正義の天秤 アイギスの盾 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 180
感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041091982

作品紹介・あらすじ

元医師の弁護士・鷹野を筆頭に、元引きこもりのゲームオタク、容姿端麗な元裁判官、名弁護士の娘、元刑事など、異色の経歴を持つ弁護士軍団が型破りな法廷戦術で真実を追究する。最強リーガル・ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 大門剛明『正義の天秤 アイギスの盾』角川文庫。

    『正義の天秤』の続編。書き下ろしリーガル・ミステリー連作短編。5編を収録。

    前作は今一つという感じがしたが、本作は意外に面白い。

    短編という限られた時間の中に凝縮される冤罪事件をはじめとする様々な事件の弁護が描かれ、展開が早く面白い。しかし、こんなに簡単には冤罪や無実が証明されないというのが今の日本の司法の現実である。

    名門・師団坂法律事務所の刑事事件専門部門であるルーム1に持ち込まれる数々の弁護依頼。様々な経歴を持つルーム1の弁護士たちの活躍が描かれる。

    そんな中でハイライトはやはり最終話だろう。ルーム1の筆頭・鷹野和也が長年抱えていた過去の事件の完結編である。正直に言って、余りにも綺麗にまとめられた無難な結末には少しがっかりした。

    まだシリーズとして続く可能性を残しているものの、これで完結だろうか。

    本体価格760円
    ★★★★

  • 「正義の天秤」の続編。
    前作同様、章ごとに主人公を変えて描く連作短編集と言う形を取りながら、鷹野の恋人が殺された事件の真相に少しずつ迫っていく。
    創業者の娘・佐伯芽依、元裁判官の桐生、ニートだった杉村、元刑事の梅津。
    鷹野に「ブレーメンの音楽隊」と言われたメンバーだが、それぞれの個性を活かし、各々が裁判に臨む姿が端的に描かれる。
    鷹野の登場シーンがほとんどないのが、この作品の凄いところ。でも的確なアドバイスはそれぞれの胸に響き、信頼関係が徐々に築かれていく様子もよく分かる。
    そして、最終章の「正義の心臓」では鷹野の恋人が殺された事件の真実が15年ぶりに明らかになる。
    リーガルミステリーでありながら、難しい用語はそれほど使わず、裁判のシーンも極力抑えめで、裁判に至るまでの被告人との人間関係を大切に描いている印象が強い。
    ドラマ化をきっかけに読んでみたが、読んでよかったと思える作品だった。

  • 司法的治療、ケアだな...。様々な事情により犯罪行為を犯す者を救うのに必要なことは? 被害者及び残された家族の心情は? 復讐と贖罪...。当事者となった時に同じような意思決定ができるのか。色々と考えさせられる一冊。

  • 大門剛明の『正義の天秤』の続編。
    5編からなる短編集。

    前作で、名門の師団坂法律事務所の立て直しにやって来た元医師の弁護士・鷹野。

    荒療治で賛否両論があった彼が、なぜ弁護士になったのか?その悲しい過去の経緯が明らかとなります。

    特に、最後の『正義の心臓』は、彼の被告人が、何と彼が弁護士になるきっかけとなった別の事件の容疑者とは...
    果たして、被告人を弁護士として守るのか、それとも、弁護士を捨てて復讐に走るのか?

    最後は、やはり弁護士としての矜持でしょうか。
    今後の活躍を楽しみにしています。

  • 師団坂法律事務所に属する弁護士たちが、黙秘権を行使させて被告人の無罪を勝ち取るなど、ユニークな弁護活動を描く連作短編集第2弾。
    全話を通じて謎となっている、シニアパートナー鷹野が絡む事件の真相が最終話で明らかになる。
    これで、このシリーズも終わりなのだろうか。それぞれにユニークな弁護士たちの活躍をもっと見てみたい気がするが。

  • 今回は師団坂法律事務所、刑事事件を担当する弁護士それぞれの活躍の話と、リーダーである鷹野が追っている事件を絡めての連作短編といった感じ。
    加害者を弁護することは、とても大変で難しい。そして因果な職業です。
    考えるだけでも震えます。

  • 5話収録
    前回から続いているお話もありました
    今回もまたいろんな弁護がありましたが
    単純なものはなく楽しめました
    このシリーズは今後も出てきそうだなぁ

  •  リーガル・ミステリー「正義の天秤」第2弾。本書は表題作含む5話収録。
     自分の感情に背きつつも犯罪者の弁護をしなければならない弁護士という職業の難しさが伝わる作品。接見して無罪だと信じていた被告人に裏切られた遣る瀬無さ、冤罪を生み出してしまうのではという恐怖、そういったものと戦っているのだなと感じる。冤罪は確かに怖いが、逆も怖い。つまり有罪の人を弁護によって無罪にして野に放ってしまうことだ。
     人が人を裁く難しさを改めて考えさせられる。

  • 4月10日読了。殺人犯を弁護する弁護士の心の葛藤がありありと描かれている。最後の正義の心臓の話では死刑にしてほしかった。

  • 元医者弁護士恋人殺害犯を悩んだ末生かす小説

    前作は尻すぼみ今作は尻上がり

    検事の見解を説明せよ

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著者プロフィール

作家

「2021年 『不協和音3 刑事の信念、検事の矜持』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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