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本 ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784041092361
作品紹介・あらすじ
「おれはどうなったんだ?」 平凡なサラリーマンのグレゴールはベッドの中で巨大な虫けらに姿を変えていた。変身の意味と理由が明かされることはなく、主人公の家族を巻き込んだ不条理な物語が展開していく――。最新のカフカ研究を踏まえた精緻でテンポよい新訳で贈る不朽の問題作。神話化されつづける作家の実像を、両親や恋人、労災保険局での仕事、ユダヤ人の出自、執筆の背景などから多面的に説き明かす、訳者解説を収録。
感想・レビュー・書評
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<ある朝、グレゴール・ザムザが落ち着かない夢にうなされて目覚めると、自分がベッドの中で化け物じみた図体の虫けらに姿を変えていることに気がついた。(P5)>
おお、いきなり始まっていた。
最近カフカ読んでいますが、以前は、わけが分からないし話は堂々巡りだしちょっと気持ち悪いし苦手だなあと思っていたのですが、慣れてきたのか読書として楽しく『変身』は他の小説よりも読みやすいですね。「不条理小説」などと言われますが、突然虫になっていた以外は、言い回しが回りくどくないし、話はちゃんと進むし、登場人物もはっきりしています。
このKADOKAWA版は最新のカフカ研究を踏まえた新訳だそうです。
グレゴールが変身したものも、他の版では「毒虫」「カブトムシ」のような描写だったのですが、こちらでは「虫」「クソ虫」と約されています。原語では「供物にも使えない汚れた虫」という言葉なんだそうです。
カフカは、虫の姿は読者それぞれに想像してほしいのだそうです。それなら私は、たくさんの足からネバネバを出し、背中に殻があり頭は重いというので、大きいダンゴムシ、いやせっかくだからナウシカに出てくる大蟲を想像して読んでいきました。(なんか可愛く切なくなったぞ)
本文は100ページ程度で、本の後半の解説ではカフカ自身のこと、『変身』のこと、翻訳のことが書かれています。
カフカは早死して、複数の妹さんがいるのは知っていましたが、カフカの死後に妹さんたちはユダヤ人強制収容所で亡くなったというのはここで知って胸が痛くなった…。
そして「カフカは生前売れなかったが、死後原稿を預かった親友ブロードが、カフカが『出版しないでくれ』というのを裏切り(?)勝手に出版した」といわれますが、それもブローはカフカの遺構をトランクに入れて命からがら亡命した…と読んだら「本当に大切だったんだね!」という気持ちに(T_T)
では本文に。※※※ネタバレしています※※※
このグレゴール・ザムザ、セールスマンをして両親と妹を養っている。グレゴールの家族は、事業に失敗して病を得て隠居した父親、ずっと主婦の母親、音楽が好きな妹のグレーテ
兄妹の仲は良く、グレゴールはもっと金を貯めてグレーテを音楽学校に行かせる心つもりだった。
しかしある朝目覚めたら汚れた虫になっていたわけ。
自分の変身に気がついたグレゴールは、焦ったり困ったりしつつも「一度寝てみたら解決するかな」「今から急げば仕事に間に合うから大丈夫だろう」などと考える。
これは、わかるなあ。一見呑気っぽいのですが現実逃避というか、日常にすぐ戻るだろうって思うことで自分を保つことはありますよね。私もアクシデントにあってそれどころでないのに「今この瞬間に問題が解決すれば、30分遅れで着く」なんて考えてしまうことはあります。
そんなわけで「いまから着替えればまだ仕事に間に合う」などと考えていたグレゴールだが、家にまでやってきた業務代理人に責め立てられ(厳しいなあ…)、彼と家族の前に対して巨大な虫の姿を晒すことになる。
家族も業務代理人もこの汚らわしいクソ虫をひと目見て「この虫はグレゴールだ!」と分かる。このあたりが不条理と言えばそうなのですが、読者としては「虫に変わった」ことを受け入れれば、他は起こるだろうことしか起きないわけで。
