ヘルドッグス 地獄の犬たち (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 111
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041094105

作品紹介・あらすじ

東京のやくざ組織・東鞘会に所属する兼高昭吾は、弟分の室岡と沖縄に飛び、ターゲットの喜納修三を殺害した。その夜、一人になった兼高は激しく嘔吐する。実は兼高は警視庁組対部に所属する潜入捜査官だったのだ。後継者問題をめぐり、東鞘会では血で血を洗う抗争が続いており、喜納殺害はその一環だった。兼高の最終任務は東鞘会会長である十朱の殺害。十朱は警視庁を揺るがす、ある“秘密”を握っていた。ボディガード役に抜擢された兼高は、身分が明かされた瞬間に死が迫る中、十朱への接近を図るが……。

感想・レビュー・書評

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  • 広域暴力団に潜伏中の警視庁刑事の主人公は、殺し屋として組内で頭角をあらわしている。
    狙いは総長。彼も警察からの潜伏者なのだが、警察を裏切っている。
    主人公の狙いは総長の秘密のデータを取り戻して、彼を消すこと。
    そんな荒唐無稽なストーリーと血腥いアクションシーンが延々と。
    反吐を吐いたり、血がドバドバ出たり、後で誰が片付けるんだろうなんて考えていると読めないな。
    まあ、そんな感じ。

  • 深町秋生『ヘルドッグス 地獄の犬たち』角川文庫。

    深町秋生の最高傑作と呼ぶべき超ハードなピカレスク警察小説。解説は北上次郎で、深町秋生のデビュー前の短編小説の文体をジェイムズ・エルロイの『ホワイト・ジャズ』に似ていると論じている。

    予想を覆す全く先の読めない展開に手に汗握りながら読み進む。ここまでやるのかという描写の連続に血圧が上がる。ヤクザよりも恐ろしい警察組織。手段を選ばぬ正義は悪としか言えない。

    血生臭い展開から物語は始まる。東京の東鞘会に所属する兼高昭吾は組からの依頼で、弟分の室岡と沖縄に渡り、ターゲットの喜納修三を殺害する。ここまで読めば、ヤクザの抗争を描くピカレスクかと思うのだが、そうは問屋は卸さない。

    なんと兼高昭吾こと出月梧郎は、警視庁組織犯罪対策部特別捜査隊の潜入捜査官であり、兼高に課せられた最終的な任務は東鞘会の会長・十朱の抹殺だった。兼高は次第に東鞘会で頭角を現し、ついには十朱のボディガードを任されるのだが……

    実は十朱も是安という名の警視庁の潜入捜査官であり、悪と暴力に取り込まれたというよりも、警察組織に嫌気がさし、自らの意思でヤクザ界に骨を埋める決意をしたという驚愕の事実。しかし、驚愕はこれだけではない……

    本体価格840円
    ★★★★★

  • 文句なくおもしろかった。
    人間は、あんなに追い詰められた状況でも正気を保てるのかと思うと脆い生き物なのか強い生き物なのか判断がつかないな、と思う。

    けっこうな残酷な描写も多い作品だったけれど、それを夢中で読んでしまう自分にもちょっと驚いたんだけど、よく考えたら今さらだな。昔から好きだったもんな。

  • 潜入捜査官が沖縄に行き裏切り者を始末する冒頭から引き込まれていってどうなっていくのか最後まで読む手が止まらなかった。
    潜入がバレるかどうかには重きはおいてなくて、兼高が犬をやめて十朱のようになってしまうのかどうなのかが気になっていたが、最後の結論は予想してなかった。

  • 面白い展開です、一気に読めた。

  • 映画ディパーデッドみたいな内容なので、ストーリーは面白い。が…、なんか文章の情報量が多すぎる気がして疲れた。

  • 警察とヤクザのコンゲーム。
    組織を潰す為に潜入し、上層部に取り入る為に、罪を犯しながら成り上がり、周りの人間との絆も深めてしまい葛藤する主人公と。相変わらず暴力の描写は容赦ないので、過激な作風が苦手な人は避けた方が良い。その過激さ故に主人公の命も常に危険に晒され、ハラハラしながら読むので肩に自然と力が入り凝った(笑)

  • 思わず息を飲むような強烈なシーンの連続。でも、何故か入り込んでしまう面白さ。いい。

  • まさにハードボイルド。かなり凄惨で過激な表現も多く、実写化してみて欲しい思いがある一方で、ここまで過激でリアルなグロさとか痛さとかを感じれるのはやっぱり本ならではなんだろうな。とても面白かった。

  • 本の中から血の臭いがが漂ってくる様でした。それなのに読むのを止められない。誰も彼も幸福な死に方をしないにもかかわらず・・・兼高こと出月の運命や如何に・・・多分幸せな最期は望めないかなあ?

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著者プロフィール

1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。同作は14年『渇き。』として映画化、話題となる。11年『アウトバーン』に始まる「八神瑛子」シリーズが40万部を突破。著書に『卑怯者の流儀』『探偵は女手ひとつ』など多数。

「2020年 『煉獄の獅子たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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