Another 2001

著者 :
  • KADOKAWA
4.03
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本棚登録 : 1093
レビュー : 112
  • Amazon.co.jp ・本 (804ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041092033

作品紹介・あらすじ

始まってしまった。
そんなはずは、なかった……のに、どうして。



今年の〈もう一人〉は、誰――?

多くの犠牲者が出た1998年度の〈災厄〉から3年。
春から夜見北中三年三組の一員となる生徒たちの中には、3年前の夏、見崎鳴と出会った少年・想の姿があった。
〈死者〉がクラスにまぎれこむ〈現象〉に備えて、今年は特別な〈対策〉を講じる想たちだったが、ある出来事をきっかけに歯車が狂いはじめ、ついに惨劇の幕が開く! 
相次ぐ理不尽な“死”の恐怖、そして深まりゆく謎。
〈夜見山現象〉史上最凶の〈災厄〉に、想と鳴はどう立ち向かうのか――!?

綾辻行人が満を持して放つ、渾身の1200枚!

感想・レビュー・書評

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  • 面白さと淋しさの一冊。

    今年度が“ある年”だった。
    またしても災厄は訪れるのか、それをくいとめられるのか、概ね予測がつく箇所はあれど、まさかこのまま終わるわけがない800ページ。

    案の定 まるでクリアな水面に落ちる黒い一滴のような不安感、波紋のように広がる不安感。

    そして、……どくん。に何度も自分の心音が呼応するこの感覚がたまらなかった。

    思い出して…この言葉に何度も危ういバランスを覚え、早く地に足をしっかり着きたい気持ちとまだ読み終えたくない気持ちとで心は揺れて大忙し。

    今回も面白さと微かな淋しさを味わえて大満足。

  • 事件で人が殺されるのは「ミステリー」なら、「災厄」で人が死ぬのは「ホラー」だろう。
    本シリーズ前作の「Another」と「Another エピソードS」を読んでいないと、本作の登場人やら背景がわかりずらいと思う。そして、これらを既読の方なら気づくだろう。○○が△■であることを。もちろん仕掛けはそこにとどまらない。「災厄」は止まずに続いていくのだが、途中でその仕掛けがわかってしまった(星マイナス1個)。本シリーズがお好きな方なら、秋の夜長にお読みください。

    本書は800頁もあり、その分厚さにびびってしまうかもしれない。しかし、会話文が多く行間も空いており、非常に読みやすいので心配御無用!。それと単行本なので版が大きく、表紙絵がコワいです。

  • 綾辻行人7年ぶりの長編新作です。

    待望の続編だったので、期待しすぎた感じが影響しないといいなと思いつつ読み始めましたが、、、。
    そんな心配は全く無用で、Anotherの世界にどんどん引き込まれてゆき、早く読んでしまいたい気持ちもあったのですが、それももったいなくて、ゆっくり噛み締めながら味わいました。

    「AnotherエピソードS」の比良塚想が今回の主人公。
    彼が2001年、夜見北中の3年3組の一員になり「ある年」だった場合「いないもの」を自ら引き受けます。
    エピソードSでの想を思うと、読み進めるうちに想の思考や態度から自ずと先を想像してしまうのですが、そんな甘い推理通りには進みません。
    3作目ならではの展開がさらに待ち受けており、期待を裏切りませんでした。
    怪しいなぁとか、この展開、嬉しいなぁとか、さすがホラーと思うような不気味でゾワっと鳥肌が立つシーンもありました。
    Anotherは「記憶」がメインで、今回はその改竄の瞬間の世界も感じられます。

    学園ホラーであり、青春、ミステリー、読後は毎回切なくなり、この思いをどうしようと本を閉じます。

    大好きな綾辻行人の綺麗な表現と世界観に浸れて、心を洗浄していただきました。

  • 最高に面白かった。

    800ページ越えという圧倒的物量での攻撃であったが、ほぼ2日で読み切ってしまった。まさに一気読みである。

    本書は前作『Another』の直接の続編。主人公は『Another エピソードS』で主要な人物であった比良塚想である。

    本書を読んでいると背中に這い上がってくるゾクゾク感はなんとも言えない。前作『Another』よりもホラーよりに振ってきたといってもいいかもしれない。

    しかしそこはミステリー界の大御所綾辻先生である。最後はしっかりとミステリー調に仕上げてくる。大満足である。

    前作『Another』で最大の謎であった『もう一人』をあえて序盤で読者に示してしまうなど
      え、じゃあ、これからどうするのよ?
    と読者を疑問の渦の中に叩き込むも、しっかりと別のミステリーを用意してあるところが心憎い。脱帽。

