宮廷神官物語 十二 (12) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2021年3月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784041091241

作品紹介・あらすじ

藍晶王の御代を迎えた麗虎国。
師範神官の長である瑛鶏冠は、
変わらず市井の子供たちの教育に心血を注いでいる。
そんな師を支えるのは、「鶏冠を守る」という約束を胸に、逞しく成長した天青だ。
本来なら、鶏冠が新しい大神官として就任している時期だが、
王妃の父である申氏が強硬に反対し、王を悩ませている。
再び宮廷に不穏な気配が……。

大人気アジアン・ファンタジー、皆の「その後」がここにある!
真の完結巻、奇跡的に登場!

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

物語は、藍晶王の御代を迎えた麗虎国での師範神官・瑛鶏冠と彼を支える天青の成長を描いています。市井の子供たちの教育に尽力する鶏冠と、彼を守るという約束を胸に抱く天青の絆が深まる中、宮廷内では様々な困難が...

感想・レビュー・書評

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  • 市井の民のため、文字処の運営に励む、鶏冠。
    一方宮中では、鶏冠の大神官任命をかたくなに拒む男がいて……。

    藍晶王の御世を描く、続編。

    番外編的な短編集かと思っていたら、しっかりとした長編。
    友情あり、困難ありの読み応えのあるストーリーで、それぞれの魅力がたっぷり味わえ、大満足。

    蛙を振りまわしていた、愛くるしい翠嵐も、すっかり大きく。
    その聡明さと人柄は、まわりの藍晶、櫻嵐、曹鉄、天青、鶏冠たちの良さを一身に集めたよう。

    翠嵐を通して、彼らのふだんの表情や、心あたたまるエピソードが垣間見られてのも、よかった。

    スイとして出会う子どもたちも、応援したくなる子どもたちばかり。

    番外編で読みたいな、と思っていた櫻嵐・曹鉄夫妻のエピソードもあって、うれしい。

    真の完結編ということは、これで本当に終わりということか。
    彼らのその後を、まだまだ読んでみたかった。

  • シリー最終巻。
    最終巻でもハラハラさせてくれた。心身ともに成長した天青の活躍に感激。
    12巻全てが面白く駄作がないのは凄い!

  • 読み始めた時よりもずっと壮大で良かった。
    途中で仲間割れしそうになって辛い時もあったけど、結果的にみんな天青の目指した「これで良い」と思えるような結末になったと思う。
    ちゃんと藍昌王子が王になって、鶏冠が大神官になって良かった。悪い人も勿論いるけど良い人がいっぱい出てきて嬉しくなる物語だった。

    これで終わってしまうのかと言う悲しさはあるけど、うやむやにされて終わったわけではないから良かった。でも続きが読みたい、、、

    苑遊と鶏冠、翠嵐とダンビがまた巡り会える日は来ないのかな、、、
    やっぱり苑遊と鶏冠が一番好きだな。

  • まず続編が読めて嬉しい!
    やっぱり鶏冠と天青の性格は真っ直ぐで清々しいので読んでいても気持ちがいいですね。
    そして毎回ですが起承転結がはっきりしたストーリーでハラハラドキドキしました。結末も後味が悪くないです。

    p220 天青のために激怒している鶏冠。「私は決して忘れませぬ-天青を打ち据えさせた者を」のシーンが好き。

    p272 鶏冠が王に平手打ちをする場面は、衝撃でしたが、常に大神官としての役割を全うする鶏冠は素晴らしいですね…

    p313 王妃が場を収めた場面はかっこよかったです。母強し、ですね。藍晶王の子どもの物語も読みたいものです。

  • シリーズ12冊目!

    すごいねえ。天青がすくすく伸び伸び育っていて、鶏冠との信頼関係もきちんとできていて…鶏冠もきちんと育ってるんだよなあ。

    この巻のはじめの独白、よく分からずに読んだけど、すべて読み終わってから読み直すと誰から誰へ向けた言葉なのか分かる仕組みになっている。憎いねえ!

    この子を主人公に据えたことも、最後あの人を出したところも、ファンサービスが過ぎます!ありがとうございます!!

    この物語には王宮というものや身分制度というものが出てくるけれど、決してそれに安穏とはせず、いい方向へ変えていこうという若者たちの情熱が描かれているのが好み。それに対抗する勢力のこともきちんと背景が描かれているからこそ薄っぺらっくないし、同情してしまう。

    私は実は絶対的な制度や権力を賞賛するような物語はあまり好きではなくて、王制が出てくるものはけっこう警戒するようになってしまったんだけど、これは「宮廷」という言葉を冠してはいるけれども、そういう類ではなかった。大好きなお話でした。

    ラノベという性質上イケメンがたくさん出てくるんだけど、全部無駄じゃない。そのツラを活かして物語を進めるところも好き。そして、何より気取ってないんだよね。少しだけネタバレしちゃうと主人公二人が出会う時のきっかけとなるグッズがね、なんと肥柄杓なのよ。肥溜めの肥を掬うアレ。もう、そこで度肝を抜かれちゃって…ほんと、面白いんだよなあ。

