか、と思ったほど。

    でも、最後まで読むと、見えるものが変わる。
    「君の膵臓をたべたい」にしてもそうだが、住野さんは深い奥行きがあるものを途中までは表層の部分しか見せてくれない。だから、中盤までで弛緩し切ってしまうのに、終盤やたらと(いささか、過剰気味に)緊張させる。その落差にやられてしまう。
    まるで、恋愛の常套手段のようだ(笑)

    冗談はさておき、心を抉られる小説だと思う。
    誰しも田端みたいに、青くて痛くて脆い時代があるからだ。
    きっと誰しも秋好みたいな存在の人がいたんじゃないか(もしくは、今いるんじゃないか)と思う。

    読み終わって、尾崎豊の「傷つけた人々へ」が聴きたくなった。

  • 住野よるさんっぽい作品でした。表紙のイラストも素敵なので星4です。

  • 私の理解力の問題だけど、すこし読みにくく何を伝えたいのかよくわからなかった。
    次は頭が冴えている状態で読みます。

  • 久しぶりの住野よる氏の作品を読了。

    もう少し恋愛小説っぽいものを想像していましたが、思いっきり
      『青春の痛み』
    的なものを味わされました。

      そう、青春ってこんなんだったよなぁ。
      自分のことしか考えてなかったよなぁ。

    そんなことを思いながら、とっくにオジサンになってしまった僕は自分の生きてきた道のりを思い起こすのでした……。

  • 自分の気持ちを伝えることの重要性を再認識させられる作品でした。
    モアイは実際に悪いことをしていたわけで、それ自体を暴いた田端は悪くないとは思う。
    ただ、もっと他に方法があったのではないかと考えさせられる。理想と離れていった秋好に対して、自分の気持ちを伝えることができれば、このようなことにはならなかったのではないかと思う。
    だが、面と向かって自分の気持ちを伝えられるのなら苦労はない。伝えられないから、すれ違いが起きて、勝手に相手の気持ちを解釈してしまい、後悔する。この経験を積んで、人は大人になるのだろう。
    そして、大学生ならではの青さ、痛さ、そして精神的な脆さ。読み終わって、作品名と重なる部分を見出すことができました。
    ただ、大学4年のシーンになって、秋好は亡くなってしまったと勝手に解釈していたために、秋好がヒロであることを知り、心底驚きました。

  • 人に不用意に近づきすぎない。誰かの意見に反する意見をできるだけ口に出さない。この2つを自らのテーマにかかげて過ごしてきた主人公楓。
    久々に嫌な主人公だ!!と思いながら読んだのですが、読み終わった今、わたしは楓がすきです。

  • 主題の通り。

    経験不足にも関わらず、プライドだけは一人前で、自分の事を顧みず、他者に責任を押しつける。よくある若者像を描いている。

    一方的な主張を表現するためか、対象の人物たちの心の内は常にシークレット。その分、台詞毎に主人公の独りごちた考えが記述されているんだけど、それが個人的に読みにくかった。

    もうちょっと行間を読ませる文章が好みではある。

  • 今の自分に、この本に出会えてよかったと思う。
    ぜひ、10代におすすめしたい。
    初めの方は普通に話が進んでいったが、最後の方になると、続きが気になり、ページをめくる手が止まらなかった。
    大学生という、大人でも子どもでもない時期だからこそある悩みに向き合って、自分なりにもがきながら人と関わることの難しさや嬉しさに気づかせてくれる話だと思う。
    また、この本の特徴は、主人公の繊細な心の動きが丁寧に書かれていることだと思う。

  • 人は人を間に合わせに使う。自分にも似たような感覚がある。たまたま自分だっただけでどうせ自分じゃなくたって…マイナスに考えてしまう。その価値観が考え方が多少なりとも変わった。それだけでこの作品に出会えてよかった。川原さんのキャラが良い、好き。

  • 実写化もされた作品。とても読みやすい。だけど、なんかスッキリしないというか主人公が裏でコソコソしてる感じがどうも好きになれなかった。この作品がじゃなくて主人公がだけど。

  • 期待値高過ぎたのと、勝手にミステリーと思ってました。。。やっちまいましたw
    でも、共感できる(学生の時ならもっと共感できたかも)件もあったけど、頭の中で映像はあまり浮かばだったけど、楽しめました!

