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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784041091920
作品紹介・あらすじ
北海道、小樽。
男子高校生のルカの世界は「あやかし」だらけ。
居候中のパン屋を経営する汐見(しおみ)は本物の「天狗」だし、
料理の名人ペトラは美人の吸血鬼。
同級生で「狸」の田沼(たぬま)とも、
最近やたらと仲がいい。
しかし他にも雑多な恐ろしいモノが見えて困惑気味。
そんな中、田沼が片思いの女子の悩みを相談してきた。
それは彼女の友達が「霊魂さま」という降霊術で「殺された」というもので……。
ほっこり怖い青春系謎解き怪談、第3弾。
感想・レビュー・書評
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ルカ君がすっかり天狗の弟子ということにされている(笑)
タマ世さんは何時出るの?とか、蝶子の正体は?とか気になることがまだ残っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不思議なお話
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「コワサレタショウジョタチ」
死の真相は全て記録されていた。
少なくとも何かしら思うことがあったからこそ、皆この話題を避け互いにも干渉しなかったのだろうな。
彼女が命を絶つ原因はありタイミングが悪いと言えばそれまでかもしれないが、霊魂様を帰さず持ち続けていたというのも衝動的になってしまった要因かもしれないな。
「ヤマノ ヨビゴエ」
気付かれぬ内に連れて行く者は。
相手の弱い部分を感じ取り少し突付けば、当たり前だが簡単に自分の思い通りに事が進むだろうな。
もしも彼が探している彼女は後ろに居ただなんて後に警察から知らされた時、彼自身の心が持つか心配なうえ彼女を参りに来るだなんてなると心配事が増えそうだな。 -
書き下ろしでシリーズ第3作。
中編のコワサレタショウジョタチは、ルカの同級生の女子4人がこっくりさんをして、予言どおりにリーダー格の子が事故で死んでしまった話。ルカは打ちひしがれた残された子たちの力になって真相を解明しようとし、危険を冒して正体の分からない子の家を訪ね、死んだ子に会う。
怪異が見えてしまい、巻き込まれるルカの血筋がわかってくるが、少女たちには何の解決にもなっていない後味の悪さが残る。
短編のヤマノヨビゴエは、怪異に巻き込まれるルカの弱さを治そうと、天狗である渚さんはルカを山に連れて行くが、遭難した遺骨を発見し、渚さんは遺骨のそばに結界を張ってから、警察を呼びに下山する。
ルカは遭難した霊の側で、遭難させた霊に結界に入り込まれながら持ち堪える。
前2冊に比べて怪異が前面に出過ぎて、ホラー小説になってる。 -
人ならざる物を視るルカ。ちょっと気弱な所もあるけれど、確実に成長してるのが応援したくなります。ちょっとホラーだけど、読了後はほっこりした気持ちになれるシリーズで、次も楽しみです。
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中編の「コワサレタショウジョタチ」と短編の「ヤマノヨビゴエ」の2本立て.
「コワサレタショウジョタチ」 霊魂さま(いわゆる,こっくりさん)の話.こっくりさんは暗示にかかってしまうことがあるので危ないという話は聞くけど,友達の関係を壊してしまうことがあるというのは頷けるかな.
「ヤマノヨビゴエ」 山中で一人,渚さんが張ってくれた結界の中で渚さんの帰りを待つことになった琉架くん.結界の中に招いちゃダメでしょ.ちょっと怖かったかも.
著者プロフィール
太田紫織の作品
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