黒いピラミッド 聖東大学シークレット・ファイル (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 86
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041091821

作品紹介・あらすじ

犬マスクの男が、古代エジプト研究室の教授を撲殺。大学の屋上から投身自殺した! 
「黒いピラミッドが見える……あのアンクは呪われているんだ」
男の最期の言葉を聞いた若手講師・日下美羽はエジプトから持ち込まれた遺物“呪いのアンク”の謎を追う。
次々に起きる異常な事件。そして、禁断の遺跡にたどり着いた美羽を待ち受けるのは、想像を絶する恐怖と触れてはいけない秘密だった。
第25回日本ホラー小説大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 世界観が良いと思いました。なんかコスモ

  • 日本ホラー小説大賞受賞したエジプシャン・ホラー。前半はサスペンス、舞台がエジプトに移る後半はハリウッド風の冒険エンターテインメントと言った感じ。正直少しも怖くないし、あちゃーな事件の真相と言い、アラは目立つ。ただハリウッド映画風のあっけらかんとした空気感は、あんまり日本のエンタメ界では見れない感じで、そういう意味では貴重かな。

  • 序章 ハムシーン
    第一章 アンク
    第二章 カース
    第三章 ピラミッド・エリア
    第四章 ワディ・グール

  • おもしろかった。
    最初は普通にミステリー殺人と思って読んでいて、途中でホラーと気づいたくらい、ホラー的要素は少なめに個人的には感じた。

    面白いぐらいに、アレを持つ人が死に至るのは、言葉は悪いけど痛快で、主人公も死ぬんではないかと、ヒヤヒヤもした。
    展開、スピード、どれも満足。
    もともと海外舞台の話は好きではないけど、設定がしっかりしているからなのか、文章力なのか、最初のプロローグから違和感なく読めたのは、よかった。

    呪いに関する話であり、主人公は結局は選ばれた人間だから生き残れたのだろうけど、最後の部分は興奮したね。
    もしかしたら、まだ自分たちが発見できていないものが眠り続けていて、これからも眠り続けるのかな、とか。

    映画を見ているような小説でした。

  • エジプトの地下の墓で発見された遺物のアンク。許可を得ず日本に持ち込まれる中、それを手にした者が次々と変死することから、このアンクを元々の場所に返そうとする主人公。終盤は幻の遺跡で、アヌビス神やアメミットなどの古代エジプトの神々も登場。エジプトや砂漠やだね、ピラミッドの雰囲気が臨場感があり、よく伝わってきて、スラスラと楽しく読めました。まだ続編もありそうな展開なので楽しみです。

  • ピラミッドの呪いと聞いてウハウハで手に取る。

    思いっきりB級ホラーを想像していたので(いい意味で)
    ちょっとだけ期待していたものとは違った。

    これは映像で見たらより楽しめそう。

  • 呪いの描写が割とあっさりなのであんまり怖くない。どうして案内人なのか?など謎が残ったまま。

  • エジプトの知識が全くないけれどとても読みやすくわかりやすかった。
    参考文献とかないのかな?書かない派?とかちょっと気になったけど最後まで楽しめた。
    登場人物書いてあったから、お!と一応頭に入れて読んだのに序盤で結構死んじゃって拍子抜けしちゃった。

  • 古代エジプトの遺跡に秘められたミステリーとホラーが牙を剥く。
    エジプトのピラミッドに関する知識や人物や神々の名前は世界ふしぎ発見で聞きかじったレベルだったが、それでも興味あるピラミッドの謎ということで十分ワクワクして楽しめた。
    聖東大学の古代エジプト研究室の面々が次々不審な死や凶行に見舞われたのは、講師の二宮が砂漠で偶然見つけて持ち帰ったアンクの呪いなのか。エジプトに飛んだ同期の講師・日下美羽が知る驚愕の“黒いピラミッド”の秘密。荒唐無稽ととるか壮大なロマンととるかはあなた次第。
    シリーズ新作もぜひ読みたい。

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著者プロフィール

ふくし・としや1959年岩手県盛岡市生まれ。多摩芸術学園映画学科卒。映画の脚本家を経て、早稲田大学古代エジプト調査隊に記録班として参加。以降、エジプト考古省の発掘現場を中心に取材を続け、古代エジプトを題材とした多くのテレビ番組、展覧会などの演出を担当する。エジプト渡航は50回以上。初めての小説で第25回日本ホラー小説大賞、大賞を受賞。

「2021年 『ツタンカーメンの心臓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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