宮廷神官物語 十二 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 271
感想 : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041091241

作品紹介・あらすじ

歴史と伝統の国、麗虎国。次期大神官の鶏冠は、相変わらず市井の民に学問を教えるべく、身分を隠して奔走している。そのそばには成長した天青の姿があった……。皆が待ち望んだ、その後の物語がここに!

感想・レビュー・書評

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  • 市井の民のため、文字処の運営に励む、鶏冠。
    一方宮中では、鶏冠の大神官任命をかたくなに拒む男がいて……。

    藍晶王の御世を描く、続編。

    番外編的な短編集かと思っていたら、しっかりとした長編。
    友情あり、困難ありの読み応えのあるストーリーで、それぞれの魅力がたっぷり味わえ、大満足。

    蛙を振りまわしていた、愛くるしい翠嵐も、すっかり大きく。
    その聡明さと人柄は、まわりの藍晶、櫻嵐、曹鉄、天青、鶏冠たちの良さを一身に集めたよう。

    翠嵐を通して、彼らのふだんの表情や、心あたたまるエピソードが垣間見られてのも、よかった。

    スイとして出会う子どもたちも、応援したくなる子どもたちばかり。

    番外編で読みたいな、と思っていた櫻嵐・曹鉄夫妻のエピソードもあって、うれしい。

    真の完結編ということは、これで本当に終わりということか。
    彼らのその後を、まだまだ読んでみたかった。

  • まず続編が読めて嬉しい!
    やっぱり鶏冠と天青の性格は真っ直ぐで清々しいので読んでいても気持ちがいいですね。
    そして毎回ですが起承転結がはっきりしたストーリーでハラハラドキドキしました。結末も後味が悪くないです。

    p220 天青のために激怒している鶏冠。「私は決して忘れませぬ-天青を打ち据えさせた者を」のシーンが好き。

    p272 鶏冠が王に平手打ちをする場面は、衝撃でしたが、常に大神官としての役割を全うする鶏冠は素晴らしいですね…

    p313 王妃が場を収めた場面はかっこよかったです。母強し、ですね。藍晶王の子どもの物語も読みたいものです。

  • 天青は頼もしく立派に成長していた。
    前巻のラストシーンから10年後位?きゃーるを振り回してギャン泣きしていた小さな姫は、母親ゆずりの破天荒な性格になると思いきや、大胆だけれど思慮深い少女になっていた。
    親の教育により幼い頃から街や山に行き、色々な人々がいることを知る。彼らと恵まれた境遇の自分の違いは何なのか。
    そしてまた鶏冠と藍晶を追い詰める人物が出てくるが、この作者は本当に胸糞悪い敵を書くのが上手だな。
    櫻嵐と曹鉄のくだりは藍晶の回想で少し出てきたが、そこをもっと詳しく!と思ってしまった。
    これで完結は淋しい。もっと彼らの日常も垣間見てみたかった。

  • まさに、まさしく、奇跡の物語で、読み終わるのがもったいなくてもったいなくて、涙が止まらなくて…こんなに幸せなことがあって良いのかと思った。

  • 12巻まで一気に読んだ!読み始めたら止まらなくなるくらい続きぐ気になる物語。天青をはじめ登場人物たちが少しずつ成長して、身分を越えて仲間の絆を深めていくファンタジー小説。読んでいく中で自分も登場人物たちから学べる。私は自分の心に素直で天真爛漫な王女の櫻嵐が本当に好き。

  • 藍晶はどこまでいっても苦労人だなぁ。でも王妃とはいい関係になれてよかった。王妃様、かっこいい。
    天青はもうなんかちょっとさみしくなるくらい立派になっちゃって…。
    腹を括った鶏冠はさすがだった。

  • 本編のその後というお話で、私的には、彼らがそれぞれに幸せな今を刻み、これからもきっと続いていくのだろうと、大団円の後の間話みたいな感じでした。

  • 皆がまっすぐな心根をそのままに、たくましく成長している姿が見れて嬉しい。
    問題が次々起こるから単純に平和というわけには行かないけど、皆がしっかり手を取り合っているので、鶏冠一人が酷い目にあうことも無く安心していられました。スイも可愛くて国の未来が明るいと思える。素敵なラストで良かったです。

  • まさかの続編。櫻嵐と曹鉄の娘、スイの物語。懐かしい面々のその後をかみしめるようにしみじみ読んだ。文章が美しいのはもとより、スイの心意気、真っ直ぐさ、人を思いやる気持ちに絆された。藍晶王子が夫人と気持ちを通じ合わせることが出来たのも良かった。まだ続きがあるのかな?

  • 前巻から十三年。
    今回は曹鉄と櫻嵐の娘、翠嵐が主人公かな?
    申錫石は外面は良いが内心、癇癪持ちで暴君。
    家族でさえも自分の役に立つ、立たない。
    で、判断する人物だが
    役に立たないと思っていた娘の輝安が
    王の妻になった事で宮中での権力を我が物にと…!!
    申錫石が仕掛けた策略に鶏冠は腹を括るが…。
    鶏冠の大神官即位を阻止しようとする
    王妃の父・申錫石の画策とその顛末、
    鶏冠と天青の絆に天青の成長が描かれている。

    あらすじ通りの内容で最終回に相応しい物語。

    最後の ‶私の兎は立派になった、と。〟←この言葉にジーンときた

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著者プロフィール

東京都出身。おもにライトノベルにて活躍する気鋭。代表作は「カブキブ!」シリーズ、「魚住くん」シリーズ(角川文庫)、「妖き庵夜話」シリーズ(角川ホラー文庫)、「宮廷神官物語」シリーズ(角川書店ビーンズ文庫)など。榎田尤利名義でも著書多数。

「2021年 『妖奇庵夜話 ラスト・シーン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

榎田ユウリの作品

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