ドラゴンランス レイストリン戦記2 魂の剣〈下〉

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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041094853

作品紹介・あらすじ

世界数千万部の傑作ファンタジー巨編「ドラゴンランス(戦記)」の待望の前日譚を初邦訳!

ウェイレスの〈上位魔法の塔〉に招かれた双子の兄弟――
「ドラゴンランス」シリーズの最大の謎の1つである、〈双子の大審問〉の真実の全容がついに明かされる! 
そこでの戦慄の事件が、双子と世界を決定的に変えた!!

「魔術師の〈枢密会議〉はずっと〈大審問〉の性質を秘密とするよう命じてきた。だが、レイストリンの“死”後、彼についてある種の馬鹿げた有害な噂が流れはじめた。(中略)したがって、キャラモンはレイストリンの〈大審問〉を簡略に記した話を書き、それは〈双子の大審問〉の名で知られるようになった。その物語も基本的には真実だが、実際の出来事はそこで描かれたものとは大きく異なることが、本書によりよくわかるだろう。」(クリンの歴史家アスティヌス)

【主人公】レイストリン・マジェーレ:双子の弟で、種族は人間。兄が男前で頑健なのに比べ、幼い頃から体が弱く、内省的で、弱い者いじめにあう。それゆえ兄に守られ、兄を頼らざるをえないが、同時に自分の弱さを呪い、兄への複雑な感情を抱く。仲間から信頼されず、好かれもせず、陰険で冷たい人間と思われがちだが、その虚弱さゆえに、心の底では弱き者への思いやりを育てている。そんな彼が自分の存在意義を感じられ、救いを感じられるもの――それこそが「魔法」の研究だった。


※本書は、電子書籍で刊行中の下記『【合本版】ドラゴンランス 全25巻』には含まれていない、新規邦訳作品になります。
●『【合本版】ドラゴンランス 全25巻』とは?
原著者注釈付きドラゴンランス(戦記)・原著者注釈付き伝説~魂の戦争・秘史までの全巻セット(外伝ネアラ2巻を含む。後発の「レイストリン戦記」は除く)。

感想・レビュー・書評

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  •  『ドラゴンランス戦記』以前の、若かりし魔道士「レイストリン」の人生を綴った物語で、すんなり『大審問』に話が行くのかと思ったら、その前のランスの仲間たちによる(しかもキティアラが同行)、ヘイヴン行が思いの外、面白かった。

     このヘイヴン行は、当時まだドラゴン軍が台頭していなかった時代でもあったことから、冒険ごっこにならざるを得ない面白さもありながら、その後、結果的に大冒険となる展開も巧みで、しかもそれぞれのキャラクターの特性をちゃんと活かしたものになっており、それは、スタームの騎士道に則った周りに影響されない勇気ある行動や、キティアラの如何にもな行動指針に、フリントの言葉の裏に潜む優しさや、タニスの当時から窺えるリーダー的視点、弟の為ならば自らを顧みないキャラモンに、そして、ここぞというときに頼りになるタッスルホッフと、やはり、このメンバーは五年後に再会を誓う前から、素晴らしいパーティだなと思わずにはいられないし、結果、レイストが彼等をまとめ上げて、大きな目的も達成される点には、前巻の展開にヤキモキさせられた方も、きっと、すっきりすることだろう。

     そして、物語はついに『大審問』へと突入するが、ここでの双子の葛藤だけでなく、試す側の、「パー=サリアン」達の見解や思惑も判明することによって、『ドラゴンランス伝説』で感じた疑問点も解消されるが、そこで知らされたレイストの葛藤はより印象的であり、こんなにその先へ進むのを躊躇っていたことを知らなかった私としては、彼は彼なりに、もう二度と戻れないことを既に覚悟していたようでもあり、それと唯一つり合いを保てる存在に身も魂も委ねていた、そのときの孤独感は如何ばかりだったのであろうか。

     また、それ以上に心に残ったのが終章であり、それを何故残したのかもそうだし、キャラモンの弟への思いもそうだし、何よりも、ここに書かれている彼自身の思いが全て真実であったことを、私はとても嬉しく感じられた瞬間、これまでの彼の心の内にあった、彼の中にもあった人間らしさを思い出す。

    『~の優しさと惜しみなさは、彼の心の壁をあとかたもなく突き崩していた』

    『レイストリンの胸の中に怒りが燃え上がった。
    遠い昔にののしられた言葉に火をつけられてから、くすぶり続けていた怒りだ。弱い者が自分よりも弱い者に使う言葉』

    『弟は兄の顔を見て、喜びのあまり泣き崩れそうになった』

     『戦記』や『伝説』とはまた違った彼を知ることが出来る、このシリーズ、特にレイストファンには、是非読んで欲しいと思う。

    • ひまわりめろんさん
      もう完全にドラゴンランスファン、レイストリンファンのために書かれた物語とも言えますよね
      ファンがやっぱりそうだよね!って言うためだけの物語
      ...
      もう完全にドラゴンランスファン、レイストリンファンのために書かれた物語とも言えますよね
      ファンがやっぱりそうだよね!って言うためだけの物語
      でもそれがちゃんと世に出るって素晴らしいことだと思うんですよね
      このクオリティで
      2023/08/14
    • たださん
      ひまわりめろんさん
      こんにちは!

