心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 沈黙の予言 (6) (角川文庫)
- KADOKAWA (2020年3月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041091203
作品紹介・あらすじ
予言が告げられた―。 旧友の依頼によって湖畔のペンションを訪れた八雲と晴香。 そこに現れた預言者を名乗る不思議な女性。彼女のもたらす呪われた予言の真相を、八雲たちは解き明かすことができるのか。
感想・レビュー・書評
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スピンオフシリーズのANOTHER FILESの6作目。
山奥の山荘というクローズドサークルで人が次々に死んでいく、というミステリお馴染みのストーリー展開。
第三者が何気なく発してしまう「仕方ない」という言葉が、当事者にとっていかに暴力的な言葉か…相手の立場に立って想像してみることが必要。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
心霊探偵八雲、本編のハードさから離れて楽しめるANOTHER FILESシリーズ!
今回も、安心して読めるしっかりミステリー!
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疎遠だった八雲の小学時代の同級生から持ち込まれた案件。
それは湖畔のペンションで、起こるとされる不吉な出来事を予言したものだった。
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「心霊探偵八雲」シリーズは文庫で読む派です。
本編はかなりハードな展開になっていますが、こちらの「ANOTHER FILES」は、本編を離れつつ、しっかりしたミステリーが味わえるので好きです。
単純にはいかない謎の絡み合い…
そして事件が終わったあと、「その後」で明かされる、この物語いちばんの「えっ」と驚く真相…
すべてを知ってからこの事件や、そのきっかけを眺めてみると、なかなかやるせないものがあります。
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本編は単行本で完結していますが、文庫でこのシリーズは読み通してはきたこと、文庫化の際に加筆修正が入ることがほとんどなので、本編が最後まで文庫化されるのをじっと待っています。
いつになるかわからない待ち時間の中、ANOTHER FILESの最新刊が読めたことは、うれしかったです。 -
今回は予言が絡んだクローズドサークルもの。
言葉の難しさは常々感じているけれど、軽んじてはいけないものだとあらためて考えさせられた。
私はこの八雲シリーズをミステリーものとして楽しむというよりは、主要メンバーたちのやり取りを一番楽しみにしている。
中でもやはり八雲と晴香が気になるところだけれど、今回はその要素が薄かったかな、という印象。(だって本編、盛り上がっているもの…!)
それでも読み始めるとページをめくる手が止まらなくなった。
しかし八雲くんよ……晴香ちゃんを踏み台代わりにするのは……いかんよ……。 -
八雲の小学校のクラスメイトだという
奈津美がバイト先のペンションへの
同行を懇願してきた。
最近人気の預言者がSNSで
「そこで殺人がある」と予言したらしい。
怯える彼女に同情した晴香の後押しで
結局、現地へ乗り込む八雲。
折しも台風が近づく中
そもそもの泊まり客に加え
奈津美の友人3人に当の預言者まで乗り込んできた。
そして、嵐で孤立した邸内で
ついに予言通り人が死ぬ…。
本編と違ってあくまで一話完結で
今回は特にクローズドサークルだから
妙な黒幕とか考えなくていいし
絶対に最後は解決すると思えるし
…実はこっちの方が安心して物語に没頭できるのだ。 -
予言に沿って人が魂が地獄に落ちると言われ、心霊現象との関係を調べに行った八雲が魂を救うことができたのかドキドキしながら読みました。
「仕方ない」の一言で人生が狂っていった衝撃の事件。
とても面白かったです。 -
幽霊が出るという水辺のペンションで発生する殺人事件。心霊ものではあるが、主は密室仕立てのミステリーで、幽霊は添え物という感じ。過去作品と比較して心霊は原因でなく犯罪の隠れ蓑的になってきている。八雲と晴美のかけあいが少ししつこい感じがした。
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【2024-048-1706】図書館より。
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登場人物が皆、中途半端な気がする。話しの内容的には名探偵コナンぽい。心霊現象もほぼ出てこない。