高校事変 VI (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 698
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041093139

作品紹介・あらすじ

同級生からいじめの標的にされた結衣は、修学旅行中に宿舎を飛び出した。沖縄の裏社会を牛耳る反社会勢力と、規律を失い暴走する民間軍事会社。いつしか結衣は巨大な抗争の中心に投げ出されていた。

感想・レビュー・書評

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  • ハイ!
    今度は、修学旅行のついでに、武器密輸業者とか関連の暴力団を!
    しかも、米軍基地内みたいなとこで!
    更に、戦闘ヘリ「コブラ」を!
    あらゆるものを武器として使う機転には感心するけど、そこまでとは!
    (心の中:「ない!ない!」)
    まぁ、お父ちゃんと違って、悪ではないから、いっぱい殺めても、関係あるみんなが自主的に黙ってる。
    ある意味カリスマ!
    お父ちゃんより怖いかもしれん。
    自身の殺人欲望をええ方に使ってるから、ええんかな?
    やっぱ、あかんわな?

    でも、次は、どいつをやっつけてくれんの?って期待してる自分がいる…

    もっと、やってまえ!
    でも、悪人だけにしてな〜!

  • 高校事変シリーズ第Ⅵ弾

    今回は沖縄への修学旅行で、民間軍事会社と戦争を行います。
    結衣の頭の良さ、先を読む能力が凄い。
    徐々にですが、結衣もいろいろな人と心を通い合せるようになりました。
    最後のシーンではホロっとなりますよ。
    次、Ⅶ挑戦します^ ^

  • もう6冊目か!亡き半グレ集団のトップの娘・優莉結衣、読むたびにファンになっていく~自分が変態オヤジになっていないか心配になっていく。これは妻には言えない。今回は沖縄の修学旅行で遭遇する貧困家庭。そこでは売春でしか生きる道がない少女たち。何と米軍施設でレイプされ、挙句の果て銃器で殺される。それに立ち向かう優莉結衣。躊躇なく米軍兵をバッタバッタと殺していく。血飛沫が吹き荒れる。容赦ない。少女達のことを思えばこそ悪を断ち切る必要がある。不謹慎だがバイオレンス文学による爽快感は半端ない。まだ伏線もありそうだ。⑤

  • 今回は沖縄が舞台。
    やっぱり戦闘の知識がハンパない(^_^;)
    相変わらず性暴力シーンは暗い気持ちになるけど
    手元にあるあらゆる物質を使って武器に変えて
    敵を倒すシーンは映像で観てみたい。

    『わたしが殺さなかったヤクザはあなたが初めて』
    庄市がちゃんと更生したらいいな。^^;

  • 松岡圭祐『高校事変 VI』角川文庫。

    ダークヒロイン優莉結衣の孤独な闘いを描くシリーズ第6弾。

    またもや危険な状況に自らの身を投じる優莉結衣。今回は民間軍事会社との戦争だ。

    前作で悪徳公安刑事による暴行の動画が公開され、それまでの世間のイメージを覆した結衣は暫くの間、大人しくしていたのだが……

    高校の修学旅行で沖縄に来た優莉結衣はクラスメイトの激しい虐めについに爆発。クラスメイトを徹底的に痛め付けると夜の沖縄に消える。勿論、先々を読んで何らかの仕掛けを施してのことだろう。

    結衣は空港からホテルへ向かうバスの中から目にした光景が気になり、那覇市の貧困地区に向かう。貧困ビジネスに手を染める反社会的勢力・権晟会の暗躍に怒りを覚えた結衣は権晟会の主力構成員を抹殺する。

    さらには権晟会と関連し、武器の密輸を手掛ける民間軍事会社ラングフォード社に目を付ける。ラングフォード社は武蔵高校事変、与野木農業高校事件で武装勢力が手にしていた武器を提供していたのだ。

    そして、再び凛香が事件の渦中に現れる。ついに凛香は男たちにやられてしまったか……

    結衣の孤独な闘いが終ったかと安堵した終盤に再び見せ場が……

    本体価格840円(古本540円)
    ★★★★★

  • 高校事変シリーズの早くも第六作目。コロナ騒動など完全に今の時勢とシンクロさせいるのがすごい。人間性を取り戻した主人公結衣が本作では淡い恋愛まですると言う、最初の殺戮マシーンだった頃からは隔世の感がある。今回の舞台は沖縄米軍基地内と言う斬新な発想でエンターテイメント小説として充分に楽しめた。

  • このシリーズは毎度毎度性犯罪を描いてくるので気持ちが下がる。ページの大半は基地内の戦いに費やされているが終盤の機内の戦いによって忘れ去られた印象が強く何だったんだって感じ。まぁベトナムマフィアとの関連はあるのだか、、、

  • 相変わらず、優莉さんは予測能力と応用能力が高すぎです。
    ついていくのがいっぱいです。
    沖縄は行ったことはなかったけど、温和なイメージがあっただけにちょっと怖いなって思ってしまった。吉田修一さんの「怒り」もそういう一面あったな。
    ところで、3月下旬にコロナの影響で近所の書店が一時休業して、5月下旬にようやく再開。3/25の発売日だった本書。もうコロナの話題を入れてくるとは、、、松岡さんさすがです。さらに、あのフランス人の国外脱出にも絡めてしまう。(変に関心してしまう・・)

  • 全体像がみえたきた

    主人公の本当の姿もみえてきた

    大きな組織的なことと、主人公のとても身近で心揺さぶることがバランスよく描かれていて、一気に読んだしまった

  • 女子高生・結衣のアクション小説。
    今回の舞台は沖縄。しかも米軍基地にまで入っていくんだからとんでもない。
    貧困ビジネス、武器密輸、さらにはコロナウィルスのことも触れているので、今の日本における同時代性を感じさせる仕組み。
    相変わらず結衣の知識と行動力・対応力がすごい。いや、これ本当にすごいシリーズになってきた。次巻には新たな兄・姉が登場しそう。しかも5月発行か。とんでもないペースだな。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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