家族は虫に変わった息子・兄を心配する余裕も無く、部屋に引きこもらせておく。この日からグレゴールは自分の部屋に虫として潜んで暮らすことになる。部屋に入り食事を運んだり簡単な掃除をするのはグレーテ。とはいってもだんだん接触を避けるようになり、扱いも粗略になっていく。
グレゴールは、身体は虫になり、言葉を発することもできず、目も見えなくなっていく。食べ物も生ゴミを好むようになり、壁やら天井やらを這い回ることが案外楽しい。
しかし意識は人間のままで、人間の言葉を聞くことはできる。だから「自分は人間なのにこんなことをしていいのだろうか」「食事の用意(生ゴミだけど)、部屋の掃除をしてくれる妹に感謝を伝えたい」などと考える。妹グレーテには全く通じないんですけどね。
グレーテはグレーテなりに、グレゴールは虫として部屋中を這い回りたいなら、部屋の家具を全部どかしたほうがいいんじゃないの?と考えた。
なお、父母はグレゴールが虫になってからは彼を見ないようにしているし部屋にも入っていません。
葛藤が書かれます。
虫のためには移動した方が良い。しかし母親は「きっとグレゴールは元に戻るのだから、家具をどかしたら人間に戻ったときに傷つかないかしら」と言うしグレゴールも人間と虫の間の間にいることを自覚する。
この時うっかり母親がグレゴール虫を見てしまい、悲鳴を挙げて卒倒する。聞きつけた父親はグレゴールに容赦なく林檎を投げつけ追い立て、グレゴールは林檎を背中に埋め込んだまま部屋に追い立てられることに。このままグレゴールは背中の林檎を取ってもらうことはない。
家族は、唯一の収入源のグレゴールが奇病の引きこもりのようになり、はじめは戸惑いと怒りと困惑を覚えるが、やがてそれぞれが仕事を持つようになった。そしてグレゴールがいなくても充分やっていけることが分かり、グレゴールは完全に邪魔者になってゆく。
それまではグレゴールの虫としての活動にも合わせたり、グレゴールの人間としての痕跡を残しておこうしたけれど徐々に「こんな虫はもうグレゴールではない。もしグレゴールの心を持っているなら、自分たちに迷惑をかけずにサッサと消えるはずだ」という気持ちになってゆく。
新たに年取った家政婦を雇うんだけど、この家政婦が案外面白い。グレゴールを見ても全然動じず、彼女なりに「クソ虫ちゃんや」と箒で突っついてくる。扱いは酷いがこの動じなさは話の中でユーモラスだ。
家族は、収入のために三人の間借り人を入れる。この間借り人は読むだけでなんか不愉快なんだよなあ。
グレーテが彼らに言われて彼らの前でヴァイオリンを弾くんだが、見る間に彼らは退屈しだす。まったく失礼なやつらだ。
部屋の中でグレゴールは妹の音色に感動する。もともと仲の良い兄妹、グレーテを音楽学校に活かせることこそグレゴールの希望だったのだ。グレゴールは「自分だけのためにグレーテにヴァイオリンを弾いてもらいたい。そして自分の部屋で共に過ごしたい」と願い部屋から出た。だがその姿を間借り人たちに見られ、決的的な破綻が生じるのだった…。
うーむ、読者にはグレゴールが言葉を理解し、考える事ができるとわかっているので、「虫」とは書いてあっても人間として考えてしまう。そしてどんどん扱いが悪くなること、家族への慕情が全く通じないどころか完膚なきまでに拒絶される場面は、切ない。
しかし家族は、グレゴールのほうが家族に酷いことをしていると感じている。もし人間の心が残っているなら黙って消えるはずなのに、わざわざ間借り人の前に出てくるなんてやっぱりただのクソ虫じゃないか。このままではグレゴールの綺麗な思い出さえなくなってしまう。
それでも、なぜか、読了感は悪くないんですよ。まずは家族はグレゴールを消し去ることで「解放」される。それまでのグレゴールの献身は無かったことになるし、誰もグレゴールにコミュニケーションを取ろうともしない(家族は、グレゴールが身も心も虫になったと思っている)。しかしなぜか一家の稼ぎ頭の彼が引きこもったことで病気引退した父親も、働いたことのない母親も、甘やかされてきた妹も、仕事を持ち性格はなんだか強くなって身体も健康になってるし。
