モンスターと食卓を 2 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 120
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041091937

作品紹介・あらすじ

恩師の遺した美青年シリカと共同生活を送る、法医学者の杉石有(なお)。ある日、有の職場を訪れたシリカは、ひどく混乱した様子を見せる。一方、連続殺人の疑惑がある事件にも新たな進展が……。

感想・レビュー・書評

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  • 神戸の医大で法医学者として働く杉石有(なお)と、亡くなった恩師から託された謎だらけの青年シリカとの共同生活も少しずつ馴染んできた。

    第一作で取り扱った『被害者を銃撃後に放火』した事件は、日長刑事の捜査で京都、奈良、大阪でも似たような事件が起きたいた事が分かる。京都と奈良の事件はすでに自殺として片付けられていたが、大阪の事件で被害者が守るように体に隠していたポーチが焼け残っていた。
    そのポーチを調べて欲しいと半ば強制的に託された有は、入っていたラムネに注目する。

    前作から一転、日長が有に懐いている。良くも悪くも極端な人間のようだが押しの強さは元々のようだ。
    大阪の事件との共通点を見出してのめり込む日長だが、何故か上層部は彼の捜査に非協力的。証拠品の調査どころか持ち出しすら禁じているらしい。それで引っ込む日長ではなくこっそりと持ち出して有に託すのだから巻き込まれる有も堪らない。

    しかしポーチの中に入っていたラムネからシリカの新たな能力?『四色型色覚』があることが分かるのだから興味深い。
    色彩感覚が鋭い人というのは『四色型色覚』の持ち主である場合もあるのだろうか。

    そのシリカ、有の職場である法医学教室を見学に来た時に思わぬ反応があって有を慌てさせる。
    まさに豹変、前作で恩師の天河陶子がシリカを『モンスター』と呼んだのはこういうことなのか?
    前作や今作で時折見せる身のこなしといい、彼がかつて行っていた『仕事』が裏稼業ではないかという疑惑が高まってしまう。知りたいような知りたくないような。
    物語とは離れてしまうけれど、陶子はこの身元不明のシリカをどうやって養子にしたのだろう。養子の手続きは大変だと聞いたことがあるが。

    今作では新たな登場人物として大学時代の同級生・真壁みかげがいる。彼女は都合の良いことに薬物分析の専門家であり、有が日長に押し付けられたラムネの分析にも協力してもらえそうだ。
    このラムネと今作で起きた転落死の遺体から出てきた内容物とが一致するのかどうかが次作の注目点だろうか。

    ただ気になるのは警察上層部がこの事件を握りつぶそうとしていること。
    日長が持ち出したポーチも返却した途端に行方不明になり、有の家も何者かに荒らされる。日長が非公式にこの事件を調べいていることも、非公式に有にポーチの中身の調査を依頼したことを知られている証でもあり、次は真壁が狙われるのでは?と心配になるが、さて。

    シリカの危うさと子供のような無垢な部分とのアンバランス、有の自分を許してはいけないという罪悪感と前を向こうとする姿勢のアンバランス、二人が共同生活を送ることで上手くバランスが取れれば良いと思う。

    前作で感じたモヤモヤは残ったままだが、取り敢えずもう少しシリーズを追いかけてみる。

    ※「モンスターと朝食を」レビュー
    https://booklog.jp/users/fuku2828/archives/1/4041073219#comment

  • まだまだシリーズは続くぞ、とばかりに伏線がいっぱいちりばめられていて先が気になる・・・。本はそんなに厚くないけれど、連続殺人?らしき事件も含めかなりの長編でもいけるんではないか、と。あんまり時間を空けずに次が読みたいなぁ。

  • 私の趣味ではなかった。まず文庫本で250ページもない時点でおやっと思った。あとは初回の本を読んでいないせいもあるが話がさいごまでまとまらなかった感じ。

  • 伏線がたくさんある。まだまだシリーズは続くってことだよね。

  • これ、めちゃ好き。シリカの言葉に打たれちゃってます。自分はイマイチな人で、ナオさんと気持ち的に同感できてます。

  • 謎はますます深まって~ 解剖あり捜査あり。今回の最後の食卓は、ん....

  • シリカの過去が気になる。本人の記憶に残っているもの、忘れているもの。有の今が気になる。抱えたものの重さを少しでも解かせるといいのに。
    最後の場面にホッとする。自分の思いを言い合いながら食事ができるのは一つの幸せだから

  • シリーズ2冊目、1冊目は未読。
    一巻完結の謎解きものかと思って買ったけど、今回は大きな事件のプロローグという趣きの終わり方だった。
    主人公のなおと同居人のシリカが、タイトル通り一緒に食卓を囲む食事の描写がとても丁寧で美味しそうだし、同じ釜の飯を食うじゃないけど2人の関係が少しずつ変わっていく(主になおが他人に対しての壁を壊し始めている)様子が読んでいてほっとする感じ。
    1冊目未読でも人間関係などは分かるので特に読むのに苦労はしなかったけど、読んでおいた方がより味わえたかな。
    「食」に本当に興味がない人もいるだろうけど、私は食べるの大好きなので、読んでいて楽しかった。

  • 面白かった。早く続きが読みたい。

  • いよいよ動き出します
    早く次が読みたーい!

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2021年 『妖魔と下僕の契約条件 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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