煉獄の獅子たち

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 135
感想 : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041094112

作品紹介・あらすじ

関東最大の暴力団・東鞘会は大きなターニング・ポイントを迎えていた。会長の氏家必勝が逮捕された上、死期が迫っていたのだ。跡目を継ぐのは誰か? 改革路線で頭角を現した副会長の神津太一か、あるいは実子の氏家勝一か。勝一の子分で、その栄達を信じて疑わない織内鉄は、必勝が下した決断に衝撃を受ける。跡目に選ばれたのはなんと神津だった……。一方警察は、必勝の逮捕を端緒に、組織の壊滅を目論んでいた。ヤクザ者を心底憎む組対四課の我妻邦彦は、違法すれすれの荒業で東鞘会構成員を逮捕、更なる大物を狙っていた。しかし、捜査中に出会ったある女性が我妻の心を狂わせはじめる。
大注目を浴びた『地獄の犬たち』の続篇にして前日譚――。

感想・レビュー・書評

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  • 「ヘルドックス」の前日譚みたいなもの。
    これも前作に劣らないほどハッちゃけたストーリー。
    こういう物語も行くところまで行ったって感じですかね。お腹いっぱい。
    煉獄とは天国でも地獄でもなく、地獄に行く途中で審問の炎にあぶられる身となる。
    地獄にさえ堕ちることが出来ずに炎にあぶられながら血反吐を吐きながら抗争を続ける男たちの物語。
    深町さんの、こういうのはもう良いかな~。ちょっともううんざり。

    Amazonより:::
    関東最大の暴力団・東鞘会は大きなターニング・ポイントを迎えていた。
    会長の氏家必勝が逮捕された上、死期が迫っていたのだ。
    跡目を継ぐのは誰か? 改革路線で頭角を現した副会長の神津太一か、あるいは実子の氏家勝一か。
    勝一の子分で、その栄達を信じて疑わない織内鉄は、必勝が下した決断に衝撃を受ける。
    跡目に選ばれたのはなんと神津だった……。
    一方警察は、必勝の逮捕を端緒に、組織の壊滅を目論んでいた。
    ヤクザ者を心底憎む組対四課の我妻邦彦は、違法すれすれの荒業で東鞘会構成員を逮捕、更なる大物を狙っていた。
    しかし、捜査中に出会ったある女性が我妻の心を狂わせはじめる。
    大注目を浴びた『地獄の犬たち』の続篇にして前日譚――。

  •  関東最大の暴力団「東鞘会」を構成し運営する会長氏家必勝が五年の懲役で府中刑務所に収監されていたが、肝硬変のため腹水がたまり、刑の執行停止を受けて病院に搬送された。医師によれば余命は長くないという。

     必勝に死期が迫ったことにより、彼の右腕として組織の改革を進めてきた会長代理の神津太一と反改革派である実子の氏家勝一が次期会長の跡目をめぐって激しく睨みあっている。

     生前必勝は、跡目に神津太一を指名したことによって反発し、和鞘連合を組織して総長に就任した氏家勝一との軋轢が生じている。
     しかし、一方で元々は一つの組織が二つに分かれただけで、警察の組特隊は反社会的勢力の解体が容易になったと思ったのだろうか、色めき立ったが後々手強い相手を敵に回したと懸念するも、解体解散の対策は既にとっている。

     和鞘連合は、関西を拠点としている日本最大の組織、華岡組の組長並びに抗争のためのキラーの派遣要請を行っている。華岡組にとっては東鞘会が共倒れになれば…と無関心だが…。

     侠客の義理人情ほど外道なものはない。(本書では組特隊も含めて)

     神津組には、幹部がクスリに手を出したら破門、除名、指詰めという厳しい掟がある。
    「クスリをやっていて、まともなシノギが出来るわけがない」という意味らしい。

        ―呆れて言葉が出ない!

     組対四課の我妻刑事が、女スパイに騙された。女に問い詰めると「負けたわ」と認め自害した。たとえ情に絆されたとしても、愛し続け信じて騙され続けたいと言った。

     ハニートラップに気付かない刑事の一幕は滑稽だった。
    気持ちはわかるけど…。残念!

     小説の帯には、
    「警察小説を超えた熱狂と慟哭の人間ドラマ」と書いている。
     確かにどちらが正義なのかを考えたら、その境界線が分からなくなる。超えたのではなく、目的が達成できなくなり同化したように思う。

    最後に生き残るのは誰か?

     本書は、読者が疑問に感じながらも読み進めたいダイナミックなエンターテイメントに魅力を感じる作品でした。

     読書は楽しい。

  • 同じ仕掛けを使うかと思っていたら『ヘルドッグス』の続編で前日譚だったのね。たださらにその仕掛けを真似た織内が前作に出ていたかは覚えてない。本作に戻ると馳星周の暗黒小説に近い匂いを感じた。切れ者の木羽が土壇場になってヘタッたくだりで作品自体が台無しになりかけたが十朱が説明してくれたのでかろうじて踏みとどまった印象。お陰で最後まで楽しめた。続きはあるのか?

  • 117たくさん人が死ぬのに矜持とか男気とかを感じられ無いなあ。浜田文人読みすぎたかな。

  • 『地獄の犬たち』の前日譚的内容の深町秋生さんの新刊。極道に警察官さらには殺し屋も登場するアウトレイジ+ファブル(+ダブルフェイス)といった感じの作品で、関東最大の暴力団を巡る跡目抗争を巡り刑事とヒットマンが入り乱れて戦うシリアスな内容ながら、登場人物のセリフ回しが面白いので非常に読みやすい(ちょっとグロい場面もある)。『地獄の犬たち』の主要キャラも登場するので、読んだ人にはオススメできる内容。

  • 苦手な世界のお話しだけれど
    流石です。

  • 「地獄の犬たち」を読んでからにすればよかったと後悔していますが、間違いなく深町作品の真骨頂。設定に多少無理はあっても関係ないぐらい力強い文章とストーリテリング、意表をつく裏切りの連続、最後まで息をつかせぬ展開力。今まで読んできた深町作品の中ではベストと言い切れる作品。読み始めると眠れなくなります。

  • これまた血生臭い話で、深町作品にありがちな展開が続くが、不思議と先が気になってページを捲ってしまう。
    最後の一展開が面白かった。

  • 図書館で借りた本。
    裏社会の話。ものすごく人が死にます。お姉さんとその旦那さん、生きてて欲しかった。生きて、みんな幸せになって欲しかった。

  • 関東最大の暴力団での熾烈な跡目抗争が起きていた。
    死期の近い現会長の実子と、台頭著しい会長代理……
    会長代理を暗殺すべく、動き出す
    一方、ヤクザを心底恨む組対四課の彼は、組を壊滅すべく非合法も厭わない捜査で迫っていく……

    外道たちの愛と裏切りに奔走され、いずれ破滅に向かうことに。

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著者プロフィール

1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。同作は14年『渇き。』として映画化、話題となる。11年『アウトバーン』に始まる「八神瑛子」シリーズが40万部を突破。著書に『卑怯者の流儀』『探偵は女手ひとつ』など多数。

「2022年 『天国の修羅たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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