そしてグレゴールも家族からの扱いを実に静かに受け入れていた。読了感が悪くないと思ったのは、後書き解説で紹介されたカフカの文章「ぼくの小さな物語の主人公が、少し前に死んだ。せめてもの慰めになるなら言うけど、平和に、誰のことも恨まず死んでいったよ。」というように、ただただ静かだからかなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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naonaonao16gさん
そう
多和田葉子が訳した『変身(かわりみ)』(集英社 ポケットマスターピース01カフカ)以来の新訳かも。。...naonaonao16gさん
そう
多和田葉子が訳した『変身(かわりみ)』(集英社 ポケットマスターピース01カフカ)以来の新訳かも。。。2022/02/04 -
実は積んだまま
↓終了した催事
シンポジウム 「作家が語るカフカ」 | DAY2 | ヨーロッパ文芸フェスティバル 2023
https:/...実は積んだまま
↓終了した催事
シンポジウム 「作家が語るカフカ」 | DAY2 | ヨーロッパ文芸フェスティバル 2023
https://eulitfest.jp/year2023/day2/entry-230.html2023/11/22 -
トーク&朗読: 新訳「変身」を聴く カフカ研究者×演出家・俳優 - Goethe-Institut 日本(開催日2024/11/22)
ht...トーク&朗読: 新訳「変身」を聴く カフカ研究者×演出家・俳優 - Goethe-Institut 日本(開催日2024/11/22)
https://www.goethe.de/ins/jp/ja/ver.cfm?event_id=260814082024/10/29
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なんていう物語だ…。
カフカさんの不朽の名作だけど恥ずかしながら初読みでした。
(Audibleにて。)
何を思えばいいのか。
朝起きたらいきなり毒虫?害虫?になってたって。いやいや!怖すぎるでしょ笑 そもそも虫が苦手な私には巨大な毒虫を想像しただけで鳥肌立ったし。(あの茶色いアイツのデカいバージョンを一度想像した自分の記憶を消したい。)
「不条理の文学」か、なるほど。不条理すぎる。
物語をそのまま受け取れば、ありえんだろ!!で終わるけれど、色々な取り方ができるなと思った。(Audibleには解説がないので作者の意図はわからないけど)
順風満帆で生きてきたのに、いきなり何か大きな事故や事件に巻き込まれ、今まで通り中身は変わらず知性はあるのに外見の(かなり)大きな変化により、何も誰にも理解してもらえなくなる。それどころかすでにこちらには知性などなく何も理解できていないのだろうと見られている。急にみんなのお荷物となり疎まれる。…苦しい。
虫側としても苦しいが、家族側ももちろん苦しい。救いがない。
どちら側に立っても希望が見えない。しかも虫となった主人公は元々家族を支えていた大黒柱で、家族皆から頼られていたのに…
頼られる存在から、何の説明も理由もなく変身し突然厄介者へと転落した主人公、やがてこの問題が家族みんなを蝕んで壊していく。そして最後…。
夢オチか?なんてアホな事を少し期待してしまったがもちろんそんなわけあるまい笑 でも期待したかった。
あの淡々と爽やかなエンディング。解放されて清々しさを感じる家族3人。それまではあくまでも「主人公の家族」として存在していたのに、最後にはちゃんと個としてしっかり存在していく感じ。ちゃんと一人の人間として地に足がついたとでもいうか。途中まで主人公側だったのに、なぜか最後は私まで少し清々しい気持ちになってしまったという恐怖。最後は家族側に感情移入していたのだろうか。
なんせ恐ろしい話でした。-
シンタロウさん、「未必のマクベス」オススメですか?
