震える教室 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2020年4月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784041093030

作品紹介・あらすじ

歴史あるお嬢様学校、凰西学園に入学した真矢は、マイペースな花音と友達になる。ある日、「幽霊が出る」という噂のあるピアノ練習室で、二人は宙に浮かぶ血まみれの手を見てしまうのだが……。

みんなの感想まとめ

女子高生2人が織りなすホラー・ミステリーは、歴史ある女子校を舞台に、幽霊の出現や実際の事件を絡めた独特のストーリー展開が魅力です。特に、手を繋ぐことで霊感が強くなるという特技を活かし、ミステリーを解決...

感想・レビュー・書評

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  • 歴史の古い女子校が舞台の女子高生2人によるホラー・ミステリー。手を繋ぐと霊感が強くなる特技によりミステリーを解決していく手法が楽しい。
    女子高生と女子校特有の事情などが盛り込まれておりそちらも楽しい。これが男女共学であれば否が応でも恋愛要素も盛り込まれそうだがそれがないのもミステリーに集中出来て好感でした。
    花音の母、芽衣子エピローグでの続編の存在を思わせる不穏な思慮はなんだろう。

  • さすがの一言。
    まだ解けていない謎もあるので、続編希望。
    続きが楽しみな作品です。

  • 学校が舞台なだけあって読みやすい短編集。学校の七不思議系というよりは実際あった事件や事故が霊的現象として現れる。人怖から霊障、実際に危害を加える話など盛り沢山で、しっかりホラー小説。

  • ビストロパマルのシリーズがとてもよかったので、
    作家読みしようとウロウロしていたらこちらを発見。

    まさかの、ホラーじゃん!!??と大喜びした私。
    中高生むけの良質ホラー、随時募集中です。


    直接的な怖さというより、
    じわじわくる表現が怖い、ミステリホラーでした。
    いやたまにぎょっとするほど怖い描写も出てくるんだけど、短編集なので、こう、中和されつつ読めるというか。
    「境界が曖昧になる」って、さらっと書いてるけど、めっちゃ怖いとおもう…ここを読み取って欲しいなあ…。


    あと最初と最後のお母さんのパート、
    あれなに?どういう意味だったんだろう?
    あそこが1番怖いよ。
    結局、種明かしされないのが1番怖い。
    これは続編がくる気がする。期待。

  • 女子高を舞台にしたホラー短編集
    軽くて読みやすかった。どのお話もほんのり後味の悪い救われなさが残るのがいい。
    白いクマのぬいぐるみの話が1番ゾッとした。

  • 学生でなくて良かった。
    私自身は全く見たことないけど、存在自体を否定できるわけもなく、不意に背後が気になるから。
    花音は、もしや1人でも見れる子なのかな?
    最初の駅で顔色が悪かったのが気になる。
    見えなくてよかった。今後も見えないままでいたい。

  • 音楽とバレエの名門私立女子校を舞台にしたホラー、という時点で盛り上がること必至だが、背が高くボーイッシュな主人公・真矢と、小柄で可愛らしく怖がりな親友・花音の身体が触れ合ったときだけ二人に怪異が見える……という絶妙な萌え要素も。ピアノ室の血まみれの手、上級生のスカートをつかむ手、同級生の肩に載る白いくまのぬいぐるみ、保健室のベッドに横たわる頭部のない生徒など、各話のモチーフも計算されていて大変面白かった。読者に解釈を委ねられた解決されない謎が残るのも良かった。

  • 3.0

  • 再読。
    内容をすっかり忘れていた。
    なんともいえず怖くて、面白かった。

    2018.6.9
    高校生の真矢と花音、二人は手をつなぐと不思議なものが見えるようになった。
    お嬢様学校を舞台としたミステリホラー短編集。

    読みやすく面白かった。
    少女の肩に止まる白い何か「捨てないで」が予想外の結末でなんとも怖い話だった。

  • 女の子二人のバディが解くホラーミステリ。私はホラーは苦手だけど、人物やその背景が描かれていたので得体の知れない何かではない怖さに痺れた。続くのか、とも思うけど難しいかな、気になる。

