- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041094266
作品紹介・あらすじ
真実を求めて照準は揺れる!?
東京五輪で起きた馬術競技韓国代表キム・セリョン暗殺事件。背後には日米韓を揺るがす極秘情報が存在していた。事件収拾の責任者として内閣参与に就いた元内調室長の冴木は、北朝鮮の工作員・和仁と手を組み、真相に迫ろうとする。一方、セリョンのSPを務めた藤田は、彼女を守れなかった悔恨を胸に、真犯人と彼女が遺した“データ”の行方を追っていた。すべてのカードが開かれたとき、世界は予想を超えた新しい顔を見せる!
感想・レビュー・書評
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上巻に続き、下巻も図書館で借りて読んでみました。
※トリガー 上
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4041094259#comment
上巻を通じて、ノリにノセられていた自分にとっては、
あっという間のひと時で読了。
(自分にとっては)複雑なストーリー展開も
しっかり回収されて、落ち着くべくところに落ち着いていました。
ちょっと突っ込みたくなるのが、
謎の北朝鮮の工作員があっと驚くあの人ってのは、
ストーリー展開的にはとても面白かったのですが、
実際のリアリティのなさ(意外にいい人だった)では、
唯一のマイナスポイントかな、という感じ。
しかし、こういった諜報小説はあまり読み慣れていないこともあり、
自分の知らない世界で、色々な利害関係者が
色々な動きをしていることを改めて認識しました。
この話はフィクションなので(おそらく)、
ここで出た話は著者の推察でしかないかとは思いますが、
これに近い話が国民の預かりしならないところで、
色々とやり取りされているんだろうな…と思うと、
改めて無知なことの恐ろしさを感じた次第です。
色々難しいことも言いましたが、
とにかく面白いの一言に尽きるかなと思います。
もうそれだけで満足です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
殺害されたソウル中央地検の検事は、東京地検の検事と合同で、日米韓にまたがる巨大疑獄事件を捜査していた。
在日在韓米軍の民間会社への移行という大胆な案件で、反対者への強引な働きかけ。
それを明らかにされたくない米軍事産業が一連の黒幕なのか。これに北朝鮮がどう絡むのか。
日本を舞台とした、臨場感あふれた凄まじい謀略合戦に、最期まで目が離せない。
日米韓にまたがる超弩級な謀略小説。「このジャンルを書きたくて作家になった」という著者の思惑通りの面目躍如たる作品となった。 -
北朝鮮スパイ、日韓関係、傭兵企業、米軍問題…
今回も盛りだくさんのテーマでした。
下巻も何度もどんでん返しが出てきて、
後半は一気読みしてしまった。 -
後半は怒涛の展開で、大きく広げた風呂敷も最後に綺麗に畳んでくれました!
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真山さんの作品読むと、日本もこのくらいキレるインテリジェンスが本当にいたら、嬉しいなぁと思う。してやられない、きっちり他国を出し抜く日本であってほしいなぁ。
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下巻の後半が熱い!一気に読みました。
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面白かった!
久々に真山仁の当たり作です。日米韓の陰謀とキム暗殺事件を許すまじと、立ち向かう主人公と仲間達の姿はカッコいいですね。思い通りに行き過ぎてる感はありますが、解決への爽快感が吹き飛ばしてくれます。
著者も「このジャンルを書きたい」と語っていたらしく、作品にかける熱の入れようが良く伝わってきました。
スパイ小説読みたいなら、オススメ出来る一冊です