どなたかのレビューを読んで面白そうだったので登録してみました♪シンタロウさん、「未必のマクベス」オススメですか?
どなたかのレビューを読んで面白そうだったので登録してみました♪2024/03/19 -
早瀬さんの作品を幾つか読んで割と気に入りまして。で、早瀬さんの代表作が「未必のマクベス」。
私も“読むぞ絶対に!リスト”に登録されてるんです...早瀬さんの作品を幾つか読んで割と気に入りまして。で、早瀬さんの代表作が「未必のマクベス」。
私も“読むぞ絶対に!リスト”に登録されてるんです。笑
なのでMayさんの感想が読みたいなぁと思った訳です!2024/03/19 -
あ、なるほど!笑
私はきっとだいぶ先になりそうなので、シンタロウさんのレビューを私が楽しみにしておきます♪
ブクログ登録して数ヶ月。読みたい...あ、なるほど!笑
私はきっとだいぶ先になりそうなので、シンタロウさんのレビューを私が楽しみにしておきます♪
ブクログ登録して数ヶ月。読みたい本がどんどん増えていって全く追いつきません(-。-;
追いつかないどころか増える一方!笑2024/03/19
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『100分de名著』で取り上げられた川島隆氏の新訳。
ある朝目覚めたら、巨大な虫に変身していたグレゴール。虫になった理由も、回復の方法もわからない。無論仕事にも行けない。一体彼はどうするのか…?
ものすごく大変な出来事に遭遇しているのに、グレゴールが淡々と落ち着いているのがシャープで怖い。彼が気にするのは、もっぱら遅刻した出張や、実家の借金や、妹の進路であって、自分の変身の回復法ではないのだ。まずそこで、私たちは驚き、この作品に釘付けになる。
まるで身体障害のある人を急に抱えた家族のような様相を呈する家族たち。困惑するなという方が無理な、想像し難い現実に、一家はかつての和やかな家庭から、貧しい家庭に変貌し始める。
嫌々世話をしながら、だんだんグレゴールは疎外される。ついに彼は、父親が反射的に投げたりんごで大怪我をし、誰にも見捨てられて衰弱死する。
りんごが、グレゴールに対する社会的追放の鉄槌であり、家具の剥奪が、彼が『人間であった』ところから、ものの役に立たない生き物へ、その立場が転落させられるのが、無情であり、無常でもある。まだ彼には、美しい絵に心惹かれ、妹のヴァイオリンに思いを寄せる知性があるというのに、それは誰にも気づかれず、顧みられることがない。淡々と滑稽味さえにじませて描かれているが、なんと絶望的な悲劇だろうか。もっと怖いのは、読んでいるこちらまで、淡々と事態を観察していることだ。ふと気づいた自分の眼差しが恐ろしいのだ。だが、衝撃はそこで終わらない。
虫に変わってしまった家族の一員を持て余すのは想像できるとしても、後半に妹がグレゴールを放逐することを提案するところ、鈍器で殴られたような驚きが走る。
グレゴールが家族を『いじめて』いるというのだ。虫に変身した責任は、グレゴールにはない。不慮の事態だし、基本彼は身を隠している。それでも、ヴァイオリン、いや、愛妹に心惹かれて、団らんの場に思わず出てきてしまっただけなのに。『いじめるばかり』と非難されるとは。たった数行の妹のセリフの、破壊力といったら。解釈や鑑賞を、一瞬吹き飛ばす衝撃がある。
グレゴールの死後の家族の外出が、輝かしく楽しげでヨーロッパ的近代市民層の典型的憩いの姿で描かれているのも、冒頭からずっとモノクロームの世界だったところに、急に色がついて彩りが差したようなのが、また変に美しくて、なんとも言えない気持ちになる。美しいと感じる私が、やはり怖い。
ラスト、絶筆のように幕切れとなる。妹のぐっと伸ばした背。その靴の下で、今しもグレゴールと私が、一緒に踏まれて消えた。彼女の靴底には、もちろん汚れなどついていない。かがやくような豊かな若さがあるだけだ。
