震える教室 (角川文庫)

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 198
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041093030

作品紹介・あらすじ

歴史あるお嬢様学校、凰西学園に入学した真矢は、マイペースな花音と友達になる。ある日、「幽霊が出る」という噂のあるピアノ練習室で、二人は宙に浮かぶ血まみれの手を見てしまうのだが……。

感想・レビュー・書評

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  • さすがの一言。
    まだ解けていない謎もあるので、続編希望。
    続きが楽しみな作品です。

  • 学校が舞台なだけあって読みやすい短編集。学校の七不思議系というよりは実際あった事件や事故が霊的現象として現れる。人怖から霊障、実際に危害を加える話など盛り沢山で、しっかりホラー小説。

  • ビストロパマルのシリーズがとてもよかったので、
    作家読みしようとウロウロしていたらこちらを発見。

    まさかの、ホラーじゃん!!??と大喜びした私。
    中高生むけの良質ホラー、随時募集中です。


    直接的な怖さというより、
    じわじわくる表現が怖い、ミステリホラーでした。
    いやたまにぎょっとするほど怖い描写も出てくるんだけど、短編集なので、こう、中和されつつ読めるというか。
    「境界が曖昧になる」って、さらっと書いてるけど、めっちゃ怖いとおもう…ここを読み取って欲しいなあ…。


    あと最初と最後のお母さんのパート、
    あれなに?どういう意味だったんだろう?
    あそこが1番怖いよ。
    結局、種明かしされないのが1番怖い。
    これは続編がくる気がする。期待。

  • 学生でなくて良かった。
    私自身は全く見たことないけど、存在自体を否定できるわけもなく、不意に背後が気になるから。
    花音は、もしや1人でも見れる子なのかな?
    最初の駅で顔色が悪かったのが気になる。
    見えなくてよかった。今後も見えないままでいたい。

  • 音楽とバレエの名門私立女子校を舞台にしたホラー、という時点で盛り上がること必至だが、背が高くボーイッシュな主人公・真矢と、小柄で可愛らしく怖がりな親友・花音の身体が触れ合ったときだけ二人に怪異が見える……という絶妙な萌え要素も。ピアノ室の血まみれの手、上級生のスカートをつかむ手、同級生の肩に載る白いくまのぬいぐるみ、保健室のベッドに横たわる頭部のない生徒など、各話のモチーフも計算されていて大変面白かった。読者に解釈を委ねられた解決されない謎が残るのも良かった。

  • 3.0

  • 再読。
    内容をすっかり忘れていた。
    なんともいえず怖くて、面白かった。

    2018.6.9
    高校生の真矢と花音、二人は手をつなぐと不思議なものが見えるようになった。
    お嬢様学校を舞台としたミステリホラー短編集。

    読みやすく面白かった。
    少女の肩に止まる白い何か「捨てないで」が予想外の結末でなんとも怖い話だった。

  • 女の子二人のバディが解くホラーミステリ。私はホラーは苦手だけど、人物やその背景が描かれていたので得体の知れない何かではない怖さに痺れた。続くのか、とも思うけど難しいかな、気になる。

  • ホラーだけど、怖いだけじゃない。

  • ストーリー展開は面白い。
    だけど随所でゾッとさせるところがあったり、高校生活ならではの爽やかさがあったり、切なさを感じさせたりといろんな要素が詰め込まれた連作短編集。
    いくつかの真相は明かされるが解明されない謎もあるため、読後に微かな不安が残る。
    だけどそれがまた良い。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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