遠い国の小さな花嫁 (Ruby collection)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 44
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041090718

作品紹介・あらすじ

雪深い町に、遠い国から男の花嫁がきた。
たった一人で嫁いで来たサガルは、妻に先立たれ幼い息子を持つローランの妻になった。
貿易商の仕事で一年で冬の間しか町にいない彼の代わりに息子の子育てを担う一方で、寡黙だが優しいローランと穏やかで温かい夫婦の絆を紡いでいくサガル。
しかし彼には、夫には秘密にしている別の姿があった。
平和な幸せを壊したくないサガルだが、その素性を追う者たちが次々と町に現れ――。

感想・レビュー・書評

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  • 「普通の」夫婦ではないかもしれないけれど、時間をかけて少しずつお互いを信頼するようになっているように見えるサガルとローラン。2人とも、ハリファのことを心から大切に思っていて、いい家族だな。と思える。でも、お互いのことを知らなすぎな2人には、ちょっと不安になった。サガルの過去や秘密はとにかく悲しいし、サガルがそれを実感していなさそうなのが更に悲しい。サガルが自分のしたいことを少しずつでも言えるようになることを願わずにはいられなかった。

  • 遠い国からローランに嫁いできた花嫁・サガル。その夫で貿易商のローランと一人息子のハリファ。ローランは1年の大半を王都で過ごし冬の間だけ帰ってくる。
    読み始めた時はたくさんのキーワードが散りばめられていて、これはどういったお話なんだろうと思っていました。中盤からは怒涛の展開で引き込まれました。
    お互いに秘密を持ったまま、形だけの夫婦から徐々に互いを大切に思うようになっていく。まわりに不穏要素が増えていくたびに、ローランはサガルを大切に思いながらも相反する気持ちを抱くようになり、自分の秘密を打ち明け、今まで詮索しなかった彼のことを知りたいと切り出す。本当の夫婦になるために。
    サガルの歩んできた過酷な人生を知った時のローランの叫びにとても胸打たれました。唇を震わせ上手く話せないと泣きじゃくるサガルが痛々しくて辛かった。酷いことを強いてきたかに思われた姫君も辛い思いを抱いていた。純粋で一途なサガル。とても大切に思っていた姫君の願いを叶えようとしていた。精一杯幸せになろうとしていた。サガルの行動を思い返すと胸がいっぱいで泣きそうになります。
    経済格差や絶対的身分、理不尽などと戦ってきたローランの孤独も余りあるものがあります。レディ・アンと姫君という、ひとの上に立つふたりの女性の苦悩と成長、覚悟を垣間見たお話でもありました。
    掌編ふたつもとてもよかった。

  • 面白かった。てかBLではなかったな、普通のファンタジーノベルズ。
    とても長編で、設定がよく考えられていて、オチまでしっかり同じペースで完走していることが素晴らしい。
    強いて言うなら、序盤の「大男」描写が、イラストとの相違なのか作者の表現過多なのか、しっくりこなかった点が残念だったのと、あとがきがよくなかったね。
    何が言いたいのかよくわからんあとがきだったな〜。

  • web小説にありがちな、視点がコロコロ変わる読みにくさが、結構最後まで足を引っ張った。そして突っ込みどころのある世界観も読みづらかった原因のひとつ。
    だけど、最後はなんだかわからない気持ちに煙に巻かれながらも、じんと感動してしまった。
    なんだろう。多分、万人にはうけるどころか許容すらもされないかもしれないけど、それでも構わないという人だけが支持をするお話だと思います。
    作者あとがきでも読者を突き放したかのようなメッセージに戸惑いながら、作者と作品とに乖離がないことに安心しました。
    この人の二作目を書籍という媒体で読んでみたいようなみたくないような…。ただ、そのときはちょっとでも編集さんの手を入れたものを見てみたいです。
    (コミコミ特典小冊子はすごく甘くて普通でとても良かったです)

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