ドキュメント (1)

  • KADOKAWA (2021年3月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784041095577

作品紹介・あらすじ

人と人。対面でのコミュニケーションがむずかしくなった今だからこそ、
「”伝える”って何だ?」ということを、青海学院放送部のみんなと、真剣に考えてみました。  ――湊かなえ

中学時代に陸上で全国大会を目指していた町田圭祐は、交通事故に遭い高校では放送部に入ることに。圭祐を誘った正也、久米さんたちと放送コンテストのラジオドラマ部門で全国大会準決勝まで進むも、惜しくも決勝には行けなかった。三年生引退後、圭祐らは新たにテレビドキュメント部門の題材としてドローンを駆使して陸上部を撮影していく。やがて映像の中に、煙草を持って陸上部の部室から出てくる同級生の良太の姿が発見された。圭祐が真実を探っていくと、計画を企てた意外な人物が明らかになって……。

感想・レビュー・書評

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  • ブロードキャストの続編

    中学時代、陸上に打ち込んでいた、町田圭祐は、交通事故に遭い、陸上を断念し、高校では、放送部に入部した。

    3年生引退後、圭祐ら放送部は、新たにテレビドキュメント部門の題材として「三崎ふれあいマラソン大会」で久米さんがゲットしたドローンを駆使し、陸上部を撮影することになった。

    ところが、映像の中に、火のついた煙草を持って、陸上部の部室に入る良太の姿を見つけた圭祐達は、真実を探って行き、意外な人物に辿り着く。

    人間関係に悩み、頭を打ち、解決し、一歩ずつ、前に進んでいく。
    ああ、青春だなあ。

  • 前半は放送部の話に心が躍らず、遅々として進まなかったが、煙草事件という思わぬ展開で、なんだこれは?と思っているうち、最後まで読み切ってしまった。
    コロナが奪い去ったものもリアルに投影されていてそれはそれでよかった。現実は青春を返せ!とどこにぶつけていいかわからないほど砂を噛んだはずだから。
    爽やかな風と感動の青春小説にならなかったことに満足している自分がいる。

    「まあさ、生きてるんだよ、俺たちは。なら、失ったものを嘆くよりも、楽しく過ごす方法を考える方がいいじゃん」
    こんな風に割り切るまでにはきっとたくさんの涙と時間が必要だったんだろうな。
    生きてるんだよな。

    • アールグレイさん
      まいけるさん!
      ブロードキャスト、ドキュメント、と続けて読まれたようですね!
      残念ながら私には今ひとつの二冊でした。
      部活というものを経験し...
      まいけるさん!
      ブロードキャスト、ドキュメント、と続けて読まれたようですね!
      残念ながら私には今ひとつの二冊でした。
      部活というものを経験したことがないのです。
      愉しんで下さいね。!
      2024/06/22
    • まいけるさん
      ありがとうございます。
      今、ドキュメントを読んでいる途中です!
      展開に期待です。
      ありがとうございます。
      今、ドキュメントを読んでいる途中です!
      展開に期待です。
      2024/06/22
    • まいけるさん
      読み終わりました。
      基本、青春小説が好きな私にはささりました。
      展開にびっくりしましたが、
      読み終わりました。
      基本、青春小説が好きな私にはささりました。
      展開にびっくりしましたが、
      2024/06/23
  • ブロードキャストと、ドキュメントは
    繋がっているらしい。
    と知り、ブロードキャストの内容を
    良く覚えていない為、再読した。
    読んでおいてよかった。
    しっかり、ドキュメントと繋がっていた。もしブロードキャストを再読していなかったら、チンプンカンプンだった
    かと思う。

    湊かなえ推しのこの私が、ブクログに入って初めて★二つなどという評価をつけた。(o_ _)o心苦しい・・・・

    ・・・・正直なところ、スローな展開、
    高校生の部活という、私にとっては苦手な分野のお話だったと思う。
    部活動に熱を入れる、という経験がない。

    お話の初めに、ハーフマラソン大会が
    ある。定員300人、参加費3000円かかる。このマラソン大会には、くじ引きがあり、ゴールした順に引く。
    ノートパソコン、お米、ドライヤー、炊飯器・・・・かと思うと、箱ティッシュ、
    トイレットペーパー、タオル、サラダ油
    など、ピンキリだ。
    そこで放送部員の一人が、ドローンを
    当てた。放送部にとって活動上、いい機材だと思う。きっといい撮影ができるのではないだろうか?
    ・・・・くじ運、もっていたんでしょうね。

