藍の夜明け (角川文庫)

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感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041091883

作品紹介・あらすじ

16歳になった翌朝、爾はひどい悪夢から目を覚ます。その手の平には寝る前にはなかった浅い傷と、指には長い髪の毛が絡みついていた。前夜、近所で起きた女性の通り魔殺人の報道を知り不安に駆られる爾。異変は次々起き、三度目の朝。爾は自分が脱いだTシャツから血の匂いをかぎ取る。そして少女の他殺体発見のニュースが! その少女は、看護師を務める爾の母の患者だった。犯人が自分かもしれない。爾は親友の達樹にも話せず悩んでいた。ある日、学校で見知らぬ少年と遭遇する。達樹からは自分たちの幼なじみの白兎だと言われるが、爾には全く見覚えがなく……。大人のサスペンス・ミステリ、第3弾!

感想・レビュー・書評

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  • 白兎シリーズの第3弾。
    序章は「羅生門」のような中世の時代。
    「死者が死者であることを悟るまで、己が力で己が未練を断ち切るま傍らで待つ。それが、俺の役目だ」と、この時代にも白兎が登場。
    そして本章は現代へ。
    目覚めた時の異変に、近所で起きた殺人事件に関係あるのかと慄く16歳の爾の前に現れる白兎。
    過去と現代、どのような関連があるのかと、謎は深まるばかり。
    サスペンスフルな著者の手腕が、読者を惹きつける。

  • シリーズ3作目。プロローグは現代だったが、平安京の頃から物語が始まったので、白兎の過去かとも思ったが、現代にもどって来た。やはり、ミステリというよりは、ファンタジー色が強い。今回は、少年たちが出てくるので、よりあさのあつこさんの作品だと強く感じた。生と死と彷徨いと贖罪この物語はどう終わるのだろう。

  • 自分が信じられず理解できない怖さが、日常に潜んでいたらと、想像できそうでできません。

    どんな切っ掛けで、この先の道を選ぶかなんて分からないけれど、後悔のない道を選びたくても、その選択さえもなかったとしたら、どう生きて行けばいいのかわからなくなりそうです。それでも、間違ってしまったとしたら、償いながら、生きて行くのが残された唯一の道なのでしょうか。

    四分の一が時代小説なので、あさのさんの時代物を読んでない人はきっとびっくりですね。

  • 時代を超えて、さまよう魂。その魂の昇華させたい白兎。時空を超える白兎は、何者か?まだ明らかにならない。
    連続殺人事件の犯人の動機は、ミステリーとしては、物足りない。

  • あさのあつこさんというと、「バッテリー」などの青春小説は読んだことがあり、さわやかな印象だった。時代小説も書かれているみたいだが、そちらは読んだことがなかった。この「藍の夜明け」は一部江戸時代かと思われる古い時代の話が盛り込まれており、そのあたりに時代小説の匂いが感じられる。
    サスペンス・ミステリとあるが、少し人物と事件の関係がわかりにくい部分があった。みつると母親のやりとりの中に、高校生のみつるが母親に感謝しながらも素直に表せないところが「そういうことあるよなあ」と思わせられた。

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著者プロフィール

1954年岡山生まれ。『バッテリー』で第35回野間児童文芸賞、『バッテリーⅡ』で第39回日本児童文学者協会賞、『バッテリー』シリーズで第54回小学館児童出版文化賞を受賞。『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。主な作品に『No.6』シリーズ、『ヴィヴァーチェ』シリーズ、『ミヤマ物語』シリーズ、『ありふれた風景画』『ランナー』『花宴』『木練柿』『火群のごとく』『ゆらやみ』『闇に咲く』『十二の嘘と十二の真実』『スーサ』『Team・HK』など多数。

「2021年 『グリーン・グリーン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

あさのあつこの作品

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