  • 感動!感嘆!最高!
    大興奮の気持ちと、これで本当に終わってしまうという寂しさ。

    本編11巻分の物語で本当はおしまいで、この12巻は後から書かれた追加の物語なんですよね?(どこかでそう見かけた)

    正直なところ、1冊1冊の評価で言えばこの12巻が1番楽しかった✨
    というのも、これまでの11巻があるから。
    これまでの物語での登場上人物たちの人がら・生き方・辿った歴史、関係性などがあるからこそ、この12巻が最高に楽しい。

    11巻分の物語を振り返り、
    「あの頃はああだった」「こうだった」
    と登場人物たちが振り返るシーンが度々あるけれど、読むこちらもその振り返りに参加するように、過去の物語を思い出して微笑んだり。
    そういうのが楽しい!


    ここからネタバレです。


    11巻のラストで登場した櫻嵐の娘。
    曹鉄との子だったらいいなぁと希望は思ってたけど、後一歩で王になるところだったとは言え、ただの武官で身分の格差もあり、難しいよなぁとも思っていた。
    側室ならまだ下賜されることもあるかもしれないけど、櫻嵐、姫だし!

    その櫻嵐で『受ける』始まり。しかも成長して。
    曹鉄との子供として!
    ちゃんと2人が結ばれるシーンも、会話の中で描かれていて、それを想像すると微笑んでしまう。


    櫻嵐の娘・翠嵐、本当によく出来た子で。
    この2人の子だからそりゃ、そうなってほしいという希望をばっちり描いてくれて嬉しい。

    あまりにも完璧な姫だから、途中で鼻血を出すシーンではヒヤリ。
    え、まさか白血病とかやめてよ、、、と想像したんだけど、それは無くて最後までそのままスルーされた鼻血エピソード。
    これだけが12巻で「ん?」となったところだけど、そんな小さな引っかかりは無視しましょう。


    本編11巻の物語では、ハラハラドキドキ、度重なる試練があり、苦痛・苦難に見舞われた鶏冠たち。
    それでも圧倒的な『悪者』って存在してないんですよね。
    (本編物語で関わった人の中でって意味ね。そりゃ、黄楊の母を殺した貴族や、花梨を監禁していた貴族は悪者だけど)

    本編の中であえて言えば、景羅大臣でしょうか?
    自分のためにあくどいことをしたのは。
    それでも最後は虞恩賢母と苑遊にいいように使われはめられてますし、小悪党くらいかな。

    他の敵対する側の登場人物は、自分のためよりも、誰かのため、何かのため、という気持ちで動いている部分も多かった。
    虞恩賢母は、国を良くするため。
    蝶衣麗人は、息子のため。
    苑遊は、自分の欲望のためとも言えなくもないけど、生い立ちや鶏冠に対しては、鶏冠にとって良いと考えることを選択しています。
    だから、11巻分の物語で出てきた悪者たちは悪いような最後の描かれ方してないんですよね。

    虞恩賢母は乱心した最後の登場だけど、刑に処されたとかの断罪はなく終わってるし。

    それに対して、12巻での『悪者』は、圧倒的な悪者、自分のためにあくどいことをする悪者でした。
    自分を優先させ、家のためといいつつ、家族も犠牲にして。
    家族に対する思いなんかは、景羅大臣や蝶衣麗人の方が人間らしい!
    そんな悪者だから、最後は崖から落ちて死んでしまうラストが準備されました。

    宮廷神官物語は、
    『誰でも同じ人間なんだ』『誰かのために』『信頼すること』『愛するということ』そういう精神論を教えてくれて、それらがチープで恥ずかしいと思うことなく受け入れられる物語です。
    そして、簡単に言ってしまえば『因果応報』でもある物語です。

    良い行いをした人は、たとえ困難が待ち受けていても、最後にはいいラストに。
    悪い行いをした人は、途中で栄華を得ようとも、最後には不幸なラストに。

    人っていうのは、そういうものだと思うんですよね。
    最後死ぬ時に、自分の人生を振り返って「いい人生だった」「誰かのために何かをしてあげられた」と思えるように、真心から良い行いをしたいなと思います。

    天青は慧眼児だけど、慧眼がなくとも、得難い人物だと、何度も言われます。


    それは天青だけでなく、全ての人に言えることですよね。そうなれるように生きていきたいな。

  • 本当に...これで終わってしまうというのがつらい...まだまだ続きが楽しみな物語です...でもこれで宮廷神官物語が終わってしまうとなると本当に悲しい。名作でございました