    2021、7、11 読了

    • ポプラ並木さん
      ゆうママさん、風邪のお加減はいかがでしょうか?別のお気に入りさんから「白」湊だと聞かされドロドロ好きの自分としてはちょっと寂しくなっています...
      ゆうママさん、風邪のお加減はいかがでしょうか?別のお気に入りさんから「白」湊だと聞かされドロドロ好きの自分としてはちょっと寂しくなっています。ブロードキャスト=放送??ゆうママさんの感想から放送部というのが関係しそうですね。ゆうママさんの感想から読んでみたいと思いましたよ。放送部のドローン??
      2021/07/14
    • アールグレイさん
      今日は測ってないけどだるくて、熱を測るのがイマイチ(*´д`*)
      雷、降ってきたし。
      海苔巻き二つ食べられた。
      ドキュメント、わたしは面白く...
      今日は測ってないけどだるくて、熱を測るのがイマイチ(*´д`*)
      雷、降ってきたし。
      海苔巻き二つ食べられた。
      ドキュメント、わたしは面白くなかった。展開が少ない。
      雨夜の星たち、借りているのに読めない。
      2021/07/14
    • ポプラ並木さん
      ゆうママさん、こんばんは。まだ会議中です。雷は収まったかな?食欲も出てきたようでよかったです。果物は食べやすいし水分も摂れるので良いですよ。...
      ゆうママさん、こんばんは。まだ会議中です。雷は収まったかな?食欲も出てきたようでよかったです。果物は食べやすいし水分も摂れるので良いですよ。イヤミスの黒湊が自分は大好物。自分にも合っていないかも~早く治るといいですね。頑張れ~
      2021/07/14
  • ブロードキャストの続きと言うことで、すぐ読みたくて買いに走った(笑)前作に比べたら断然湊かなえさんらしかった。
    ちょっと無理な設定でもあったけど、作者の意図することは理解できた。そして、コロナと言う時代背景とともに物語が進む。
    作者の言いたいことがつまりすぎて面白かった
    太字になっているところが肝。
    「どこまでがプライバシー?
    報道は記者やアナウンサーの報道側の作文発表の場じゃねーんだよ」確かに。
    誰かのためであっても誰かのためでもない。
    だからこそ、発信することは大切だ。
    まだ、このお話の続きはありそう(笑)
    次は三年生になった3人の物語だ。湊さんよろしく

  • 「イヤ」でも「ミス」でもないけれど、そこにはたくさんの「アオ」と「ハル」が詰まっていました。
    陸上を交通事故により諦めた主人公が、今回取材することに決まったのは同じ学校の全国レベルの陸上部。取材する側の主人公の葛藤もありながらも高校生らしい物語が進んでいた。
    「伝える」ことの難しさを問い、本作品の中でも取材をする側の勝手な切り抜きや、伝えたいことに向けて誘導すること、自分本位な「伝える」についての是非が述べられている。またラストシーンで現実とクロスし社会情勢を鑑みた「伝える」ことの意義や「伝える」場づくり、「伝える」手段や思いに触れていた。

    また続き物の続編から読んでしまったが、そんなことには気づかないくらい本作品で話としてはひとまとまりになっていた。自分がプラスだと捉えたことに全力で取り組む、そんな青春をぜひ味わってほしい。

  • 『ブロードキャスト』に引き続き、青海学院放送部のみんなのその後を知ることが出来て良かったです。
    コンテスト本番がこういう展開になるとは予想外でしたし、ラストの終わり方はとても嬉しいものでした。
    さらに続きがあったらいいのに。最高学年になった圭佑達を見てみたいです。^_^

  • ブロードキャストの続編となっている。

    中学時代に陸上部で夢を追い求めていたが、事故に遭い高校では放送部に入った町田君を軸に展開していく。
    放送部で新たな自分を見つけたようにもみえるのだがどうしても陸上部のことが気になっているようだと感じてしまう。

    全体的に部活動を絡めた内容ではあり、思春期の感情の表現は湊さんならでは…と思うのだがちょっと物足りなさを感じた。

  • 「ブロードキャスト」に続く、シリーズ第二弾。引き続き高校の放送部を舞台にしたストーリー。

    とても良かったし、終章は今のコロナ禍にからめた展開で感動した。続きが気になるので、圭祐たちが3年になる続編が出ることを期待したい。
    部活の仲間ってやっぱり特別だなぁと。一番濃く同じ時間を共有する仲間なのは自分にも覚えがあるから、放送部や陸上部には縁がなくても凄く共感できる。
    印象に残り、沁みた言葉も沢山あったのでメモ。

    「まあさ、生きてるんだよ、俺たちは。なら、失ったものを嘆くよりも、楽しく過ごす方法を考える方がいいじゃん」

    「経験者にしか理解できないと突き放すのは、怠慢だ。どんな内容でも、たいていのことにおいては、伝える相手は、その経験をしていない人たちだ。それを前提に、伝え方を考えろ。伝わらないのは、己の未熟さのせいだ」

    「人生というスパンで長く挑むために、一度そこから離れて、自己改造を含めて計画を練り直すの」

    「逆境の中で前を向ける人こそ、本当に強い人」


  • ブロードキャストの続編。
    三年生引退後のお話し。前作ではあまり絡みのなかった二年生との活動。
    二年生はしっかりと部活に向き合っていたので、どんな展開になるのだろうと楽しみにしていましたが…
    個人的には残念。もっとまっすぐな活動が見たかったなぁ。
    また、圭祐が放送部のメンバーに気持ちをぶつけても伝わらないというシーンについても、圭祐は間違ったことは言ってないと思うので、ちょっと理解できず…

