- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041092040
作品紹介・あらすじ
薬師の文梧は、記憶を失った白皙の青年・主水と旅をしている。
30年前、平穏なこの地は一変した。青山領の民が突然変異して「鬼」となり、小寺領の民を襲い血を吸って殺すようになったのだ――。
彼らは、故郷から逃げ出し、身を潜めて暮らしている小寺の民を救うべく、山々を巡っているのだ。
一方、今から3年前。小寺の若き領主・菊は、屈託なく笑う勇敢な少年・元信に窮地を救われる。
青山の餌食となっている領民を護るため、もっともっと強くなりたいと願っていた菊は、元信に願い出て剣術を教えてもらうことにした。
やがて惹かれ合う2人。けれどそれは、禁忌の恋に他ならなかった……。
――旅の途中、文梧と主水は竜胆という少女と出会う。
竜胆はかつて仕えていた領主・菊を捜していた。菊は3年前、青山領に捕らわれたのだ。
旅を共にすることになった3人だが、やがて文梧は「一枚、二枚――」と何かを数える謎の声をしばしば聞くようになる。
心にこびりついて離れないその声を聞くたびに、文梧の胸はざわついて……。
出逢ってはならない者たちが出逢う時、物語は動き始める。
人の情と業が絡み合う、美しくも残酷な「和製ロミオとジュリエット」!
第5回角川文庫キャラクター小説大賞〈優秀賞〉受賞作!
選考会でも「筆力がある」「作り込まれた世界観でぐいぐい読んでしまった」「熱量を感じる」と絶賛を受けた作品がついに刊行!
イラスト/月岡月穂
感想・レビュー・書評
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表紙キレイだなぁーー。悲しくて辛い物語だった
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歴史ファンタジー
七代目小寺領主「菊」と青山領主末裔「元信」が、数世代にわたる種族間の「呪い」を解き、領民を安寧に導く闘いを描いた物語
宿業を背負いながらも気高く生きる「菊」の姿に圧倒される
(改題前 異説播州皿屋敷) -
流れが読める、ありがちな展開と宿命。
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鬼の話はお腹いっぱい。
和製ロミオとジュリエットだけあって、やっぱりハッピーエンドじゃなかった…のかな!?
絶賛の声がみんな女性からもわかるように、男性より女性の方が「菊」の想いとかわかる気がする。
鬼の話という事で、一番懸念していた残虐な描写ですが、この本に関しては割と平気だったかな。
話の構成はよかったと思います(o´・ω-)b
でも、来そうで来なかったっていう感じ(汗)
じーんとがね。 -
恵庭市立図書館 黒氏 優子