トリガー 上 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041094259

作品紹介・あらすじ

謀略の引き金はひかれた!
2020年7月24日夜、東京オリンピックがついに開幕した。現役検事ながら馬術競技韓国代表のキム・セリョンは五輪直前、3度も凶漢に襲われ、ある不正に関する極秘捜査を止めるように脅されていた。5月に入ってからは在日米軍女性将校と北朝鮮の潜伏工作員の変死事件が相次いで発生。3つの事件の裏には、在日在韓米軍に関するある謀略が蠢いていた――。東アジアの安全保障を根底から覆すパンドラの箱が、いま開かれた!

感想・レビュー・書評

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  • 真山さんの諜報小説。
    年末年始の読書のお供に図書館で借りてきました。
    物語前半は登場人物が多すぎて、
    ストーリーにのめり込むのが大変でしたが、
    中盤からどんどんハマっていきました。

    東京オリンピックを舞台に
    韓国代表の乗馬代表かつ検事が不正を暴こうとするというのが
    上巻前半部分のざっくりとしたストーリーなのですが、
    中盤で急展開…。
    これに日本のスパイが出てきたり、
    さらに北朝鮮の工作員も事件に関係している??
    もう、何がどうなっているのかよくわからん。。
    これがどう回収されていくのか、
    全然ストーリー展開が読めない。。
    なので、ハラハラドキドキが止まらず、
    あっという間に読み終わりました。

    自分は公安モノの小説などに読み慣れていないので、
    あんまり裏の組織のことがよくわかっていないのですが、
    これが分かっている人ならもっと楽しめるような気がします。

    とは言え、そんなこと関係なく、
    下巻も楽しみで仕方ありません。

    ※トリガー 下
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4041094267#comment

  • 2020年オリンピック開催時の日本を舞台に、日米韓さらに北朝鮮の工作員までもが入り乱れる謀略小説。
    巻頭の「主な登場人物」だけでも、警視庁捜査一課の刑事や警備部、内閣総理大臣に官房長官、国家安全保障局、最高検総務部長、韓国では大統領やソウル中央検察庁の検事、韓国国家情報院の幹部、米国の国家情報長官に在日米大使館員、さらに北朝鮮の工作員や彼らを束ねる在日の工作官に、「眠りネズミ」と呼ばれる潜伏工作員。
    そして、主人公ともなるのが元内調室長で調査事務所を営む合気道の師範と彼の部下。
    登場人物の多いうえに、彼らの関係が複雑に入り組み、さらに語り手が次々と変わるめまぐるしい展開に、迷宮に放り込まれたかのよう。
    物語は、オリンピックの馬術競技の最中に韓国選手への狙撃で幕が開ける。彼女はソウル中央検の検事で韓国大統領の姪。彼女は何のために、誰に襲われたのか。
    その前には、北朝鮮工作員の連続殺戮事件も。
    一連の犯行の目的は、その裏にあるのは何なのか。
    「眠りネズミ」とは、誰なのか。
    複雑に絡み合う各人の思惑と、各国の謀略めいた展開に目が離せない。

  • 真山仁さんの作品らしく実際のイベントをテーマにしたフィクション、本作は2020東京オリンピックが舞台。
    中盤で意外な展開に驚いた。
    まさかこの人物がこんなところででした。
    エンディングが全く読めない。犯人は暴かれるのか…下巻も楽しみです。

  • 国家レベルの陰謀と世界が注目する事件を軸に物語は進行する。展開も早くかつしっかりと構成が考えられている印象。すごく読みやすい。続きが気になる!

  • 日本、米国、韓国、北朝鮮
    4つの国の思惑が入り混じる本作。
    日本の描かれ方が情けないけれども、これが現実なんだろうな。

  • 最初の頃にトリガーが引かれて話が始まります。物語なのに、読みながら引き込まれて、現実と勘違いする感覚に何度もなりました。

  • 立て続けに起きる事件を中心に、日米韓の其々の思惑と振り回される工作員達の動きに緊張感と疾走感が良い感じに相まって、スパイ小説を存分に味わえます。
    登場人物が多く、名前も思い出しながら読む必要があるのが少し難点。
    全てが動き始めてきたので下巻に期待です。

  • 登場人物が多すぎて、何度も冒頭の登場人物を開いたことか。読み進めていくうちに、謀略、外交、スパイなど複雑な絡みが徐々に解けると同時に面白さが増して行く。下巻への期待が膨らむ。

  • 面白い!まだ上巻なのでなんとも言えないがスパイたちの腹の探り合いこの先どーなることやら。

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著者プロフィール

1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、 『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』「当確師」シリーズ『標的』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』『墜落』『タングル』など話題作を発表し続けている。

「2023年 『それでも、陽は昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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