    はっきり言って前作『Another』よりも面白いかもしれない。おすすめである。

  • 綾辻行人7年ぶりの新作はミステリーホラーの金字塔「Another」の続編だった。800ページの大ボリューム!まさに時間を忘れて堪能した。満足である。お馴染みのキャラも再登場して、ファンを喜ばせてくれる。

    舞台は山間の地方都市・夜見山の夜見山北中学校。1972年の春、三年三組のある生徒が不幸な悲劇に見舞われて以来、この学校の三年三組は、数年おきに〈災厄〉と呼ばれる現象が起きるようになった。すなわち、毎月一人以上、このクラスの生徒及び関係者が、病気や事故で無惨に死んでいくのである。

    しかも、災厄のある年のこのクラスには、知らない間に死者が生徒の中に紛れているという。記憶も記録も改竄され、周りはもちろん、本人も自分が死者だとは気づいていない。この災厄に対抗するため、中学校では密かに、ある申し送りがなされていた。死と生のバランスを保つべく、生徒の中から〈いないもの〉を選抜し、本来あるべき生徒の数に戻すのである。効果があれば、死の連鎖は止まるはずなのだが…。

    ホラーとはいえ、そこは本格ミステリの大御所・綾辻行人なので、呪いですらもどこか論理的。その辺りは私好みだが、注釈無しのカオスなホラー好きには向かないかも。

    アニメ化もされた人気シリーズに物語説明は不要かも知れない。とはいえ、前作からだいぶ経っているので、シリーズを読み直すことをお勧めする。かくいう私はぶっつけで読んで、結構忘れていることに気付いた。まあ7年ぶりだし。そして、もしまだシリーズを読んでいないのなら、ぜひ1作目からどうぞ!

    Anotherもいいけど、館シリーズも読みたいです、綾辻先生!

  • 今回もやっぱり面白かった。エピソードSを読んでない人は、そちらを読了後にこちらを読むのがいいと思う。
    もうすでに次作が楽しみ。早く出版されないかな。

  • 面白かったです。
    続編ですが、前作を知らずとも読めると思います。

    前作知っていると…違う感覚で読めますね。
    自身はAnotherもAnotherエピソードSも読み返した上でしたので、踏まえている内容がどう展開していくのかを見ていくのが非常に楽しかったです。
    また、Anotherらしい事件にゾクゾクさせられました。

    本は800ページの長編ですが、途中でだれることもなく一気に読むことができました。

  • 久々の綾辻先生の超長編面白かったです。
    多分前作も読んでいるのだけれど、記憶は厄災に改竄されたのかってくらい全くない。
    でもちゃんと内容は理解できる作り。
    トリックはヒントが多いので私でもなんとなく予想がつく。
    結局はパワーバランスということ。
    続編も構想があるということで今から楽しみ!!
    勝手に次作は希羽ちゃんがキーパソンかなと思っております。

  • 800ページ超も全く飽きない。待望の続編は、前作と違い“もう1人”が最初から明かされているところがミソ。何となく先は読めるものの、あの9.11も絡ませた残り200ページあたりからの展開にゾクゾクした。筆者が予告している「シリーズ最終作」も楽しみ…気長に待ちたい。

  • 20頁くらい読んで一旦止めて…そこから770頁ほどは一気読みでした。もう夜だよ!(笑)
    怖い。不条理。夜になったらぞくぞくする。でも「私には絶対に起こり得ない」っていう安堵感あるという不思議さですよ。ほんとにこの中学校じゃなくてよかった。
    そして、何にしろ「バランス」は…大事だし怖い。ほんっとーーーに、怖い。先回りしてのバランス維持って、良かれ悪しかれだな…。

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著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ・ゆきと)
1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院修了。’87年9月『十角館の殺人』で作家デビュー。「新本格ムーヴメント」の嚆矢となる。「館」シリーズで本格ミステリシーンを牽引する一方、ホラー小説にも意欲的に取り組む。’92年『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2018年度第22回ミステリー文学大賞を受賞。464

「2021年 『黄昏の囁き 〈新装改訂版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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