ゴーストハント3 乙女ノ祈リ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1456
感想 : 92
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041094143

感想・レビュー・書評

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  • RDGを読み返したくなる系の話。だんだん面白くなってきましたね?相変わらずのガチャガチャホラーで、怖がりポイントがわかりづらいのだけが難点…

  • 3作目、どんどん魅力が深まって目が離せない。ナルを中心とした霊能者チームの、かたちが出来上がってきた感じがある。そこに加わる麻衣という存在の重要性も、改めて認識させられたエピソードだった。
    大昔に読んだコミカライズの記憶も薄っすらとあるが、小説で読み進めるとまた違った印象を抱く(単に年齢を重ねすぎただけ、という説もある)。怪異の原因を追究するのに、一つひとつエビデンスを重ねていく工程は、固い結び目をほどいていく作業のようでとても気持ちが良い。キャラクターの中でも、特にぼーさんは本業が明らかになったり、ナルと対等に意見交換したりと、存在感が増した気がする。なんというか、チームにおける“大人”の役割をきちんと果たしてくれるような、そんな頼りがいのあるアンチャンへとイメージがアップデートされた。そこに居てくれるだけで、平均年齢が意外に低い霊能者アベンジャーズに地に足のついた感が出てくるというか。
    そして「なかよし」連載時は圧倒的年上として捉えていたナル。所長としてチームを率いていく姿からも、「大人っぽい人」と当時は素直に受け止めていた。しかし小説で読みこんでいくと、ティーンエイジャーの横顔にハッとする瞬間が現れる。その立ち振る舞いと、10代である彼自身と、独特の危うさに眩暈がしてしまう。
    湯浅高校の事件、呪詛の犯人はかつての被害者でもあり、決着には苦いものが残る。薄暗くなりがちな多くの事実を、今回も麻衣が圧倒的なコミュ力で成り行きを軽やかに導いてくれたのは、救いだ。エピローグの実験結果からも、今後より一層、麻衣の活躍は期待できるだろう。ただ一点、気になっているところ。女子高生である麻衣よ、君は学校を休んでバイトに励んでいたのか……?

  • Audible

  • 期待通り面白くてあっという間に聴き終わりました。
    新キャラ二人もいいです。

  • 学校で次々と起こる怪奇現象。狐狗狸さんによる狐憑き、美術準備室に現れる幽霊、部室でのポルターガイスト現象。
    校内で話を聞くうちに出てきた超能力少女の笠井千秋。
    読み進めるうちにナルや麻衣にまで、悪意のある怪奇現象が襲ってくることになる

    この怪奇現象を発生させたのが先生であり、怪奇現象や超能力を信じないのなら、それが原因で体調不良や怪我をすることなんてないでしょ?っといったのが、痛快であった。
    これは、信じたいものや見たいものしか見ようとしない我々への永遠の問いかけなんだろう。

  • ゴーストハント3巻!

    リライト版で初めて読んで、文庫版で2回目!
    これは何となく覚えてるよー。麻衣の能力の片鱗が明らかになる回だし、麻衣とタカや笠井先輩の会話がいいんだよー。麻衣は高校生なのに、しっかり自分をもっててエライ!

    あと、色んな怪異が出てきて、よくもまぁこんなに七不思議を作れるな、と。自分の学校、こんなに七不思議なかっよ?笑

  • 今回も面白かった!でも、麻衣、学校行かなくていいのかい?と読んでる間じゅうチラチラ思ってしまってちょっと集中できなかった。秋だから夏休みじゃないし、湯浅高校は普通に授業してるのに麻衣の高校だけ休みって話でもないだろうし……。説明ありましたっけ?

    「魔女狩り」の話、だったのかな。結構早い段階で犯人は分かったけど最後まで面白い。オチは、う〜……。確かに犯人は被害者だったかもしれないけど、間違った方法で得た結果に意味は無いですよね。

  • 再読。今回も内容をほとんど覚えておらず、新鮮な気持ちで読み進める。
    何といい加減な私の脳。

    今作の依頼主は学校。
    学校全体で起きているあらゆる怪奇を調べていく。

    思わず私もスプーンを持ち出してみたけれど
    ピクリともせず。

    呪いの類は大好物なので、そのシーンをもっと多くしてくれれば更にウハウハ出来たなぁ。

    ラストは少し切なし。

  • 初めて読んだ時よりも犯人の思考や行動に寒気を覚える印象を強くもった。集団心理の恐ろしさなど、舞台が学校という日常だと思うと、起こりそうな人間心理として考えさせられるものがある。
    シリーズの中の一冊としてはナルとリンさんの関係性や、それぞれの能力など、さらにバックグラウンドが明らかになってくるエピソードでもたる。
    麻衣がセンシティブであることもこの巻で明らかになるが、まだまだ謎のままのことも、謎だとすら思わせずに潜んでいるパーツもありこの後に繋がっていく伏線のカケラをニヤニヤしながら楽しませていただいた。

  • 会話の言葉づかいが、ちょっと時代を感じさせるけど、それもまた懐かしくてよいです。
    今回は超能力とオカルトの絶妙なバランスで、たんなるホラーに終始していないのが面白かった。

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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