- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041094150
作品紹介・あらすじ
連日報道される千葉県にある公立高校・緑陵高校での奇妙な事件。生徒会長・安原の懇願を受け、麻衣たちは調査に向かった。学校内ではおびただしい数の怪談や怪奇現象が囁かれ、生徒たちは「ヲリキリさま」と呼ばれる奇妙な占い遊びに熱中している。生活指導教員の松山の高圧的な態度もあり調査は難航する。4カ月前に起こった男子生徒の飛び降り自殺と、校内での一連の怪奇事件との関係は? また麻衣が見た不気味な夢の意味するものとは一体? シリーズ内でも人気の高いキャラクターの安原少年が登場する巻。学校が舞台のパニックホラー&ミステリー。
感想・レビュー・書評
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シリーズ第四弾。
怪奇現象が頻発する緑陵高校の生徒会長・安原少年からの依頼を受けて、件の学校に調査に赴いたSPR(渋谷サイキックリサーチ)メンバーwithいつもの霊能者軍団。
生活指導教員・松山をはじめ、教員たちの高圧的な態度に苦慮しながらもリサーチを進めていくと、生徒の殆どが“ヲリキリさま”と呼ばれる、コッ〇リさんもどきの遊びをしている事や、4カ月前に男子生徒の飛び降り自殺があった事などが浮上してきて・・・。
前巻に続いて学校が舞台ではありますが、この緑陵高校は教師たちがハラスメントの権化のような横暴ぶりで、さすがのナル達もやりにくそうでしたね。
しかも今回は霊が“共食い”をして、強力なのが勝ち残って害をなす(所謂「蠱毒」)という恐ろしい展開でした。
そんな中、メンバーに何かと協力してくれた安原君ですが、あまりに有能すぎて、私は“彼が一連の黒幕なのでは・・?”と怪しんでいたのですが、普通に“出木杉君”な少年でした。
それどころか、どうも安原君は人気キャラのようで、大変失礼いたしましたww。
そして、注目すべきは麻衣が確実に覚醒してきている事で、彼女の見る“夢”が今回かなり役立っていました。
そんな麻衣が、“ヲリキリさま”を行った生徒たちに呪詛返しをするというナルに反発して、単独で退魔しようと暴走してしまい、結果大ピンチになった時、霊能者メンバー達が助けに来てくれた場面にはグッときました。
何だかんだで仲間意識が強くなってきているのが良きですね~。
前巻に出てきたタカちゃんや笠井さんもSPR事務所に屯っているし、霊と対峙している時以外はワチャワチャ楽しそうで何よりです。
そうそう、今回はリンさんの台詞がいつになく多めでした。ミステリアスな彼の背景も気になるところですよね~。
と、いうことでメンバーの関係性や背景も含めて、今後の展開が楽しみです。
※因みに、前から疑問に思っていた「麻衣は(自分の)学校に行かなくてもいいのか?問題」ですが、本書の中で麻衣が「学校の許可をもらってますから」という台詞がありました・・という事で学校公認(?)のSPRワークのようですが、それはそれでユル過ぎやしないかい?と思った次第です。 -
楽しく4巻まで読みました。
今回、ちょっとドキドキするほどホラーでした。
登場人物それぞれが面白い。会話のテンポがいい。ちょっと専門的なこともしっかり説明してくれるので納得しやすいです。 -
'22年7月16日、Amazon audibleで聴き終えました。
僕にとっては…既読のシリーズ中、最高の面白さでした!ホラー的な要素も、シリーズ中最高ではないでしょうか。
霊媒師チームの結束力も上がって、マイちゃんの秘められた能力も開眼、新キャラも登場、と…エンタメ性もアップしている、と思います。アヤコと坊さんの毒舌合戦が、少し減っていたかな…そこは、残念。あと、マサコさんの出番も少ししかなかったような…。
まあ、残念な点も含めて…次に期待します! -
楽しみにしていたゴーストハント4。
無茶苦茶面白くて一気に読んでしまった!
読んできたシリーズの中でこれが1番面白かったなぁ。
校内があのような状態になった理由が分かってからの展開が、スピーディーでとても良かった。
麻衣には泣けたなぁ。
早く続きが読みたい!! -
霊がますます強力になってきて、ホラーとしての魅力はシリーズ中で今作が一番だった(暫定ですが)
ややこしかったので、建物の見取り図が欲しかった気はします -
面白かったです。
2011年に出た本が今、文庫化されていることが
たくさんの人に愛されている本なんだなと
改めて感じます。
主人公の麻衣は、本当に物凄い成長。
雑用係だったのが4巻では……
そして、相変わらず登場人物達の関係が羨ましい。
これから先の展開が本当に気になります!
著者プロフィール
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