ブロードキャスト (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1523
感想 : 110
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041095560

作品紹介・あらすじ

中学時代、駅伝で全国大会を目指していた圭祐は、あと少しのところで出場を逃した。高校入学後、とある理由によって競技人生を断念した圭祐は、放送部に入部。新たな居場所で再び全国を目指すことになる。

感想・レビュー・書評

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  •  「手段はたくさんあるのに、伝わっていない大切なことがありすぎるような気がするんだ。」
     終章での、主人公、圭佑の言葉。
     中学時代、陸上部で駅伝に打ち込んでいた圭佑は、あと一歩のところで全国大会出場をのがす。高校で全国大会出場を果たそう、と駅伝の強豪校であり、県内有数の進学校でもある青海高校を受験する。しかし合格発表の帰り、交通事故に遭い、陸上を諦めなければならなくなってしまう。そして、入部したのが放送部だった。
     夢中になれるものがあるっていいなぁ。そこから得られるものは大きいなぁ。と、読み進めてきたものの、終章でのこの、圭佑の言葉から「伝えるということ」を考えていた。本当に伝えたいことや伝えなければいけないことを言葉にするのは難しい。
     クラスの女の子への「人が一生懸命に取り組んでいるものを笑ったり、悪口を言ったり…。そんなくだらない会話に加わるくらいなら、嫌われるほうがマシだ。」という言葉は、相手を泣かせてしまう。
     決勝に進めなかった正也へのメールはただのきれいごと。それに気づいて電話する。泣きながら大声で叫んだりして思いを吐き出した言葉がそこにはあった。
     本当に伝えたい「大切なこと」を伝えるには覚悟がいる。伝えたいことを受け止めてもらえる間柄も必要になる。放送部、ということだけでない意味が『ブロードキャスト』にあるのかなと思った。

  • 湊かなえの青春物語。とても新鮮。結果が残せなくてもいい、失敗したっていい。何かに夢中になって取り組んだ経験が、将来何かの役に立つ。今やりたいことをやろう。

  • 湊かなえさんがこんな爽やかな小説を書くんだと驚きです!!!

    青春小説の王道!
    知られざる文化部の全国大会!
    主人公の選択肢!
    イジメとSNS
    高校生らしさと正しい評価!
    尺度の異なる物差に戸惑うか?受け入れるか?贖うか?それとも・・・

    ここで止めよう、ここで止めようと何度も思った結果 気がついたら2:57・・・
    一晩で読破・・・

    相変わらずページを捲らせる技術がすごい!!!

    そんでもって、この話には続編があるらしいです!湊かなえ初の長編シリーズ


    中学最後の駅伝大会で思った結果が出せずに全国大会への出場を逃してしまう圭祐
    陸上強豪校に進学するも まさかの交通事故で足にボルトをいれるはめに・・・
    大好きな陸上に打ち込めず無意味なこれからの三年間を思うと絶望に打ちひしがれていた。
    そんな時 同じ中学校出身の正也に声の良さを買われ放送部に入部する事になる!?!?
    そこには、かつて夢見た全国への道が・・・


    湊かなえ作品とは思えない青春ストーリー!

  • 放送部、という文科系の部活に焦点を当てて描かれた物語。ラジオドラマ制作の過程を、湊さんならではの世界観で描かれているのは面白い。

    湊さん=イヤミスな方からすると、達成感に向かって紡がれていく心地よい感動は(人の根底にあるドロドロ感が欲しいという意味で)物足りなさを感じるかもしれない。でも、登場人物の、入部や制作、発表に至るまでの過程や成長は、キャラクター設定をきっちりしてくるところに湊さんらしさが感じられて面白いと思う。

  • 爽やか〜!!青春!
    正也がまっすぐでとてもいい。
    「ドキュメント」で放送部のその後、早く読みたい。

  • 男性が主人公ってだけでも珍しいのに湊かなえらしくない小説に仕上がってる。
    面白くないわけではないけど、正直言うと物足りない部分はある。
    こんな小説も書けるんだなという印象はある。

