アニーの冷たい朝 (角川文庫)

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感想 : 15
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  • 本 ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041094303

作品紹介・あらすじ

若い女性が殺された。遺体は奇抜な化粧を施されていた。事件は連続殺人事件に発展する。大阪府警の刑事・谷井は女性の恋心を弄ぶ詐欺師の男にたどり着く。刑事の執念と戦慄の真相に震える傑作サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 大阪府警と猟奇殺人犯の戦い
    犯人が襲うシーンから始まり
    刑事視点、犯人視点で物語が進み
    後半女性視点が加わる
    この女性が積極的すぎてちょっとなぁとは
    思いましたが・・・
    それでもテンポよく進む展開が読み進めやすかったです
    刑事が犯人を追う、追い詰める展開は楽しめました

  • 2020.09.05.読了
    キミノワルイ話。
    時代的な古さは気にならず、どうなの?どうなのぉー?と先を読みたくなる。
    確かに昔デート商法とかあったよなー。
    着物とか高級布団とかね
    1センチくらいの厚さの軽い長編。
    楽しめました

  • 思いのほか緻密なできだった。冒頭から呆気に取られたけどその後もアッと思わされて自分の予測と違うことが多かった。最後も賛否両論あるかもしれないけどエーッて感じで楽しませてもらった。

  • 大阪府内の地名と、そこで登場する人物のキャラクターの合致が笑える。
    黒川作品としてはシリアスなトーンである。

  • 20240602
    大阪府警で掛け合いのない作品
    Annieは結局なんでAnnieだったんだろう

  • 疫病神シリーズ以外を読んでみようと、手に取った
    若い女性を狙った同じ手口の猟奇的な殺人
    デート商法で着物、宝石などローンを組ませ、女性を次々に騙す
    高校教師の由美だけは、からくりに気づいてしまった 勇気ある行動だが、怪しいと調べた内容は、明かさないほうがよかった 
    本当の黒幕は、私が思っていた人と違っていた

    犯人を追い込むシーン、現代では、携帯電話を使い張り込んですぐに捕まえられそうなものだが、当時はやっと自動車電話があるくらいの時代背景 いま読むと違和感があるが、それを除いてもスリルがありリアルに状況を思い描くことができる

  • 氏の作品は大阪弁の会話がテンポ良く楽しめる作品が多い。
    今作は珍しく猟奇殺人事件を扱った作品。犯人は意外な人物で氏らしくない洒落たセリフのない結末。
    と言っても読み出したら止まらないエンタテインメント作品であることに間違いないです。

  • 若い女性が殺害され、その遺体は着替えさせられ、派手な化粧を施されていた。
    それは連続殺人に発展する。

    携帯電話もなく、ポケベルがかろうじてある時代。
    その時代の刑事が猟奇的な犯行をどれだけ理解できるのか疑問はあった。
    それでも徐々に追い詰めていく様にハラハラさせられる。

    狙われた女性、刑事、犯人と視点は変わるのが「え?ここで切り替わる?」というタイミングなんだけど、読み難い感じではなくクールダウンにはちょうどいいのかも。

    ラストは… モヤッとして好みではない。

  • 異常犯。
    大阪刑事物。
    上手いなあ

  • 被害者と加害者、警察、三者の動きが同時に進む。
    デート商法はミスリードだった。
    人形性愛の異常者。エピローグの解説なく、犯人が撃たれるので、何が原因なのか分からない。
    刑事の大阪弁の掛け合いは、相変わらずコテコテ。
    今どきいないだろう。いや今もどこかにいるのか。

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著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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