対話篇 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 278
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041091999

作品紹介・あらすじ

最初で最後の運命の恋、片思いの残酷な結末、薄れてゆく愛しい人の記憶。愛する者を失い、孤独に沈む者たちが語る切なくも希望に満ちた物語。真摯な対話を通して見出されてゆく真実の言葉を描いた中編集。

感想・レビュー・書評

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  • 「彼女はあらゆる約束事から解放されてるように見えたんだ」

    たぶんこういう子が近くにいたら
    すごく好きだけど、すごく羨ましくて
    だから嫉妬しちゃうだろうなって思う。

  • 映画篇がよかったので、こちらも読んでみました。
    映画篇の10倍、心にじわーっとした温もりを与えてくれます。
    3つの作品が収められていますが、どれもクオリティーが高いです。

    人の死にフォーカスを当てていながら、生きることを考えさせられます。
    3作品に、ちょっとだけ共通のキーワードや人物が登場するのも、私好み。

    面白かったです。オススメ。

  • 世界の涯まで行けそうだ。
    間違いない。
    この世界は素晴らしい。
    僕は無傷で生還するだろう。

  • 愛と背中合わせの死に纏わる三本の短編集。自分の死期を悟ったとき、自分はどんなことを考えるのだろうと考えてしまうような、三者三様の終末のお話たちでした。特に三本目の『花』が凄く素敵で、読了後に本を閉じ再び表紙を開けた時、勿忘草のイラストがパッと目に入り思わず泣いてしまいました。先立ってしまった愛する人との記憶を丁寧に辿る鳥越氏との旅を通じて、記憶を失うかもしれない手術に挑むことを躊躇う野崎の気持ちが清々しく前に向き直る過程がぐっと来ます。きっと彼は大丈夫だ、そう思えるあったかいラストに胸がじーんとしました。

  • 何年ぶりかの再読。(1)がんで死ぬ前に殺したいやつがいる。たまたま依頼した同級生は実は殺し屋だった。(2)周囲から死神と呼ばれるくらい親しくなった人、両親、親戚、最愛の恋人をさまざまな形で失った同級生、より親しくなった主人公は…(3)人権派弁護士の、東京から鹿児島までのドライブの運転手募集に応募した主人公。という3本立て。基本、主人公と対話相手のふたりで進められるものがたりだから対話篇なのか。「映画編」も読み返したくなる。3編はすこしずつつながっている。僕はハードボイル小説の/ミステリ小説の愛読者だからこういう展開にはなれているんだ。一話目で殺意を抱かれている教授は、三話目の回想にでてくる谷村なのか。などなど◆◆だって、すべてを失ってまでイエスを言うわけにはいかないだろう?p.66◆「やっぱり、好きな人のそばで過ごしたかった。好きな人に看取られながら、死にたかった」p.94◆「スードラがスードラでなくなる方法がある」「インドから出て行くか、インド自体を変えちまうんだ」p.141◆現実が自分の理想にそぐわなくなったので、すべてを放り出してしまった。p.211

  • 大好きな作家。そして、僕のバイブル。
    「本当に愛する人ができたら、絶対にその人の手を離しては駄目だ。離したとたんに、その人は誰よりも遠くへ行ってしまう。」隣で寝ている妻や、離れて暮らす家族、今はばらばらの場所で生活している友人たち、僕の大好きな人たちの顔が何人も浮かんだ。僕の中で死なせたくない。だから連絡取り続けるし、会い続けるし、対話をし続けていくつもりだ。

  • ロマンチック

  • 登場人物の言葉一つ一つが哲学じみていて、独特な世界を感じた。薄暗いけれど光があるような、残酷でいて心が現れるような感じがした。今の自分には言葉で表せない。何年経っても表せないかもしれない。真っ白な表紙が印象的。

  • 誰かをこんなにも大切に想い続けることができたら、たとえその想いが叶わなくてもきっと幸せでいられるのではないだろうか。
    「私を忘れないで」

  • すごく久々に金城さんの本を読んだ。
    以前読んだ時の感想は忘れたが、滑らかに話が進むので、心地よく読めた。

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著者プロフィール

1968年埼玉生まれ。慶應義塾大学法学部卒。1988年「レヴォリューションNo.3」で第66回小説現代」新人賞を受賞。2000年『GO』で第123回直木賞を受賞。

「2020年 『映画篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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