もっこすの城 熊本築城始末

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 120
感想 : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041092866

作品紹介・あらすじ

藤九郎、わしと一緒に日本一の城を築いてみないか――。
織田信長の家臣・木村忠範は本能寺の変後の戦いで、自らが造った安土城を枕に壮絶な討ち死にを遂げた。遺された嫡男の藤九郎は家族を養うため、肥後半国の領主となった加藤清正のもとに仕官を願い出る。父が残した城取りの秘伝書と己の才知を駆使し、清正の無理な命令に応え続ける藤九郎――。戦乱の世に翻弄されながらも、次から次に持ちあがる難題に立ち向かう藤九郎は、日本一の城を築くことができるのか。

感想・レビュー・書評

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  • 加藤清正に仕え、熊本城だけでなく、文禄・慶長の役で朝鮮にも城を作った作事の物頭、木村藤九郎という人物を主人公とした物語。「できる」と答えたものは、どのようなことがあっても成し遂げるという強い心と、人を動かすためには行動であること、城は戦うものではなく人を守るものであるという考えに、親しい人との別れや懸命に働く姿から伝わってきた。

  • 織田信長の安土城を建築した父、木村高重の息子木村藤九郎。父親が残した築城の秘伝書を懐にして、加藤清正のもとで、日本一の城を築くため、奮戦していく。

  • 城取りを主人公に加藤清正のかっこよさも描かれてて面白いんだけど、なんかクライマックスがない感じ。築城の技術的な話が難しくて理解できなかったからかも。

  • 熊本城を築城する話しかと思って読んだら
    清正の城取の藤九郎の半生を描いた小説だった。

    若輩の上司が周りに認められるにはどうすれば良いか、
    上司の無茶振りにどのように答えていくか。
    最初は父親が記した秘伝書から答えを見つけていたが、後半にはそれを踏まえ自分の今までの経験から答えを導き出していった藤九郎に感動した。

  • 『城取り』
    城を取り立てる際の選地から縄張りと事前準備、さらに実際の普請(土木工事)と作事(建築工事)全般を指揮する統括者。

    本能寺の変にて、明智光秀が織田信長を倒し安土城に迫る。主人公の木村藤九郎秀範の父木村次郎左衛門忠範が緊急事態と城に馳せ参じるも、親方を失い我先にと逃げ出す輩ばかりで、守ることもできず…

    城造りの極意書を引き継ぐも、逃れた先でその日暮らしであった藤九郎が、加藤家の仕官試験を経て肥後国へ。

    肥沃な大地を守り、農民たちが安んじて農事に励めるようにすれば一揆は起こらないと、治水、街道整備、商いの振興から取り組むべきと言う加藤清正公は、勇猛果敢な武将と言うイメージが強かったが、大いに裏切られる。

    まずは治水からであるが、自分より年上、経験者を使う立場に。あからさまな邪魔する訳ではないが協力しない。でも期日は迫る。どうするか?
    動かない人を変えてもらうなんて方法もあるが、何とか解決策を見つけようと悩み抜く点などは、今の時代も変わらず参考になる。

    真摯に取り組む姿勢を周りは評価し、更に大きな事に取り組む事が出来、そこでも新たな課題にぶつかりそれを解決することで更に成長する。
    結果だけ見ると簡単そうだが、その間の努力の大変さ、諦めずに続ける事の大切さがわかる。

    城とは、戦をせぬための道具である。
    この想いを強く持ち、大局的に見ておられた加藤清正公。
    いい意味で大きく裏切られる物語であり、人として成長する為の方法も指南してくれる素晴らしい作品でした。

  • 主人公が脇役のストーリーで楽しめました。

  • 熊本城築城までの話がメイン。新しい視点からのもので、いい。けっこう一気読み。

  • 2020.12.2

  • 戦国末期の世の中の動きを加藤清正を通して、築城という独特な切り口から描く。

    石垣の積み方や築城方法など興味深いし、朝鮮出兵時の半島各地での攻防など、本書で始めて知った。

    数多の城を築きながら早逝する藤九郎の愁嘆場で物語を閉じるのがよかったのかはわからない。

  • 大好きだった熊本城を更に好きになれた。

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著者プロフィール

1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。外資系企業に長らく勤務後、文筆業に転じる。『国を蹴った男』で吉川英治文学新人賞、『黒南風の海‐‐加藤清正「文禄・慶弔の役」異聞』で第1回本屋が選ぶ時代小説大賞、『義烈千秋 天狗党西へ』で歴史時代作家クラブ賞(作品賞)、『巨鯨の海』で山田風太郎賞と第1回高校生直木賞、『峠越え』で第20回中山義秀文学賞を受賞。『城を噛ませた男』『国を蹴った男』『巨鯨の海』『王になろうとした男』『天下人の茶』で5度、直木賞候補に。著書に『武田家滅亡』『天地雷動』など多数。

「2022年 『疾き雲のごとく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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