KILLTASK

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 52
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041094082

作品紹介・あらすじ

殺し屋(エージェント)見習いとして生きることになった主人公。平凡な人生を送っていた彼は、自身の家族を皆殺しにした容疑を掛けられ、逃亡していたところを二人のエージェント「天使」と「悪魔」に拾われたのだ。何者かにはめられ、罪を背負わされた彼は、裏社会で生きていくためにある特殊技能を磨いていく。彼の祖父は名うてのマタギで、祖父に連れられてたびたび猟について行っていた彼は、ひそかに狩猟者としての技術を祖父から受け継いでいたのだ。「スナイパー」としてのエージェントの手伝いにようやく慣れてきたころ、主人公はある事実を知る。殺された彼の家族に残された、犯人の「刻印」。それは彼を拾ったエージェントの一人、「天使」がターゲットに遺すものと全く同じものだった――。

感想・レビュー・書評

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  • 二人の殺し屋の元で殺し屋修行をしている主人公。彼が裏の世界で生きることになった、家族が殺された事件と殺し屋たちに届いた殺人案件(キル・タスク)に繋がりが見えて来て…。

    ノワールとミステリーの融合のような作品。ただミステリー部分のからくりについては途中で何となく分かってしまう。
    殺し屋や情報屋など裏の住人の符丁が飛び交うので、誰かと誰かが同一人物なのだろうかとか入れ替わっているのだろうかとか勘繰ってしまう。その真相はさて。

    Fデータなる、とんでもない爆弾になりうるデータを巡る闘いというか駆け引きというか出し抜き合いのような話なのだが、ここまで人が死ななければならないほどのものなのか?という疑問も湧く。

    表の世界では平凡平穏に暮らしていた主人公が突如巻き込まれた事件により全く思いもかけない世界に足を踏み入れていく。
    しかし彼にはそれなりに素質があったというのが面白い。
    人は見かけによらない。
    生きていくために人を殺さねばとなれば、簡単にその壁を越えられる。だがだからと言って罪悪感が全くないわけではないし、出来ればやりたくもない。

    暗黒世界の片隅での血で血を洗うようなバイオレンスな話かと思っていたら救済だの正義だのも出てくる。
    二人の殺し屋と女性ハッカーも魅力的だし、三人に振り回されるだけだった主人公も頼もしく?変化していく。
    主人公の祖父がなかなかの渋いハードボイルドなおじいちゃんだった。

    伊坂幸太郎さんの殺し屋もののようなユーモアでもなく、ハードボイルドやバイオレンスというほどでもなく、ミステリーとしても軽く、ちょっと中途半端な印象。

  • 記録

  • サラ〜ッと進む。

  • ノワールミステリー単行本。
    罠に嵌められ、データとして存在しない裏の世界で助けられて「狙撃手」として生きることになった主人公。
    戸惑い、悩み、裏切られ、支えられ成長してゆく物語。
    生きる為に嘘と偽りで覆い尽くされた社会に対し、心の在り方、真実を見定めるよう迫る良作品。
    気づいていないだけで本当にあり得る世界かも知れない…
    読後、なかなかさわやかです。

  • Fデータをめぐる、裏の殺し屋(エージェント)達のお話。
    ごく普通に生きてきた(と思っている)僕が、殺し屋(狙撃手)になるまでのお話。
    バンバン人を殺していくのが、ちょっと気になったけど、エンターテインメントとして楽しめた。
    「天使」の伊野尾、「悪魔」の辰巳、が、キャラクターとしては、大好物ですね。並んだ姿が映像で見たいよね。多少、説明くさい部分もあったり、黒幕の正体も途中で分かったけど、落とし前のつけ方もスカッとしていたし、面白かった。
    続編が読みたいです。

  • キルタスクだウィルだ、天使だ悪魔だ、みたいのが鼻につく。今までも行成作品てこういう感じで、それが好きだったはずなのに今回はなぜかはまらなかった。嘘や隠し事がもやっとしたせいかも。

  • 図書館で借りた本。両親と姉を何者かに殺され、自分だけ助かった僕は殺し屋見習いになる事に。なぜ家族は殺されなければならなかったのか?それはある秘密があって…という話で、警察や病院の裏事情など絡んだミステリーハードボイルド系の流れで話は進んでいく。

  • 特殊ルビが多くて少し読みづらかったのと、特徴を揶揄したコードネーム?的なのと現実で呼び合う名前での章が交差するから少し混乱しつつ、どっぷりハマり一気に読み終わった。怖いなー。人間が一番怖いな。。まんまと騙されたよ。愛人の彼女には、まんまと騙されてしまいました。面白かった!もっと流行って欲しい!

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著者プロフィール

1979年生まれ。宮城県出身。東北学院大学教養学部卒業。2012年『名も無き世界のエンドロール』(『マチルダ』改題)で第25回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。他の著書に『本日のメニューは。』『怪盗インビジブル』『ストロング・スタイル』『ヒーローの選択』など。

「2020年 『KILLTASK』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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