旅を栖とす

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 173
感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041093801

作品紹介・あらすじ

バックパックを背負って詩人が飛び込んだ
世界の国々――10年を辿るエッセイ!

ゾウの頭の上でその可愛さと揺れにメロメロ、失恋を引きずるダメンズと友人になったタイ王国、
サハラ砂漠から日本のラジオに生中継。
パリ、路上の賭け事で大勝利のはずが…。
下北沢で自由を愛する人々に憧れる。

タイ、カンボジア、ベトナム、台湾、フランス、
北欧、スペイン、モロッコ、
奄美大島、東北、長野、東京……
旅に出たくて仕方ないすべての読者に贈る15のエッセイ!

感想・レビュー・書評

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  • 旅の楽しさって非現実的でハプニングがあって思いもかけないことがあるそういうところ

    初めて目にする景色や音や匂いといった、いつもと違う空気にじわじわとしだいに包まれていく。ゆっくりとやってくるその感覚が最近はたまらなく心地良い

    深夜特急の女の子バージョンみたいに思った
    映画『プール』観てみます

    内を見るための外
    旅は人生という生まれた時から始まる長い旅の中の休憩

  • 「旅」に妙に心惹かれる時期であったこと。チャットモンチーのファンであったこと。その2つによって本書を手に取った。
    本当に徒然なるままに旅のあれこれを記したエッセイで、何かを結論づけたいとか、素敵なことを言いたいとか、そういうちょっとわざとらしい所が微塵もなくて、着の身着のまま感じたことを言葉に落とし込んでいる1冊だった。どの章でも、著者の感性の豊かさが伝わってくる。同じものを見ても、感じることは人それぞれ全く違うのだろうなと、当たり前の素敵なことを思い知らされた。
    直近で読んだ別の旅エッセイでも、旅は距離ではなく、気持ちだと書かれていた。旅をたくさんした人ほどそう感じるのかもしれない。
    旅になかなか行きづらい今、日々起こる小さな出来事を見逃さずに、どんな毎日も旅のように心豊かに過ごしていきたいと思った。
    そして旅に行ける日が来たら、まず、東北へ行きたい。

  •  旅に出られない! 旅行したい! という気持ちで旅エッセイを読む。
     この本が面白いのは、私が好きな、旅先での起きたことだけを描くのではなくて、自分の心うちに起きたことについても描かれていること。だからこそ面白い。
     そして、かつて自分が旅した時のことを思い出す。
     この先、旅行に行ける状況になるかはわからないが、過去の旅の思い出は失われないんだなという気持ちになれた。面白かった。

  • チャットモンチーの元ドラマーである高橋久美子さんのエッセイ。私はチャットモンチーのファンだが、著者がバンドを辞めてからの作家活動は特に追っていなかった。たまたま SNS で本書が発売されるというのを目にして、その「旅を栖とす」というタイトルの響きと表紙のデザインに惹かれて購入した。いわゆるジャケ買いというやつだ。
    バンドを辞めてからの約 10 年で旅の様子が書かれており、本書の 8 割が海外編、残りが国内編となっている。ほとんどが私の行ったことのない土地への旅であるが、読んでいるとそのときの情景や著者の気持ちがよく伝わってきた。バックパッカーとしての旅であり、しかも観光名所を巡るというよりは現地の日常をみることを重視している。現地の人とも積極的に交流していて、その土地独自の人生観や経済状況、政治・宗教による影響が書かれており非常に興味深い。自分の日本での生活について考え直すきっかけになったし、日本人は良くも悪くも細かすぎるのかなと感じた。
    日本では考えられないような出来事でドキドキする場面もあったが、全体を通して読んで心が満たされた。読むきっかけとなったタイトルや表紙デザインも含めてお気に入りの一冊となった。

  • 不確実性を旅の中に積極的に取り込んで、楽しみ尽くしてしまおうという衝動と言うかエネルギーが凄い!
    やっぱり、表現をしたい・実際に楽器を使って表現出来る人の性質?気質?、自分には振り絞っても出て来ないなぁと感心する。表現が自然で率直なので、心にストレートに響く気がする、

  • はー旅に出たい

  • 濃く、飾らず、読み応えがある内容だった。
    楽しいことも苦々しいことも向き合って書かれているのが印象的だった。

  • コロナ禍で旅に出かけられない今だからこそ
    読んで良かったです。

    高橋さんの肩肘張らない素直な感性で捉えた旅の記録が
    オムニバス形式で綴られているので
    いつやめても、いつ読み始めても読みやすく
    長い間の読書が楽しめました。

    私も高橋さん同様
    小さい頃に自転車で走り回ってそこら辺を冒険していた時に
    感じたあのわくわく感を
    旅の間中、味わっていたなあと思い起こしました。
    知ること、感じること、考えること、成長することが
    旅とセットでした。

  • ミニコメント
    バックパックを背負って世界の国々に飛び込んだ詩人の旅エッセイ。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/643185

  • 筆者の感性と熱量に圧倒される。巷の旅行本とは一線を画した旅。

    海外でのバックパックを中心とした多くの旅。下調べの少ないからこそのハプニング。人の親切が身に染みるし時に怖い目にあったり、貧困ほか哀しい現実を見てしまうことも。

    本書は真似すると危険なような現地の人との出会いが多く載せられている。ホテルや観光案内所、列車で相席になった人の案内について行き、予想外に素晴らしい店や観光スポットに巡りあう。

    こういった紀行本は受けを狙った奇想天外な記載が多いものだが本書は至って真面目。筆者は全力で笑い泣いている。その旅を支える確かな感性。

    読者に媚びる姿勢なくあくまで内容で勝負、無口な頑固親父の料理のような、無骨ながら確実に印象に残る作品です。

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著者プロフィール

●高橋久美子(たかはし くみこ)
 作家・詩人・作詞家。1982年、愛媛県生まれ。音楽活動を経て文筆家に。主な著書に、小説集『ぐるり』(筑摩書房)、エッセイ集『旅を栖とす』(KADOKAWA)、『いっぴき』(筑摩書房)、詩画集『今夜 凶暴だから わたし』(ちいさいミシマ社)、絵本『あしたが きらいな うさぎ』(マイクロマガジン社)など。アーティストへの歌詞提供も多数。公式HP「んふふのふ」。

「2021年 『雨は五分後にやんで 異人と同人Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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