ないものねだりの君に光の花束を

  • KADOKAWA (2020年6月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784041091340

作品紹介・あらすじ

君も誰かにとっての「特別」であることに気付いたとき、世界が眩しく思えて、きっと涙が止まらない――。

すべてにおいて普通で個性がないこと(永遠の脇役)がコンプレックスの高校生・影子。
同じクラスには影子とは違い、すべてにおいて特別で〈永遠の主人公〉な真昼という同級生がいた。
彼は大人気アイドルグループのメンバーで、学校でも人気者。
そこにいるだけで目立つ彼は、影子とは別世界すぎて同じクラスなのにほとんど話したことがなかった。
だが、ひょんなことがきっかけで一緒に図書委員をすることになり、真昼の陰の部分を知ることに……。




学生に読んでほしい作家No.1。 ラストシーンに、きっと涙する!
読後、世界が輝いて見える希望の物語。

みんなの感想まとめ

テーマは「特別」と「普通」であり、主人公の成長を通じて、誰もが持つかけがえのない存在意義が描かれています。読者は、物語の展開に引き込まれ、感動や共感を覚えながらページをめくる楽しさを感じています。特に...

感想・レビュー・書評

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  • 読むのが遅い私ですから、寝る前に読んで、早朝に読んで仕事へ行くのですが、その後の展開が気になって気になって、早く家に帰って続きをと思った作品でした。
    おぅ〜、そこで繋がったかぁ。と感動したり、言葉の紡ぎに感動したり、「普通」である事、「特別」である事を今一度考えたり、SNSの発信のあり方なども考えたりと、本当に素敵な作品でした。

    あらためて「普通」であることは「特別」なことであることを思い知らされました。あの震災の時も昨日までの日常を「普通」とし過ごしていたけれど、唯一無二の一日一日であることを思い知ったはずなのに‥。人も同じですよね。かけがえのないオンリーワンであることは誰もが知っているはずなのに受け止め、受け入れることを難しく思ってしまう。そんなこんなを考えつつ、読み終えました。光を感じる終わりも良かったです。

  •  きょうは、郊外の図書館まで足を伸ばしてみた。
    書架を眺めながらゆっくりと歩く。
    ふと、この作者の本が読みたくなって棚を探して、一番下の段にあったこの本に手を伸ばした。
    2020年6月発行だから、図書館に入れられてちょうど4年くらい経ったころかなぁと想像に耽る。
     小口は少し薄黒くなっているものの本の形は崩れてはいない。この図書館は街中とは違って利用者が少なめなので、どの本も概ね綺麗だ。
     それでも、4年間のうちに少女たちはこの本を手に取り、心躍らせながら、そしてラストでは清らかな涙を流しながら読んだのだろう。その時の想いや吐息が本の小口を繰った跡やページの中に残っているような気がする。

     土曜日の昼下がりにしては静かな図書館の中で、棚の横に置かれたスツールに座って、棚の側面に寄りかかりながらページを開いていく。
     青春そのものといったストーリーは、大人の私には少々くすぐったいが、それでもいつしか心はブレザーの制服を着ていた頃に戻っている。
    バス通学したなぁとか、コバルト文庫読んだなぁとか、様々な思い出がよみがえってきて少し切なくなる。だいぶ本のストーリーと作者の語り口にやられてるな。

     きょうは、雨が強く降って気温も少し下がった。気がつくと夕暮れる時刻も早くなっている。
    もうそろそろ帰途に着かないと暗くなるなと思う。
     読みさしのこの本は、読んできた子たちの想いをこぼさないように大切に持ち帰ろう。そして、我が家の暖かな灯りの下で少しおセンチになりながら続きを読ませてもらうことにしよう、と席を立った。

     では、みなさま、良い連休を。

  • 話がよく出来すぎだろうこれ…と途中思いながら読み進めたものの、終盤しっかりと物語の終わりに向かって進んでいっている感じが感じられ、心地よい読了へ向かうペースと読書感を味わえた。
    主人公と脇役の関係については確かに…と大納得したというか腑に落ちた感覚。
    背表紙にあった文章たちは、読み始める前に読んでいたが、読み終えておお、これはそういうことだったのかとしっくり繋がった。
    今年目標としていた100冊目の読了となったこの本、とても気持ち良い読了感で良かった。