      コメントありがとうございます(^^)

      まだ3、4巻未読ですが、『魂の剣』に於けるレイストリンや、ランス...
      ひまわりめろんさん
      こんにちは!

      コメントありがとうございます(^^)

      まだ3、4巻未読ですが、『魂の剣』に於けるレイストリンや、ランスメンバーの書き方に、作者の愛を感じさせられて良かったですし、五年後に再会を誓った時の、何とも言えない哀愁感漂う場面も印象的でした。

      それから、終章は完全に不意を付かれた驚きで一杯でしたが、ひまわりめろんさんが、何故『セカンド・ジェネレーション』より先に読んだ方がいいと言われたか、分かったような気がしました。彼の名前が出て来たのも驚きでしたが、3巻以降も楽しみです。
      改めて、読むべき順番を教えて下さり、ありがとうございます(^o^)
      2023/08/14
  • フィス!タン!ダンティラス!!(打ち合わせにない掛け声はやめろ!そしてなにより語呂が悪い)

    面白かった!面白かったがどうやらまともにレビューするつもりはないらしいので、あーなんかひまわりめろんがやいやい言うてますなー思って少しでもドラゴンランスの物語に興味を持たれた方はネットでちゃんとしたレビューを検索して頂きたい(他力本願寺の住職か!)

    「前日譚」です!(急に)
    前日譚てこういうのを言うんだなっていうお手本のような物語です
    あの日あの時あの場所で彼が下した決断は過去のこんな出来事に起因してたんだな!という真実
    本編で語られた仲間内の思い出話の詳細
    実はあの人とちょっとすれちがってました!というオマケ
    うーん、素晴らしい!

    それでは最後にご一緒に


    ゼーン!ジーツ!ターン!!(確かに語呂はいい)

    • たださん
      ひまわりめろんさん
      フィス!タン!ダンティラス!!

      なるほどな~と、私にはヒント的な感じにも思えました(^^)
      まともにレビューするつもり...
      ひまわりめろんさん
      フィス!タン!ダンティラス!!

      なるほどな~と、私にはヒント的な感じにも思えました(^^)
      まともにレビューするつもりはないと書きながらも、そこかしこに散りばめられた、魅力的なキーワードは、私の期待感ばかり増していき、妄想するのが楽しくなりそうですが、それにしても、早く読みたい(T_T)

      せめて、最後だけでも明るく

      ゼーン!ジーツ!ターン!!(確かに、語呂は良くなった^^;)
      2022/12/07
    • ひまわりめろんさん
      たださん
      伏線に気付きましたねw(そんなたいしたもんじゃないだろ!)

      やっぱり新作はいいですね〜
      面白さは保証しますのでのんびりと追いつい...
      たださん
      伏線に気付きましたねw(そんなたいしたもんじゃないだろ!)

      やっぱり新作はいいですね〜
      面白さは保証しますのでのんびりと追いついて下さいね

      『戦場の双子』も期待大です
      2022/12/07
  • いよいよレイストリン前半生最大のエピソード大審問が登場。ゲームブックとなんか違うけどまあいいや。我々はすでにこの後何が起こるかを知っているが、そのエピソードをうまく消化し、散りばめている。スターウォーズのEP1-3を見ているような感じだ。この後、引き続き続くエピソードが出ると言うことなので、強く期待。途中までしか刊行されなかったドラゴンランス序曲の続き(タニス、フリントにも期待。 

  • レイストリン戦記 第2巻を読了。ファンが求めていたものは全てある。光と闇の両方の性質を持ったレイストリンの魅力、若かりし頃の竜槍の仲間たちとの憩い、ドラゴンランス本編につながる数々のエピソードや小ネタなど、ページ数は多いのに全く長さを感じない至福の読書タイムだった。
    前日譚の性質上、何を書いても面白さを損ないそうなので具体的なことは語れないが、かつてドラゴンランスを読んだことのある人で、購入を迷っている方には「迷う必要はないよ!絶対面白いから」と伝えたい。第二部の翻訳も予定されているとのことだが、「魂の剣」上下巻のみで終わってもいいほど、きちんと区切りはつくのでご安心を。

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著者プロフィール

Margaret Edith Weis。1948年、米国生まれ。アメリカの空想科学小説の作家であり、小説や短編小説を多数執筆。 トレイシー・ヒックマンとの共著である『ドラゴンランス』の作者として世界的に有名で、ドラゴンランス・ゲーム世界のオリジナルクリエイターの一人としても知られる。

「2022年 『ドラゴンランス レイストリン戦記4 戦場の双子〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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