ゴーストハント4 死霊遊戯 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041094150

作品紹介・あらすじ

連日報道される千葉県にある公立高校・緑陵高校での奇妙な事件。生徒会長・安原の懇願を受け、麻衣たちは調査に向かった。学校内ではおびただしい数の怪談や怪奇現象が囁かれ、生徒たちは「ヲリキリさま」と呼ばれる奇妙な占い遊びに熱中している。生活指導教員の松山の高圧的な態度もあり調査は難航する。4カ月前に起こった男子生徒の飛び降り自殺と、校内での一連の怪奇事件との関係は? また麻衣が見た不気味な夢の意味するものとは一体? シリーズ内でも人気の高いキャラクターの安原少年が登場する巻。学校が舞台のパニックホラー&ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 生徒が遊びでしていたコックリさんが実は自殺した男子生徒が松山先生に向けての呪いだった。その呪いを解く為にはコックリさんしていた生徒に返さないといけない。その事に麻衣は怒りナルに反発した。実はナルも考えており偶人を身代わりにして生徒を救った。呪いによる先生殺しを止めたナル。霊との戦いも面白く、展開も良かったです。特に麻衣の成長がよく描かれていました。

  • シリーズ第四弾。

    怪奇現象が頻発する緑陵高校の生徒会長・安原少年からの依頼を受けて、件の学校に調査に赴いたSPR(渋谷サイキックリサーチ)メンバーwithいつもの霊能者軍団。
    生活指導教員・松山をはじめ、教員たちの高圧的な態度に苦慮しながらもリサーチを進めていくと、生徒の殆どが“ヲリキリさま”と呼ばれる、コッ〇リさんもどきの遊びをしている事や、4カ月前に男子生徒の飛び降り自殺があった事などが浮上してきて・・・。

    前巻に続いて学校が舞台ではありますが、この緑陵高校は教師たちがハラスメントの権化のような横暴ぶりで、さすがのナル達もやりにくそうでしたね。
    しかも今回は霊が“共食い”をして、強力なのが勝ち残って害をなす(所謂「蠱毒」)という恐ろしい展開でした。
    そんな中、メンバーに何かと協力してくれた安原君ですが、あまりに有能すぎて、私は“彼が一連の黒幕なのでは・・?”と怪しんでいたのですが、普通に“出木杉君”な少年でした。
    それどころか、どうも安原君は人気キャラのようで、大変失礼いたしましたww。
    そして、注目すべきは麻衣が確実に覚醒してきている事で、彼女の見る“夢”が今回かなり役立っていました。
    そんな麻衣が、“ヲリキリさま”を行った生徒たちに呪詛返しをするというナルに反発して、単独で退魔しようと暴走してしまい、結果大ピンチになった時、霊能者メンバー達が助けに来てくれた場面にはグッときました。
    何だかんだで仲間意識が強くなってきているのが良きですね~。
    前巻に出てきたタカちゃんや笠井さんもSPR事務所に屯っているし、霊と対峙している時以外はワチャワチャ楽しそうで何よりです。
    そうそう、今回はリンさんの台詞がいつになく多めでした。ミステリアスな彼の背景も気になるところですよね~。
    と、いうことでメンバーの関係性や背景も含めて、今後の展開が楽しみです。

    ※因みに、前から疑問に思っていた「麻衣は(自分の)学校に行かなくてもいいのか?問題」ですが、本書の中で麻衣が「学校の許可をもらってますから」という台詞がありました・・という事で学校公認(?)のSPRワークのようですが、それはそれでユル過ぎやしないかい?と思った次第です。

  • 再読。ビックリするほど内容を覚えておらず。
    オチくらいは覚えてても良さそうなのに
    再度読んでも「あ〜こうだったな」みたいな感覚にすらならなかったシリーズ4作目。

    意図せず呪いに加担してしまうのは恐ろしいな。
    気が付かないだけで世の中にゴロゴロ転がっていそうだけど…。

  • シリーズ4作目。
    とある公立高校で次々に起こる怪異を、いつものメンバーで調査・解決していくストーリー。

    こっくりさん、懐かしい…小学校の時に流行ってた。放課後人のいない教室で友達とやって、とてもドキドキしたのを思い出した。
    あれは霊を呼び出すということだったのか…無自覚にやっていてこの本を読んだ今から考えると怖い。

    今回麻衣が夢で見たイメージが、解決のために大活躍だった。後先考えずに行動してしまうのはご愛嬌。
    無事うまいことおさまって本当によかった。

  • 単行本を所持しているので、厳密としては再読。

    ですが、やはり物語に入り込んでしまうほど、面白い。
    (コミカライズも小説も何度も読み返していますからね)

    現代にも通じる教員の問題等、視点が当時から優れていたのだなぁと思わされます。

    次は『鮮血の迷宮』ですなぁ。実は一番好きなのですよ。

  • 楽しく4巻まで読みました。
    今回、ちょっとドキドキするほどホラーでした。
    登場人物それぞれが面白い。会話のテンポがいい。ちょっと専門的なこともしっかり説明してくれるので納得しやすいです。

  • '22年7月16日、Amazon audibleで聴き終えました。

    僕にとっては…既読のシリーズ中、最高の面白さでした!ホラー的な要素も、シリーズ中最高ではないでしょうか。

    霊媒師チームの結束力も上がって、マイちゃんの秘められた能力も開眼、新キャラも登場、と…エンタメ性もアップしている、と思います。アヤコと坊さんの毒舌合戦が、少し減っていたかな…そこは、残念。あと、マサコさんの出番も少ししかなかったような…。

    まあ、残念な点も含めて…次に期待します!

  • ゴーストハントシリーズ4作品め。
    2020年6月から順々に文庫本化され、拝読していますが相変わらずとても楽しく読めました。
    小野不由美先生のホラー作品の持ち味である『怪現象の原因が明確に提示され、解決されること』が遺憾なく発揮され読後は一種の清涼感すらあります。




    以下ネタバレ
    もともとまじないなどが起点となるホラーが好きな私は、学校に集まる霊が喰い合いをしているという描写でピンときました。
    自分の予想と小説内での進行が合致してくのはこれほどまでに気持ちの良いものかと。
    蟲毒というテーマは大好きなのですが、その残酷さも理解しているため呪詛返しはどこに着地するのか不安でしたが、さすがナル(というか小野不由美先生)。期待を裏切らず、暗い気持ちになることのない結末を示してくれました。ありがとうございます。
    次は2021年の3月、5作目『鮮血の迷宮』ですね。
    今から楽しみでなりません。

  • 楽しみにしていたゴーストハント4。
    無茶苦茶面白くて一気に読んでしまった!
    読んできたシリーズの中でこれが1番面白かったなぁ。
    校内があのような状態になった理由が分かってからの展開が、スピーディーでとても良かった。
    麻衣には泣けたなぁ。
    早く続きが読みたい!!

  • ゴーストハントシリーズ4巻目。
    今回も高校が舞台。

    前作に引き続き、怪談が多すぎる笑
    ただ今回は依頼者側の妨害がひどく、今までにないほど苦戦していたイメージ。

    今回もそこまで怖くはない。
    高校を卒業して十何年経ち、雰囲気とか、あんまり身近に感じられないだろうからか…悲しみ。

    スーパー高校生の安原君はレギュラー化?なのか。
    そして今回も真砂子が目立たず。麻衣が覚醒し始めてきて、いつか爆発しそうな…
    とうとうシリーズも折り返しで、次巻も楽しみ。


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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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