  • 天青は頼もしく立派に成長していた。
    前巻のラストシーンから10年後位?きゃーるを振り回してギャン泣きしていた小さな姫は、母親ゆずりの破天荒な性格になると思いきや、大胆だけれど思慮深い少女になっていた。
    親の教育により幼い頃から街や山に行き、色々な人々がいることを知る。彼らと恵まれた境遇の自分の違いは何なのか。
    そしてまた鶏冠と藍晶を追い詰める人物が出てくるが、この作者は本当に胸糞悪い敵を書くのが上手だな。
    櫻嵐と曹鉄のくだりは藍晶の回想で少し出てきたが、そこをもっと詳しく!と思ってしまった。
    これで完結は淋しい。もっと彼らの日常も垣間見てみたかった。

  • まさに、まさしく、奇跡の物語で、読み終わるのがもったいなくてもったいなくて、涙が止まらなくて…こんなに幸せなことがあって良いのかと思った。

  • 一巻を読み始めたのは夏で、少しずつ読み進めて最終巻まで読み終えました。
    登場人物たちが魅力的で、最後まで面白かったです。
    私のお気に入りは櫻嵐!
    非常に男らしいけど、見目麗しい姫に私の心も奪われました。

  • 10年以上経つと立場や身分が変わるが、仮想敵に対する備えが昔より甘くなったと思う
    特殊な立場の登場人物に不可思議な部分を乗せすぎると感じたのは、物語終盤だから伏線が雑になったから❓

  • シリーズ完結後の、姫が主人公。いい影響受けてる。

  • 12巻まで一気に読んだ!読み始めたら止まらなくなるくらい続きぐ気になる物語。天青をはじめ登場人物たちが少しずつ成長して、身分を越えて仲間の絆を深めていくファンタジー小説。読んでいく中で自分も登場人物たちから学べる。私は自分の心に素直で天真爛漫な王女の櫻嵐が本当に好き。

  • 藍晶はどこまでいっても苦労人だなぁ。でも王妃とはいい関係になれてよかった。王妃様、かっこいい。
    天青はもうなんかちょっとさみしくなるくらい立派になっちゃって…。
    腹を括った鶏冠はさすがだった。

  • 本編のその後というお話で、私的には、彼らがそれぞれに幸せな今を刻み、これからもきっと続いていくのだろうと、大団円の後の間話みたいな感じでした。

  • 皆がまっすぐな心根をそのままに、たくましく成長している姿が見れて嬉しい。
    問題が次々起こるから単純に平和というわけには行かないけど、皆がしっかり手を取り合っているので、鶏冠一人が酷い目にあうことも無く安心していられました。スイも可愛くて国の未来が明るいと思える。素敵なラストで良かったです。

  • まさかの続編。櫻嵐と曹鉄の娘、スイの物語。懐かしい面々のその後をかみしめるようにしみじみ読んだ。文章が美しいのはもとより、スイの心意気、真っ直ぐさ、人を思いやる気持ちに絆された。藍晶王子が夫人と気持ちを通じ合わせることが出来たのも良かった。まだ続きがあるのかな?

  • 前巻から十三年。
    今回は曹鉄と櫻嵐の娘、翠嵐が主人公かな?
    申錫石は外面は良いが内心、癇癪持ちで暴君。
    家族でさえも自分の役に立つ、立たない。
    で、判断する人物だが
    役に立たないと思っていた娘の輝安が
    王の妻になった事で宮中での権力を我が物にと…!!
    申錫石が仕掛けた策略に鶏冠は腹を括るが…。
    鶏冠の大神官即位を阻止しようとする
    王妃の父・申錫石の画策とその顛末、
    鶏冠と天青の絆に天青の成長が描かれている。

    あらすじ通りの内容で最終回に相応しい物語。

    最後の ‶私の兎は立派になった、と。〟←この言葉にジーンときた

  • 続編というか、ファンへのオマケ巻といった風合いの一編。
    悪役は悪役らしく愚かで狡猾、主人公たちは清廉で平等、というお約束な感じで読みやすい。
    実際、全てのヒトが平等であれ、というのは現代だからこその発想だと思うのだけれど、まあその時代に生きてないから真相はわからない。だけどこういう優しい物語も時にはよい。

  • 宮廷神官物語その12。

    訳あってその11を飛ばして読んでしまったが、その後の物語。
    藍晶が王となり、曹鉄と櫻嵐に娘、翠嵐が生まれている。
    天青はすっかり大人になってしまっていて、
    どちらかといえば翠嵐が主人公かも。

    いよいよ鶏冠が大神官になるが、すんなりとはいかず、
    事件は起き、王の命が狙われる。
    自らの父の悪事を暴いた神官書生とその姉である王妃が印象的だった。

    オールスター出演だったが、父親になったハクも登場して良かった。

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著者プロフィール

東京都出身。おもにライトノベルにて活躍する気鋭。代表作は「カブキブ!」シリーズ、「魚住くん」シリーズ(角川文庫)、「妖き庵夜話」シリーズ(角川ホラー文庫)、「宮廷神官物語」シリーズ(角川書店ビーンズ文庫)など。榎田尤利名義でも著書多数。

「2023年 『妖奇庵夜話 千の波 万の波』 で使われていた紹介文から引用しています。」

榎田ユウリの作品

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