  • 影子は席替えでためいきをついた。
    隣の席が国民的イケメンアイドルだったからだ。
    彼の隣では普通の私は透明人間でいるしかない。

    なんとなく彼・真昼を避けていた影子だが、図書委員の仕事をいっしょにこなすうちに、やがて友人となっていく

    〇二人の世界のようだった。
    〇仕事先の人たちや影子の友人など、関わりのある人たちとのエピソードを挟むと、もっと立体的になったかも
    〇二人はないものねだりではなくなったのかな?

  • アイドルしてる真昼と同級生の影子。恵まれすぎるほど恵まれた真昼、と思ったら、壮絶な過去が…。それが明るみになるとマスコミや世間が叩きだし…。すごく少女漫画みたいだけど。きっとみんな、無いものねだりなんだよね、隣の芝生は青く見えるもの。それを分かって、人にどう見られても自分の生きる道を見誤ってはいけない、過去が人のせいで辛いものでも、そこからどう生きるか、なのだよ。…と思った。

  • 真昼くんの気持ちを考えると苦しくてたまらない。影子の気持ち分かるな~。自分も人と比べちゃうから...
    本当に感動した

  • ひさしぶりにいいのを読んだ。
    2024年のベストにはいる!

    影子っていい名前だな。
    誰かを支えてあげられるような、誰かにとって特別に大事な存在で、きっとずっと周りから愛されるだろうと父がつけた名前。
    外面がいいのは悪くない。でも、そのせいで自分が苦しくなるならそれはちょっと違う。

    2人とお父さんの今後みたいなー

    普段あまり読まない背表紙の感じだったけどどうも呼ばれるような気がして読んで見てよかった。

  • 幸せってなんでしょうね。普通の幸せが欲しい人、特別な幸せが欲しい人。お互いないものねだりなんですよね。
    真昼は努力家ですが危うさも持ってるから、これからも影子が一緒に居てくれると良いですよね。もはや影子の家で同居すればいい笑

  • 読み終えて思った事は、よく、影の人がいるから光の人がキラキラ目立つ存在でいられる!影は、引き立て役!
    っていうけど、本当は影の人なんて世界中のどこにもいなくて、周りからみたら影に見える人も、本人からしたら自分が人生の主役だから、みんな光なんじゃないかなと思いました

  • 誰かと比べて自分のマイナスを卑下し相手を羨む。相手の足らない部分を見つけ、自分のことを棚に上げて相手を批判する。
    自分が見てる相手は一部だけなのに、分かった気になっている。
    相手のことを全て知って理解する必要はないけれど、相手の立場に立ち少し考えることは必要ですね。

  • 主人公は、全てにおいて普通で、自分は<永遠の脇役>だと思っている高校二年生の染矢影子。
    同じクラスには容姿端麗・頭脳明晰で『天然記念物級イケメン』と騒がれる現役アイドル・鈴木真昼が〈永遠の主人公〉として存在する。

    単純な青春物だと思っていると段々雲行きが怪しくなる。

    「普通」と「特別」の意味、今まで「当り前」だと思っていた日常がそうではない事、真実を確かめようともせず、暇潰しの娯楽として無責任に言葉を垂れ流し相手を追い詰めるSNS。

    改めて色々と考えさせられる。

    与えられた環境に感謝し他人を尊重したいと思える1冊。

  • 真逆の人生を送ってきた人でも、それぞれ抱える悩みや思いがあって、お互いに支え合っい、挫折する時もありながら何度も立ち直って、夢に向かって前進して行っていて心の綺麗な優しい2人だなと思い、2人のようになりたいなと思った。

