蒼天の王土

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 112
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041091227

作品紹介・あらすじ

久慈島(くじのしま)と呼ばれていた九州。神の力を秘めた少年・隼人は、 鬼のように強い剣の腕を持つ鷹士とともに、まだ見ぬ世界へ旅立つことを決めた。血沸き肉躍る冒険の旅が始まる!

感想・レビュー・書評

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  • 真坂は生きて次の話でも出てくるのかな?
    色々と続くんだろうなって終わり方だったので今回は特に隼人と鷹士の成長と関係性の確認だったと思う。
    投げたボールの行く末を見守る感じの読後感でした。
    個人的にこの方の書かれるモフモフたちが可愛い。

  • 「天涯の楽土」の続編。
    好奇心旺盛で器用になんでもこなし、素直でのびやかな隼人と、亡き母の一族の誇りをよすがに戦うことしか許されなかった、正に奴隷だった鷹士。
    彼らは海を渡り外の世界を知る。でも柵が追ってくる。
    やりたいことよりやらなければならないことがある隼人と、やりたいこともどうしたいかもわからない鷹士。
    彼らが旅と戦いの中で自分を見つける物語。
    自然に笑えるようになった鷹士に安堵する。
    まだ続きがありそうなので期待したい。

  •  天涯の楽土の続編。
     秋津島で鉱脈を探す旅に出ることにした主人公・隼人とその旅に同行することにした鷹士。津櫛邦から追っ手が放たれ、命の危機があったり、久慈を出る前の巫にいわれた背信の兆しが出ているとの予言や旅の同行者・真坂の誘導で隼人と鷹士の関係が微妙なものになり、そのために二人は若狭の海で別れ別れに・・・前作で隼人と鷹士を助け消失した隈邦の神宝・潮満玉の再現をもう一つの旅の目的としていた隼人。一人になった隼人だが、鷹士と過ごした日々が彼を生かしてくれる。そして精神も成長した彼は神宝の意義とは何かを理解する。隈の忌み子として生まれた隼人と津櫛の御子の庶子である鷹士、生まれも育ちも全然違う二人だが前作、今作と共に旅し、きずなを深めていく話。

  • 前巻から大分たってからの今回執筆?なので、作者の筆力が上がったのか私が読むのに慣れたのか、前よりは理解しやすかった。でも、やはり駆け足感は否めないなあ。次の巻はあまり時を置かずに出てほしい。

  • 消化不良。なんなんだ、この荒っぽいストーリーは?

  • 前作「天涯の楽土」から7年も経ての続編。隼人と鷹士の旅の続きが読めて楽しかった。2人の人生にはまだまだ波乱がありそうだけど果たして更なる続編が書かれるのかどうか。それはまた7年後なのか。かすかに期待しながら待ってみたい

  • シリーズ第2作目ということですが、1作目の「天涯の楽土」は読まずにこちらを先に読みました。
    これだけでも楽しめましたし、第1作や続編も読んでみたくなりました。

    古代の日本を舞台にしたファンタジーでしたが、世界観がしっかりとしている印象がありました。色んな分野を取材されているなと思いましたし、純日本だけれども、どこかファンタジーのような雰囲気を醸し出していました。

    古代ファンタジーというと、上橋菜穂子さんや荻原規子さんが浮かぶのですが、この作品では、より日本的な要素が描かれている印象がありました。

    ただ、難しい用語や読みづらい単語などがあるため、なかなか世界観に溶け込めませんでした。ルビは、章ごとに改めて振ってくれるのですが、途中から再開すると「あれ?これなんて読むんだっけ?」と度々、読み返していたので、苦労しました。

    二人の青年が、島で繰り返される争いをなくすため、金属の鉱脈を探しに冒険に出るということですが、前半部分はじっくりと行動の描写が描かれていました。でも、後半になると、駆け足のように行動の描写が速いかなと個人的に思いました。また、説明の描写が多かったせいか、戦いのシーンが思ったよりも少ない感じもありました。
    ただ、戦いのシーンは、アクション映画を見るかのように鮮やかで清々しく描かれていました。泥臭さよりも綺麗さを前面に出している感じがしました。

    金属の鉱脈を探すだけでなく、最終的な目標みたいなものも描かれており、続編を匂わす形で終わったので、続きが気になりました。そのためにも第1作目も読みたいと思いました。

  • この本が出るのが楽しみで、発売前の週末に国立歴史博物館に行って気持ちを盛り上げてた。
    発売から1週間ってしまったけど、、やっと読めたー!
    九州を出てさらに広い世界へ。隼人たちの見る世界がどんどん広くなっていく。
    1人では何もできなかった隼人も、健やかに育てなかった鷹士も自分の出自を乗り越えて成長していくのが良いなぁ。鷹士の笑顔の描写があるたびにほっこりとした気持ちになる。2人が各々居場所を見つけていって、離れ離れになることが少し寂しいけどこれは成長だもあって、、眩しいなぁ。
    まだ日本が一つのクニではなく各地に交易の繋がりがあり、、この時代の感じがワクワクする。
    また続編も読めますように。

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著者プロフィール

1966年島根県生まれ。神田外語学院卒業。プログラマー、介護職などを経て、現在ニュージーランド在住。2013年、第4回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、受賞作を改稿、改題した『天涯の楽土』でデビュー。著作に「座敷わらしとシェアハウス」「金椛国春秋」「親王殿下のパティシエール」シリーズ、『狩猟家族』『蒼天の王土』『マッサゲタイの戦女王』『霊獣記 獲麟の書(上・下)』がある。

「2023年 『蒼天の王土』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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