海棠弁護士の事件記録 消えた絵画と死者の声 (1) (角川文庫)
- KADOKAWA (2020年3月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041091876
作品紹介・あらすじ
弁護士・海棠忍は、しがない法律事務所で依頼に振り回される日々を送っている。
最大の悩みは、自らが後見人をつとめる十五歳の少女、黒澤瑞葉。
ずば抜けて聡明なのだが、事務所に入り浸って事件に首を突っ込もうとするのだ。
ある日、小学6年生の杉浦涼太が事務所を訪れ、三年前に事故死した祖父の遺品を取り戻してほしいと依頼する。
幼い記憶ではあるが、祖父は最も大切にしていた黒猫の絵を「自分が死んだら涼太に贈る」と約束していたはずで――?
【登場人物】
▼海棠忍:町の小さな法律事務所の主。目下の悩みは、自らが後見を務める少女・瑞葉が依頼に首を突っ込みたがること。数年前まで大手事務所で熱意ある仕事をしていたようだが……。
▼黒澤瑞葉:高名な推理小説作家の娘。十五歳にして大人顔負けの知識を持ち、高校入学を拒否する。事件に興味深々だが、事務所に出入りする理由は他にもあるようだ。
感想・レビュー・書評
-
なかなかに回りくどいミステリー。よく出来てるけど、ちょっとひねりすぎなんじゃないかとも思う。
主となる登場人物の掘り下げが足りない感じもするので、シリーズ化するのかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第5回角川文庫キャラクター小説大賞(2019年)受賞作品を改稿、改題して、2020年3月角川文庫刊。しがない法律事務所の弁護士と、事務所に出入りする聡明な少女瑞葉の事件記録。面白そうな設定で、殺人まで登場するわりには、展開が奮わず、少し残念。
-
まあ楽しめたかな。
-
法律を勉強したことがあるならお馴染みの「カフェー丸玉事件」の説明をキャラ小説で目にするとは!懐かしい!作品の軸となる事件以外に通常業務でこなす細々した案件も興味深く楽しめた。シリーズ続くといいな…。
-
著者初読み。
もうちょっと人物が細かく描かれていればとか思うところは幾つかあるけど、思いのほか(失礼!)楽しめました。
本当に何も知らず「なんとなく」手に取りましたが、もしかしたらお気に入りの作家さんになるかもという期待感も。 -
後見人を引き受けたのは良いが、慣れ慣れしく事務所にやってくる。
ひょんな事から小学生の依頼を受けたのだか•••