半逆光

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 104
感想 : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041092804

作品紹介・あらすじ

人を好きになってしまうことに、解などないのだ――。
恋愛小説の名手・谷村志穂が描く大本命不倫小説!


息子が就職して家を出たことを機に部屋を片付けていた香菜子。
クローゼットの奥にしまわれたPCを開き、夫のメールを見つけてしまう。
そこには、夫と女が親密に名前で呼び合い、
2人が子供のように育てていた猫が死んでしまったなど、
21年にわたるやりとりが書かれていた。
おかしい。21年前といえば、香菜子が必死に幼い息子を育てていた頃なのに。
夫と女の間に何があったのか。その後、彼女は「不倫小説の傑作」とも評価された
1冊の小説を出版していることが分かって――。

感想・レビュー・書評

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  • なかなかどろどろしていて、あまり気持ちの良い話ではないけれど、構成も文章も力があって、読み進められました。
    2021/7/18読了 2021年の41冊目☆

  • 既に通り過ぎてしまった時代の夫の不倫の証拠を発見してしまったとしたら、それを許すことが出来るのか・・・。
    ドロドロしているし、なんともやり切れない話なのだけれども、スイスイ読んでしまえるんですねえこれが。
    還暦を過ぎてお互い悠々と生きて行こうと思っている矢先に、不倫メールのやり取りを見つけて、それが気にならない訳が無いですよね。僕だったら絶対見過ごせないだろうなあと思います。別れるかは分からないけれど糾弾すると思います。
    自分が子育てで奮闘中に夫は恋に身を焦がしていた訳で、虚しさに襲われてしまう事は避けられないでしょうね・・・。
    見たくないのに最後までメールを読んで、その女の姿を確認しに行ってしまう気持ち。分かる。

  • どっちも愛されてほっとかれたんだよな。でも愛され方とほっとかれ方が違う。自分だったら…どっちに共感できるか…

  • え?
    どうなの?

    って思ってしまう。
    が、
    これが小説なんだろうか。。。

    後味もどうなんだ?

  • 夫のこんなやりとりを見つけたら、うん、あたしも全部読んで探ってしまうわ。知らなければ全然気にならないのに、ちょっとでも知ってしまうとそれはもう止められない(笑)。
    他人の生活を乱したくなければ、いらない連絡はしないことだな。

  • 被写体の斜め後ろから当てる半分だけの逆光は、最も美しくて最も捉えにくい光だという。それで撮る花は、生命力が透けて見える。
    その美しい花もいずれ萎れたり折れたりする。
    これがタイトルに。
    幸せな夫婦がいて、ある時夫のメールを盗み見たことから夫の不倫が発覚。
    初めは奥さんの目線だったが、後半は不倫相手の女性目線に変わる。
    美しいストーリーみたいに書いてあるが、男がずるい。
    本当にずるい。
    奥さんも、不倫相手の女性もすごく苦しみ続けた。
    不倫相手の女性はその自分の恋愛を小説にして出版するとか狂気の沙汰だと思う。
    墓まで持って行ってほしい。周りの人全てを傷つける行為だと思う。
    ハッピーエンド風だが、お互いにモヤモヤはないのか?疑問。
    許すことができる器の大きな女性だったということなのか?
    私がモヤモヤなまま。
    しかし、始めから終わりまで
    先が気になり一気読み。


  • 香奈子(妻)
    玲季(愛人・恋人)
    二人の視点からの葛藤の物語

    共有されるのは夫であり男である儿(ジン)
    二つの顔を持って長年生活する

    二人の女性、それぞれが語る儿は別人の様
    だが、時として瞬間一人の人間に見えることも、、


  • 真崎儿がいちばんの悪人 。不倫相手の玲季にも憤りを感じつつ読了。小説とはいえ香菜子の精神状態が心配になった。

  • 結局何が言いたかったのか…

  • 谷村志穂の本を読むのは久しぶり。
    20年以上前はよく読んでた。
    自立した若くて危うさを感じる少女から女性への途中過程を感じる小説にエッセイ。
    年月が経ってこうなったんだなあと、作者も私も年を重ねたことを実感するような不思議な気分。
    不倫した側、された側、これからふたりはどうして行くのか。光が見えているようないないような、もどかしい終わり方が気になる。

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著者プロフィール

1962年北海道生まれ。北海道大学農学部卒。’90年『結婚しないかもしれない症候群』で鮮烈なデビュー後、’91年に処女小説『アクアリウムの鯨』を刊行する。自然、旅、性などの題材をモチーフに数々の長編・短編小説を執筆。紀行、エッセイ、訳書なども手掛ける。2003年『海猫』で第十回島清恋愛文学賞を受賞。

「2021年 『半逆光』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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