新・入り婿侍商い帖 遠島の罠 (一) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2020年5月22日発売)
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感想 : 7
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  • 本 ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041094174

作品紹介・あらすじ

米問屋・羽前屋と大黒屋は商いの足並みをそろえており、2つ合わせれば1万俵を超す大商いだ。羽前屋へ婿に入った善太郎に、旗本の年貢米を扱ってほしいと用人の熊井が新たな取引を持ってきた。その後も、大黒屋が探していた倉庫を仲介したり、手代の婿入り話を持ってきたり、なにかと世話を焼いてくれる。しかし、その裏では大黒屋を貶めようとする企みが潜んでいた! 善太郎は窮地を救えるか!? 人気シリーズ待望の新章、第一弾!

感想・レビュー・書評

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  • 入り婿侍商い帖シリーズの20作目
    「遠島の罠㈠ ー 新・入り婿侍商い帖」シリーズ(第二期)の4作目
    2020.05発行。字の大きさは…小。

    【怒り】
    しばらくは、話が見えなくて・・・途中から3部作の1作目だから大元はどこだ、今回捕まるのはどこだ、と考えて読むようにしていました。そして後半に入ったら、大元の川越藩15万石の年寄・大槻と大店の米問屋・仙波屋を残して、末端の旗本・吉根家と米問屋・倉田屋が捕まって今回は落着と考えていたのに、とうとう予想が外れて、焦りました。

    米問屋・大黒屋角次郎が、遠島になってしまったのです。
    角次郎は、何も悪いことしていないのに罠にはめられて遠島になったのです。こんな理不尽なことが有りますか・・・、読んでいて焦りながら、怒りが湧いてきます。
    著者・千野隆司さんは、なにを考えている・・・。

    【物語】
    この物語は、旗本の次男・五月女角次郎が、小さな搗米屋・大黒屋に婿入りし、角次郎一代で大黒屋を中心として1万俵を扱うまでの大店の米問屋にした物語です。
    これからは、長男・羽前屋善太郎が・・・と思って、いたのですが・・・。

    此度は、川越藩松平家の継嗣問題に絡んで松平家の年寄・大槻と米問屋・仙波屋を中心として謀をもって大黒屋、羽前屋を潰し、仙波屋が手に入れ、その資金を継嗣問題につぎ込もうとした大槻の謀に、強引にはまったという強引な話です。
    2020.07.01読了

  • 2020年5月角川文庫刊。書き下ろし。新たな火の粉のせいで角次郎が遠島にまで追い込まれるのは、シリーズ中初の展開。次作では、これを跳ね返す大黒屋を取り巻く人々の活躍が楽しみ。

  • まさかまさかの遠島!

  • 千野隆司 著「遠島の罠」、新・入り婿侍商い帖シリーズ№4、2020.5発行。角次郎・お万季の時代から善太郎・お稲の時代に変わったシリーズ。今回は大黒屋を陥れようとする企みによって、冤罪で角次郎が島流しに。

  • 珍しく裏の裏を描いたといったところ。ということで続編が待たれる。秋か…

  • 2022.12.28

  • 57

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著者プロフィール

1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年、『夜の道行』で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。他の主なシリーズに「おれは一万石」「出世侍」など。

「2023年 『新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(三)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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