アルプスの少女ハイジ (角川文庫)

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本棚登録 : 62
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041092477

作品紹介・あらすじ

 両親を失いながらも、太陽のように明るく人々の心を照らす少女ハイジ。アルプスの山小屋で孤独に暮らすおじいさんとの絆、ヤギ飼いのペーターやその家族とのふれあい、足の不自由な少女クララとの出会いと友情――。雄大な自然を背景に、深い喪失感を抱く人々が、ひとりの少女によって人間性を回復し再生していく、愛と感動の物語。
 1880~81年に発表された『ハイジ』は、当初から大評判となり、いまも世界中で翻訳・劇化・映像化されている。日本でもアニメが大ヒットし、児童文学として多くの絵本や抄訳が出版されているが、原作は、家族の絆や地域社会との共生、エコロジーな暮らしへの回帰など現代的なテーマにあふれ、大人にこそ考えさせられることが多い本格的な文学作品である。
 本書は、シュリンク『朗読者』の翻訳で数々の賞を受賞した、ドイツ文学者・松永美穂氏による渾身の完訳。

感想・レビュー・書評

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  • 「100分de名著」で取り上げられていたこと、WOWOWでアニメを久しぶりに全部見たことで新発見があり、原作も読みたくなった。
    昔の訳で読んだ覚えが在るが、何となく古い言い回しで挫折した気がするので、躊躇していた。忘れた頃、この文庫を見つけたら、「100分de名著」に出ていた方の訳だった。
    訳が素晴らしい。すんなり読めました。
    アニメではいろいろストーリーが付け足され、変更してるところもあったんですね。
    いくつになっても、人は変われる!と希望が持てました。大人こそ読んで欲しい。

  • 日本人には高畑勲のイメージが強い古典。文章で描かれるアルムの自然の美しさや、登場人物の描写の細やかさは、名作アニメも原作あってこそと感じたし、同時に、本編を膨らませつつ、適宜改編したアニメ版の優れた点を気付かされもした。信心の大切さを説き、教育的な訓話が随所に出るのが特徴だが、各キャラクターの行動や思考には、その人物なりの個性と知性が伴っており、物事の因果関係にも筋が通っているなど、決して子供向けでない印象。大人の主要人物達が、いずれも確実で迅速な仕事ぶりで、いかにもドイツ人という感じなのは面白かった。ハイジはフランクフルトで辛い思いをするが、お陰で教育を受ける機会を得、アルムを訪れたクララもまた果実を享受した。お互い異なる世界への旅で、新しい未来を手に入れた事は、両者の補完関係を示しており、本作の大事な要素に思えた。

  • 懐かしい!
    みんな優しい良いお話。

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著者プロフィール

1827年、スイス・チューリヒ近郊の村で医師の娘として生まれ、地元で語学と音楽を学ぶ。弁護士ベルンハルト・シュピリと結婚後、40代になってから小説の執筆を始める。病弱だった一人息子の転地療養に付き添い、マイエンフェルト近郊のラガーツ温泉に滞在した際『ハイジ』の着想を得て、52歳のとき第1部を発表。これが大ヒットとなり、翌年に第2部を発表。ともに世界的な成功を収める。生涯で約50編の作品を残し、1901年、74歳で死去。

「2021年 『アルプスの少女ハイジ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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