- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041094051
作品紹介・あらすじ
「あの子を救ってください……」
日本橋で御府内のよろず相談を引き受ける『千成屋』の女将・お吟は、会津からやって来た客を伴い『ほたる茶屋』にやってきた。お吟が神田川の水際の蛍に視線を走らせていると、茶屋の女将のおふさと幸助と呼ばれる店の若い衆の声が聞こえてきた。幸助が突然店を辞めさせてくれというのだ。おふさは、前科者だった幸助を店に受け入れ、家族のように接してきたという。店を出た幸助は何か事件に巻き込まれ、再び悪の道に戻ろうとしているのか。おふさの切なる願いを聞いたお吟は、幸助を助けるために奔走する。(「ほたる茶屋」より)
感想・レビュー・書評
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やわらかく、心が揺れていく…。
ほたる茶屋 ー 千成屋お吟シリーズの1作目
2020.06発行。字の大きさは…小。2022.05.20~22読了。★★★☆☆
十三夜、ほたる茶屋、雪の朝、海霧、の短編四話。
よろず相談事を受ける千成屋お吟の活躍の物語です。
元北町奉行所同心の青山平右衛門が現役の時に、青山より十手を預かっていたお吟の父親丹兵衛とその手下の千次郎、與之助が丹兵衛が亡くなった後。お吟は、千次郎と與之助を手代として千成屋を開業し相談事を受けることを生業とします。
四話の中で、特に、夫に不倫を疑われた妻が家を出て、お吟の世話で夫と江戸で18年ぶりに再会する「ほたる茶屋」が、一番印象に残りました。途中で涙が出てきました。
【読後】
藤沢緋沙子さんの本は、やわらかく、人情味豊かで、無駄な文章がなく、展開も早く、毎回読むのを楽しみにしています。
【第3回目コロナウイルス接種】
一昨日(5月20日)の第3回目コロナウイルス接種のせいか。昨日、寝る前の体温が34.31℃(平熱36.2℃より2℃低い)、起きた時の体温が37.32℃でした。そして昨日の昼に38.15℃まで上がり、その後下がって来ましたが36.76℃で、ここ6時間ほどとどまっています。途中から喉が少し痛くなってきました。もしかしたら少し風邪気味かと思っています。少し前に葛根湯を飲みました。昨日から寝たり起きたりです。起きては、汗を掻いている、肌着を着替えています。そしてやっと22日の昼に体温が平熱に下がりました。 -
お江戸×人情×事件 みたいなカテゴリ話は星の数ほどあれど、あちこちで定評は聞いていた藤原緋沙子さん、初読。シリーズものが多い方なので、オススメされてもいまいち手を付けることができずにいたけれど、どうやらまた新しいシリーズを書かれるようだ。サブタイがついてるし、夫の失踪とかも伏線回収されてないし、これシリーズ1作目と思っていいよね?
読みやすく、単発の章でそれぞれ短編としても成り立っているし、それぞれ事件にもあまり胸を痛めずに読み進められる内容ばかりで、ぜひ次が出たら読みたい、
読みたいけどこれ、ところどころ「御宿かわせみ」オマージュ?設定がわざとかなというくらいかわせみを想起させる要素多かった。東吾はもう見つからないだろうけれど、お吟の夫は戻ってきて、なぜいなくなったか訳をしっかり聞かせてほしい。鹿之助ともなにかありそうだけどね。これからの展開に期待大の、お江戸小説の名手のあたらしいシリーズ誕生の一冊。楽しみ。 -
新しいシリーズになるんだよね、きっと。4作の短編が収録。まだまだ登場人物たちが落ち着いてないので、これからだね。行方不明の亭主の謎は早く終わらせて、鹿之助ももっと巻き込んではどうなんだろうか。あと、これはずっと単行本で行くのかしら?
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日本橋の袂でよろず相談を引き受ける「千成屋」の女将のもとには、様々な客がやって来る。短編4編からなる時代物推理小説。女将を助けるのは、現在は隠居し暇を持て余している元北町奉行所同心の剣の達人と彼のもとで十手を預かっていた父親の手下だった手代二人。江戸の町で起こる様々な難問を、4人コンビで解決していく。人情ふんわか物語。愉しく読み進めることができる。
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江戸の町で何でも屋を営んでいるお吟。千次郎、輿之介と共に、道案内から人探しまで、様々な人達の困り事を解決している。だが持ち込まれる仕事には、なかなか難しいものもあって、苦労しながら励む姿を描いている。
お吟の人柄が、江戸っ子らしい気っ風の良さ、面倒見の良いお人好しで好感が持てる。夫が何年も行方知れずのままだったりして、哀しさ、辛さを知っているところも話しに深みを与えている。
続編はないのかな、あったら読みたい。 -
小説野生時代2017年11月号:十三夜、2018年6月号:ほたる茶屋、2019年2月号:雪の朝、に加筆修正を行い書き下ろし:海霧、を加えて2020年6月角川書店から刊行。4つの連作短編。八丁堀の隠居、元岡っ引き達と一緒に日本橋でよろず相談を請負う千成屋のお吟のお話。登場人物たちの振る舞いもこなれておらず、ありがちなお話に始終しましたが、回を重ねることで、面白くなってくのかもしれません。雑誌掲載も続いているようなので次作に期待します。
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たのみたいね
著者プロフィール
藤原緋沙子の作品






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ご心配をおかけしました。
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ご心配をおかけしました。
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ほぼ体調は回復しました。
ありがとうございます(*^_^*)
良かったです(^_^)
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ありがとうございます(*^_^*)
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