  • 途中つまらなくなって、何度止めようかと思ってしまった。


    学生時代、私も裏切られたこともあったなぁ
    人を傷つけてるのが分からない連中もいるよなぁ。
    地味に大人しく学生生活を送ろうと思ってたが派手なグループの子達のおかげて学校楽しいって思えた!

    ヒロが秋好だったのには、ビックリ!

    映画も観ないで終わりそうだな。

  • 若さ故の青さと痛さ。
    大切な人を傷つけ、自分の過ちに気づいても取り戻せない時間。

    人間ってそうやって成長していくのかなと。
    そしてどんなに時間がたっても、『痛かった自分』に向き合う勇気が必要だと考えさせられた作品でした。

  • 「依存」▶「嫉妬」▶「復讐」▶「後悔」

    気が付かないうちにしている「依存」
    心の奥底に眠っている「嫉妬」
    相手に裏切られ傷つけられ、それ以上に仕返しをする「復讐」
    そこで自分が過ちを犯していることに気がつき「後悔」
    その田端楓の心境がリアルに書かれてました

    これまでの自分と重なる点が多かったです
    相手を傷つけた時にはもう遅い
    大切な相手こそ傷つけてしまう
    読んでる途中苦しくなり逃げ出したくなりました

    住野よるさんが伝えたかったメッセージが痛いほど伝わる内容です

    純粋な気持ちの青さ
    後悔する心の痛さ
    簡単に壊れてしまう脆さ

    「青くて痛くて脆い」
    10代後半から20代前半の方には是非読んでいただきたい作品ですね




  • こ、この小説の主人公、、ヤバイ、、、痛すぎる、、、と、
    客観的に見ているはずなのに、
    何故か自分自身にもグサグサ刺さってしまうという不思議な小説でした。

    おそらく筆者もこれを狙っているんでしょうね?(笑)


    自信過剰なくせに、あえて自分は空っぽだと言い張り誰かに否定されるのを期待してみたり、
    自分から離れていったくせに、もう一度頼ってくれるのを待ってみたり、
    ただ嫌われるのが怖いだけなのに、他人に興味のないふりをして人と距離をとって生きてみたり。

    全て自分の良いように理由づけして、世界が自分の思ったとおりに動かなければ、ぜーんぶ他人のせいにする。

    そんな、青くて、痛くて、脆い、人間が
    この世にはどれほどいるんでしょう。

    とっくに学生の身分ではなくなって社会に出ている私ですが、読んでいるとまるで自分のことのようで苦しくなりました。
    この小説を読んだ人全員、こうなるんよね?私だけじゃありませんように…(笑)

  • 傷つかない為に人と距離を置いて過ごそうと決め始まった大学生活。その壁を超えてくる出会いが!しかしすれ違い離れてしまった距離は縮まるのか?傷つけられたから、その人を傷つけていいことにはならない。

  • 過去を美化して主人公だけの時間が止まっている。その間周りは動き続けていたのに。
    そのことに気がつかず、気づいたときには傷つき、自分を守るために相手を傷つける言葉でまくしたててしまう。
    あとになって本当のことに気づき、相手を傷つけてしまった自分に後悔と恥が襲ってくる。

    そんな青春の痛くて脆い心を描いた作品。

    最後の一文が
    ちゃんと傷つけ。
    で終わっている所がまだ青くて脆い者へのメッセージを感じる。

    誰しもが誰かを間に合わせに使う。間に合わせって心の隙間を埋められる、心の隙間に必要とされたってこと。誰しもが空洞を埋められる人。

  • 2年半前と現在の同時進行で、慣れてきたなー彼女はどういう経緯で亡くなったのか、そこまでたどり着く様に読んでたら、ヒロが彼女だった。まるで気づかず、でもなるほど自分はそこの場所に居たかったんだと告白する、それも意外な人物に、彼女と話をしてて自惚れみたいな想いと彼女の毒と、話ない時間がどれだけ長いのか、そして一度失ったものは2度と戻らない思います。彼女を傷つけて初めて事の大きさに気づいたのも、楓の生き方と真逆なのに、近年問題のSNSにも一石投じるのでは。大切な場所には永遠にいられない実感

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著者プロフィール

高校時代より執筆活動を開始。デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、2016年の本屋大賞第二位にランクイン。他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』『この気持ちもいつか忘れる』『腹を割ったら血が出るだけさ』がある。カニカマが好き。

「2023年 『麦本三歩の好きなもの 第二集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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