  • 自分のことを永遠の脇役だと卑下する女子高生・影子と、大人気アイドルとして活躍する人気者の同級生・真昼のお話。
    普段あまり本を読まない人にとって、とてもとっつきやすい本だと思った。
    高校生の頃にこの作品に出会えていたら、きっともう少し自分のことを好きでいてあげられたのだろうなあ。あの頃欲しかった優しさが詰まっている。
    青春時代がすっかり手の届かないところにいってしまった自分には、「そんなこともあったね」となんだか懐かしさを感じる話だった。

    誰に何と思われようと、言われようと、やりたいことをやる。
    最終的に影子はこれまで渋っていたことを始める決意をする。影子の決意であったけれど、なんとなく著者の決意のようにも感じられた。
    誰でも他人の目を気にして自分を殺すことがある。でも、本当はやりたいことをやってもいい。そんなメッセージのようなものがあったのかも。

  • 人のことを羨ましく思いがちな私だけど完璧な人なんていないしその人にしかわからない何かを抱えているのかもしれないと感じました。
    私は私を受け入れて私のままで生きていきたいと思えるような、勇気をくれる作品です。

  •  何のとりえもない普通の女子高生影子は、学校中の注目の的であるアイドル芸能人の鈴木真昼と一緒に、図書委員をすることになった。
     自分と正反対で完璧人間の真昼を苦手にしていた影子だが、一冊の本をきっかけにお互いの素の性格を知り、二人はよく話すようになった。

     仕事に疲れてふと弱音をもらした真昼に、自分勝手な意見を言ってしまった影子。謝ろうとしたその日、真昼の過去のスキャンダルが週刊誌に報じられ、周囲が急に真昼への態度を変えた。

     沈みこむ真昼に、影子は何とか力になりたいと、これまでの自分では絶対にしなかった行動に出た。



     ただの胸キュンラブストーリーじゃなかった。

  • 男性アイドルと同じ学校で、同じクラス、隣の席、同じ委員会とくれば、この先は恋愛に展開⁉︎と勝手な想像をしながら、読んでいました。

    最初の序章では、恋人同士?なのかなと思っていました。
    しかし、ある事がきっかけで、また序章を読むと、別の解釈ができたので、一度で二度美味しいような感覚になりました。

    これは恋愛へと展開かと思いきや、中盤になると、状況は一転。アイドルの知らない一面が次々と明らかになっていきます。現実でも似たようなケースがあって、考えなければならない問題であり、考えさせられました。
    助長するマスコミや平気で叩く一般ユーザー。心を改めないといけないなと思いました。
    文字は時として、凶器にもなります。匿名だから、他人だから、簡単に書くのではなく、責任をもって発信してほしいと願うばかりです。
    暗い話ばかりでしたが、その後意外な事実が明らかになり、ちょっとした感動が生まれます。

    様々な困難を経て、暗い所から這い上がり、ひたむきに生きる姿には、希望が見えて気持ちを前向きにさせてくれました。温かい気持ちにもなり、感動もありました。爽やかな青春小説ながらも、「人と比較するとは」と考えさせてくれた作品でした。

    男と女の友情は成立するのか?個人的には、成立しても不思議じゃないとこの本を読んで思いました。

  • 日本栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000080908

  • 心に残るセリフがあった
    ストーリーは王道 ベタだけど作者の他の作品も見てみたい

  • 「自分の気持ちで、自分のために決めたことじゃないと、いつか絶対後悔するから」

  • #読書 #読了 #汐見夏衛
    『ないものねだりにの君に光の花束を』

    クラスの席替えが行われ、廊下側の最後尾の席となった影子
    そして、隣に座るのは鈴木真昼

    クラスで一番隣に座りたくなかった人物
    そして人気絶頂の現役アイドルでもあった

    「俺がいちばん恐れていたのは、その目で見られることだよ」

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著者プロフィール

鹿児島県出身、愛知県在住。高校国語教師としての経験をもとに、悩み疲れた心を解きほぐす作品を目指して、日々執筆活動をしている。代表作となった『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(スターツ出版)が、様々な年代の共感を呼び、現在最も注目される作家。他に『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』『ないものねだりの君に光の花束を』などがある。

「2023年 『たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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