  • ホラーだけど、怖いだけじゃない。

  • ストーリー展開は面白い。
    だけど随所でゾッとさせるところがあったり、高校生活ならではの爽やかさがあったり、切なさを感じさせたりといろんな要素が詰め込まれた連作短編集。
    いくつかの真相は明かされるが解明されない謎もあるため、読後に微かな不安が残る。
    だけどそれがまた良い。

  • 花音と真矢は今通っている高校で出会った親友同士だ。そんな二人には謎めいた力があった。それは、互いが体のどこかを触れあわせると、学校にわだかまる何かが見えるというもの。それは、時に恐ろしく、そして切なく少女達の瞳に映った。





    青春ホラー・ミステリーもの。創立120年以上という歴史ある女子校を舞台にした作品。内容はホラーなので怪異や怖いものが出てきたりするが、真矢や花音、そして在校生が抱える思春期特有の悩みなどがつぶさに書かれていて、切なく懐かしい気持ちになった。限定的な力だからこそ、日常に差し込まれる怪異が何処かあいまいで、とてもおぼろげな存在として扱われ(作中でも何度もそのような描写がった)誰かの想いや夢の残滓のようで、怖いのだけれど、儚さも感じさせられた。とはいえ、残された思いや夢のカケラは恨みや辛みを孕んでいるものもあり、怖い話は怖かった。特に3話目の肩に小さくてフワフワさせた小動物を乗せているという話は怖かった。もともとそれ自体にいわくがあったのか、大切にするあまり、念がこもってしまったのか分からないが、結末がわかった瞬間真矢たちと同じ気持ちになった。よいものだと思っていたので、余計その感情が強くなった話だった。ふわっとした感想しか書けなくて大変申し訳ないのだが、私はすごく好きな作品。怪異自体も怖いのだけれど、怪異の真相を突き止める過程でわかる真実がどれも物悲しく、切なかった。 しかし、これはホラー小説という事を忘れてはいけないのだ、という事をエピローグで思い知らされる。ワッと声を上げるような恐怖ではなく、忍び寄る恐怖であり、読んできて読者が感じた違和感をそこに集めたような感じだった。

  • 大阪・心斎橋にある芸術科メインの女子校。その付け足しみたいな普通科に、高校から入学することになってしまった女のコ二人。必然的仲良くなった二人だが、なぜか手を繋ぐと不可視なものが見えてしまう。二人が、その能力のためもあって、如何にも歴史のある女子校でささやかれていそうな怪異に次々と絡んでしまうという連作。事件の真相の方も、その手の噂話にふさわしいものが大半を占める。多分狙いでやってるんだろうけど、さすがにそれだとお話としてはかなり薄味でちょっと食い足りない。前後に花音の母親である作家が出てくる枠がはまっているのだけれど、これが実に不穏で、ある意味本編より不気味。妙に尻切れトンボな終わり方といい、思わせぶりなくせに放り出されたままの描写が散見されたりもするので、続編の構想があるのかも知れない。

  • こ …こわい…
    とても落ち着いていられない
    この世界に重なっている別の世界、それも複数と思われる。
    恐ろしいと思いながらも続きを読みたい。
    また別の世界を覗いてみたい。
    こ…こわいけど…

  • とてつもなく怖いという類ではない。「あぁそれは霊だね」といった感じ。そういった意味ではミステリ側に位置している気がする。
    あらすじ(背表紙より)
    伝統ある女子高・凰西学園に入学した真矢は、人一倍怖がりの花音と友達になる。「出る」という噂のあるピアノ練習室で、虚空から伸びる血まみれの手を目撃した2人は、その日を境に、手をつなぐと不思議なものが見えるようになってしまう。保健室に横たわる首のないびしょ濡れの身体、生徒の肩に止まる白い物体、プールの底に沈むもの……。少女たちが学園にまつわる謎と怪異を解き明かす、美しくも繊細な6篇の青春ホラーミステリー。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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