KILLTASK

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 79
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041094082

作品紹介・あらすじ

殺し屋(エージェント)見習いとして生きることになった主人公。平凡な人生を送っていた彼は、自身の家族を皆殺しにした容疑を掛けられ、逃亡していたところを二人のエージェント「天使」と「悪魔」に拾われたのだ。何者かにはめられ、罪を背負わされた彼は、裏社会で生きていくためにある特殊技能を磨いていく。彼の祖父は名うてのマタギで、祖父に連れられてたびたび猟について行っていた彼は、ひそかに狩猟者としての技術を祖父から受け継いでいたのだ。「スナイパー」としてのエージェントの手伝いにようやく慣れてきたころ、主人公はある事実を知る。殺された彼の家族に残された、犯人の「刻印」。それは彼を拾ったエージェントの一人、「天使」がターゲットに遺すものと全く同じものだった――。

感想・レビュー・書評

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  • 殺し屋の物語。
    話が輻輳していて、1つにまとまるのを楽しみにしながら読めた。
    登場人物も増えたので、続編が出ればいいなと楽しみにしています。

  • 二人の殺し屋の元で殺し屋修行をしている主人公。彼が裏の世界で生きることになった、家族が殺された事件と殺し屋たちに届いた殺人案件(キル・タスク)に繋がりが見えて来て…。

    ノワールとミステリーの融合のような作品。ただミステリー部分のからくりについては途中で何となく分かってしまう。
    殺し屋や情報屋など裏の住人の符丁が飛び交うので、誰かと誰かが同一人物なのだろうかとか入れ替わっているのだろうかとか勘繰ってしまう。その真相はさて。

    Fデータなる、とんでもない爆弾になりうるデータを巡る闘いというか駆け引きというか出し抜き合いのような話なのだが、ここまで人が死ななければならないほどのものなのか?という疑問も湧く。

    表の世界では平凡平穏に暮らしていた主人公が突如巻き込まれた事件により全く思いもかけない世界に足を踏み入れていく。
    しかし彼にはそれなりに素質があったというのが面白い。
    人は見かけによらない。
    生きていくために人を殺さねばとなれば、簡単にその壁を越えられる。だがだからと言って罪悪感が全くないわけではないし、出来ればやりたくもない。

    暗黒世界の片隅での血で血を洗うようなバイオレンスな話かと思っていたら救済だの正義だのも出てくる。
    二人の殺し屋と女性ハッカーも魅力的だし、三人に振り回されるだけだった主人公も頼もしく?変化していく。
    主人公の祖父がなかなかの渋いハードボイルドなおじいちゃんだった。

    伊坂幸太郎さんの殺し屋もののようなユーモアでもなく、ハードボイルドやバイオレンスというほどでもなく、ミステリーとしても軽く、ちょっと中途半端な印象。

  • Fデータをめぐる、裏の殺し屋(エージェント)達のお話。
    ごく普通に生きてきた(と思っている)僕が、殺し屋(狙撃手)になるまでのお話。
    バンバン人を殺していくのが、ちょっと気になったけど、エンターテインメントとして楽しめた。
    「天使」の伊野尾、「悪魔」の辰巳、が、キャラクターとしては、大好物ですね。並んだ姿が映像で見たいよね。多少、説明くさい部分もあったり、黒幕の正体も途中で分かったけど、落とし前のつけ方もスカッとしていたし、面白かった。
    続編が読みたいです。

  • 家族を皆殺しにされ、その罪を着せられそうになった主人公は2人の殺し屋に拾われ、「裏」の世界で殺し屋として生きていく道を選ぶ。絶望しかない人生。最後は少し駆け足気味。

  • 2023長浦京のハードボイルドに近い虚無感と主人公の少しの人間臭い感情が上手く交じり合って一気に読ませる。社会的に許されない非日常が乾いた文体に良く合ってて、出来たら次作も読んでみたい。

  • 読み終わったけど、最後の方は流し読み。
    なるほど黒幕はあいつだったのかぁとは思った。
    「命中ヒット」って言われたら快感だろうなぁ。
    ハズす予感しかないけど。

  • 続編ありそうな気配。
    伊坂幸太郎さんの殺し屋シリーズみたいに。

  • 本筋は一本捉えているが、枝がいまいちわからないです。

  • 記録

  • サラ〜ッと進む。

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著者プロフィール

1979年生まれ。宮城県出身。東北学院大学教養学部卒業。2012年『名も無き世界のエンドロール』(『マチルダ』改題)で第25回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。他の著書に『本日のメニューは。』『怪盗インビジブル』『ストロング・スタイル』『ヒーローの選択』など。

「2020年 『KILLTASK』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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