実存主義って諸刃の剣。なんて怖いんだろう。この小説に対して『答え』なんて出るのか?あの、読書から来ると思えない殴打感のある衝撃。それが答えではないだろうか。次は『城』読んでみようかな。ヤバい。中毒になりそう。
巻末に川島氏による、懇切な作品解説とカフカについての評伝が付されていて、非常に充実した内容だった。これを読むと、カフカの書簡集も読みたくなるだろう。非常に読みやすく、明晰な訳で、強くお勧めしたい。-
知人に勧められて先日、この本を読み終えました。
普段あまり読書をしないので、一回読み終えただけでは自分の中に落とし込むことができず、もどかし...知人に勧められて先日、この本を読み終えました。
普段あまり読書をしないので、一回読み終えただけでは自分の中に落とし込むことができず、もどかしい思いをしていました。しかし、瑠璃花@紫苑さんの感想にハッとさせられました。自分が感じていた感情をズバリ言葉にしてもらった、いや、それ以上のものを表現してもらった気分です。
自分の感情が言葉になると、色々と整理がついてとても気持ちがいいですね。これを機に、僕も文学作品の世界に入っていこうと思います。ありがとうございました。2023/05/14 -
ふふふ様
はじめまして。コメントとフォローをありがとうございました。
私の感想をそんなふうにお読みいただいたなんて、とても光栄ですし...ふふふ様
はじめまして。コメントとフォローをありがとうございました。
私の感想をそんなふうにお読みいただいたなんて、とても光栄ですし嬉しいです。『変身』は、いつ読んでも強いメッセージを投げかけてくる名作だと思うのですが、読む人ごとに、いろんな見方が出来る、色褪せない問題作だと思います。お友達のおすすめなんて、素敵ですね。
ブクログには、多くの素晴らしいレビュアー様がおいでです。扱っていらっしゃるご本も、とっても多いですから、ちょっとでも気になる本があったら、どんどんお手に取られて、これだと思うものにお出会いになってくださいね。難しくて、途中で読み止めても大丈夫。気になる時にまた読み返したっていいのですから。もちろん、ゆっくり時間をかけて読み切ってもいいですし、面白くて一気呵成もあるかもしれません。お心の向くままに、ご自分のペースでお読みになるといいのではないでしょうか。
ブクログに感想を書くのも、私も毎回ドキドキします。最初は、ノートに書名や著者、出版社を記録していただけで、感想までは書いていなかったのですよ。でも、始めてみるとこれが楽しくて。自分の本棚見ると、それぞれの本を読んでいた時の思い出や記憶が、あざやかに思い出されるのです。読んでくださる方がいてくださることも、とても嬉しいのです。ふふふさんのブクログライフが、楽しいものになりますように。
こちらこそ、本当にありがとうございました。お気が向かれたら、いつでも遊びにいらしてくださいね。2023/05/14
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(あまり真面目には読んでないです。
それを踏まえて……)
この虫の大きさ・種類が気になった。
あと、まあ取り立てられるのは、「なぜ虫になったか」の部分かな。
そこらへんが気になってしまって、肝心の中身になかなか入り込めなかった……苦笑
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珍しく外国人の方が書いた本を読んでみた。淡々とストーリーが進む。
私はいつもわかりやすい文章の本を読んできていたので、これだけ淡々としていると感想が持ちにくかった。(持ちにくかった?笑)
でも世では大作と言われているので、私が合わなかった、ついていけなかっただけだと思うのですが。。
著者プロフィール
フランツ・カフカの作品