    • ゆうママさん
      しつこくお返事します。嫌わないでネ(^^)重力ピエロ、なんと!息子が持っていました!叔父ちゃん(弟)が帰省した時に、何冊か買ってもらった中の...
      しつこくお返事します。嫌わないでネ(^^)重力ピエロ、なんと!息子が持っていました!叔父ちゃん(弟)が帰省した時に、何冊か買ってもらった中の1冊でした。今度読んでみようと思います。
      としさんは、今何か読んでいますか?
      2021/04/03
    • としさん
      今は湊かなえの高校入試を読んでいますよ。
      今は湊かなえの高校入試を読んでいますよ。
      2021/04/03
    • ゆうママさん
      「高校入試」読む気になれません。テレビを先に見てしまったのです。私は、小説が先ならいいのですが、TVを先に見てしまうと、読む気が薄れます「リ...
      「高校入試」読む気になれません。テレビを先に見てしまったのです。私は、小説が先ならいいのですが、TVを先に見てしまうと、読む気が薄れます「リバース」「花の鎖」は小説が先で良かった。
      そろそろ、お米研ぎま~す。(^_^)/
      2021/04/03
  • 大学時代、RBCに所属していた私にはいろいろな思いを共有できる話だった。

    運動部から見たら、やっぱり『オタク』的にしか見られないことに、なんとなく後ろめたさを感じたりしたけれど、やっぱり一つの作品を作ることって充実感得られる。
    とは言え、私自身はそこまで深くいろいろ考えておらず、あーもったいないことしたな、なんて思ったり。

    本作でも触れられているけれど、学生時代に放送部…とかドラマ作ってるっていうと『オタク』みたいに言われるのに、
    脚本家やドラマ作っている方々は、すごい職業みたいに言われるのは、面白いというか、鼻で笑ってしまうなっていうか…

    本の内容については、陸上できなくなって、放送部で頑張って、輝いてるだろーっていう話だと思っていたけれど、陸上へのもやもや…放送部へのもやもやがあるのが当たり前で、その思いが切なかった。
    でも、次を見ている姿、かっこいいし、
    本当に『次』が楽しみ。

  • イヤミスで名高い湊さんが書いた青春小説ってどんな感じなのだろうとワクワクドキドキして手に取りました。
    主人公・圭祐の視点から描かれているため、ものすごく臨場感があり、読みやすかったです。全体としては爽やかな印象を受けました。
    湊さんにおける新たなジャンルの作品を読むことができ、来月発売予定の『ドキュメント』も楽しみです。

  • 殺人事件も起こらないし、ミステリー要素はほとんどない(本当に少しだけありますが)、湊かなえさんらしくない青春小説。

    このジャンルも全然ありですね。

    少し前に瀬尾まいこさんの「あと少し、もう少し」を読んでいたので「また駅伝ものかな?」と思っていたら、まさかの放送部。
    タイトル読んどけってことですが…

    番外編「ラジオドラマ」も、本編内の伏線回収やラジオドラマの脚本の凄さがわかって面白かった。

    続編の「ドキュメント」も楽しみです。

  • うーーーーーん。。

    湊かなえさんのイヤミスが全くない
    爽やかな青春物語。

    湊かなえさん要素を求めて読むと
    かなりガッカリ…?

    いつもの物語に入り込む感覚もなかったなぁ。

    少し残念でした…

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著者プロフィール

1973 年広島県生まれ。2007 年「聖職者」で小説推理新人賞を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビュー。本著は、「2009 年本屋大賞」を受賞。12 年「望郷、海の星」(『望郷』収録)で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。16 年『ユートピア』で山本周五郎賞受賞。18 年『贖罪』がエドガー賞ベスト・ペーパーバック・オリジナル部門にノミネートされた。その他の著書に、『少女』『高校入試』『物語のおわり』『絶唱』『リバース』『ポイズンドーター・ホーリーマザー』『未来』『落日』『カケラ』などがある。

「2021年 『ドキュメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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