その境界を越えてゆけ (カドブンノベルSpecial Edition)

制作 : 角川書店 
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 59
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041090732

作品紹介・あらすじ

物語は我々に、まだ見たことのない世界を見せ、感じたことのない痛みや喜びを与えてくれる。物語は我々の、寛容さを育てる鍵となる。しなやかに、誠実に、前へと進むために。「カドブンノベル」特集号を書籍化。

感想・レビュー・書評

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  • 境界を越える、をテーマにした対談や短編が集められた一冊だ。
    ジェンダーに関する境界が主なテーマだが、それ以外の境界、差別、そういったものを扱っている作品もあり、好きな作家が多数寄稿していることもあって面白い内容だった。

    意識するとしないとにかかわらず、社会にはありとあらゆる境界があり、その境界に苦しむ人もいれば、越境しようとする人がいる。

    後半の作品はすべて連載の第一話であり、続きが気になるところ。個人的には物語は連載で楽しむのではなく一気通貫で読むほうが圧倒的に好きなのだけれど、初めて読んだ作家さんもいて、新しい出会いがあるところがこういった文芸雑誌の面白さだなあ、と思う。

  • 図書館にて。
    どの内容もよかったが、冒頭の桐野夏生と小池真理子の対談が良かった。
    強さを持つ言葉を紡げる女の人が好きだ。

    「あの日の電話」近藤史恵、「いちご」寺地はるなもすごく良かった。

  • +++
    「物語の力が、私たちを少しだけ前に進ませてくれる」
    +++

    世界中にはびこるさまざまな境界。たとえばジェンダー、たとえば人種。積もり積もった差別の実態は、一朝一夕に乗り越えられるものではない。境界線のこちらとそちらには、想像を絶する格差があったりするものである。そんな不毛な境界を、物語世界で越えて行こうという試みである。極個人的には、この雑誌的な作りは、何となく集中できない気がして苦手ではあるのだが、内容自体は興味深く読める一冊ではあった。

  • よかった短編→彩瀬まる 寺地はるな 古内一絵
    続きを読みたい→王谷晶/食う寝る処にファンタンゴ 高殿円/忘らるる物語 深沢潮/翡翠色の海へうたう

  • 【収録作品】「私たちを後押ししたのは徹底的な“怒り”の感情だった」 桐野夏生 小池真理子述/「どうしてみんな生きづらい? それでも生き抜いていくための、いくつかの方法」 辻村深月 大槻ケンヂ/「わたれない」 彩瀬まる/「あの日の電話」 近藤史恵/「隣のビル」 津村記久子/「いちご」 寺地はるな/「日本最後の小説」 似鳥鶏/「競わせる女」 古内一絵/「ラクパ・ナワンの噓」 宮内悠介/「出張! 本屋でんすけにゃわら版」 イミンギョン すんみ 小山内園子 谷澤茜述. /「境界線に雪は降る」 ぬまがさワタリ/「出張版野性歌壇」 加藤千恵 山田航/「あんまりスウィートではない『SWEET MEMORIES』」 佐藤亜紀/「ダメじゃないんじゃないんじゃない」 はらだ有彩/「私たちを少しだけ前に進ませてくれる3冊」 タカザワケンジほか/「食う寝る処にファンダンゴ」 王谷晶/「昨日星を探した言い訳」 河野裕/「夢のいる場所」 こざわたまこ/「魔法を描くひと」 白尾悠/「忘らるる物語」 高殿円/「翡翠色の海へうたう」 深沢潮/「いいとしを」 オカヤイヅミ

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