  • 自分は、全く自分に関わりの無いジャンルの話でも普通はスッと入って行ける方だと思っている。
    ましてやそれが湊かなえさんの作品ならスルスルスルッと入り込めるだろうと。
    ところが、どうも本作は読みにくくて読みにくくて仕方なかった。
    図書館の本なので延滞しないように、ということもあり、飛ばし読みをしてしまったくらい。


    終章には現在の日本の状況を追加してあるけれど、わざとどこにも「何」と原因を書いていない。
    今の読者にはわかるけれど、今後数十年経ってから読む読者には「何のことやらさっぱりわからない」となるだろうなと思ったのだが、逆にそういう世の中になっていることを願う。

  • 頭の中で、自分の高校生活をドローンで見てみました。
    楽しかったこともたくさんあったけど
    どれも刹那的で
    無駄な時間がとても多かった。

    でもそのおかげで今、時間を大事にしている自分がいるから、
    無駄な時間は決して無駄ではなかったのだと
    だいたいそこに行きつきます。

    ミステリー部分は湊かなえさんの本領発揮でした。
    自分の脳トレのために、これからも
    ミステリーを読もうと思いました。

  • わからない。喫煙事件を起こした人の動機も微妙。そして、その事件を詰問するシーンでの放送部員の反応もハテナ?更に、何故に主人公迄もが反省しているのか、その心の動きが全く理解できない。
    報道する側としての視点を偏ったものにしてはならないというのは分かるけど、その話と、喫煙事件の冤罪をつくる行為は、同列に扱ってはならない、扱えるものではないのに、同列に扱われている。
    全くもって登場人物達の心の動きを理解できない。

    人間、分からないこと、理解出来ないことはあるのだという絶望感。どうしても気持ちが悪い。
    そうした気持ち悪さが引っかかって星4つ

  • 湊かなえ作品ということで期待いっぱいで読んだものの、
    淡々とゆっくりした展開が続き、面白くないなと何度も止めようとした。

    途中(やっとという感じが否定できない)、喫煙事件が起きていよいよ!と期待したが、それもやはり淡々と過ぎてしまった。

    ところで高校生、放送部員というのはあんなに物を考えているの?
    白井部長なんて、高校生というより、人生一周経験して2回目の高校生やってますみたいな、老齢の香りすら漂っているよ。

  • 高校生達が主役で、読者も同世代を想定した仕上がり。以前読んだ「オルタネイト」を思い出させた。
    たまたま大学駅伝、中学駅伝を最近読んだが、今回は高校駅伝が少し絡んでいたが、それほどガッツリと駅伝にヒューチャーした作品ではなかった。

  • 読めば読むほどしらけていく自分。
    年齢を重ねすぎて薄くなった感情が原因なのか楽しめなかった。悲しい。

  • 湊かなえさんの学園シリーズ。放送部という、部活としては地味な場所で繰り広げられる青春群像とミステリー。シンプルに放送部って、どんな活動をするのか?という疑問も解き明かしてくれる。私が知らなかっただけかもしれないが。笑 最近の学生らしい悩みや、コミュニケーションの難しさなども描かれていて、なかなか楽しめる。

  • ブロードキャストの続編。前半はディベートシーンが続き、放送部としての活動が語られます。後半になると起承転結の転、事件がおきます。その事件をきっかけにそれぞれの抱える事情や、主人公の苦悩を乗り越えた先に見えた新たな目標など、人は人に出会って変わっていけるのだとあらためて思わせてくれるストーリーでした。いまのコロナの時代の理不尽な日々の描写も、きっと良い方に変わっていけると思わせてくれるものでした。

  • ❇︎
    ブロードキャストの第二作目。

    第一章 ドローン
    第二章 プロット
    第三章 トークバック
    第四章 CUEシート
    第五章 デジタイズ
    第六章 リアクションショット
    第七章 スタンバイ
    終章  

    高一の僕(町田圭祐)、正也、久米さんと
    高二の白井部長、蒼先輩、黒田先輩、翠先輩は
    三年生の引退した後、新生放送部メンバーで
    今年の大会出場を目指して意見を出し合い、
    制作を始める。

    事故に会い陸上部で走れなくなった圭祐は、
    胸にわだかまりを抱きつつも、放送部の部員との
    交流戦を通して少しずつ前を向きはじめます。

    完全に割り切れないモヤモヤした思い、でも
    新しいものを楽しいと受け入れ始める変化。

    登場人物は高校生なのに、驚くほど他者への
    思いやりの人の気持ちを慮る想像力に溢れて
    いて素敵だなと感じます。
    なので、彼ら彼女らの成長は楽しみであり、
    素直さを眩しく感じます。

    思いやり欠けた考えや行動をしてしまった後は
    反省し、真っ直ぐ前を向こうと再スタートを
    切る姿は逞しく、バネのように伸び上がる様子は
    瑞々しくて応援したくなります。

    弱くてもいい、間違ってもいい、立ち止まっても
    構わない、くじけずもう一度歩き出す若者たちに
    エールを送りたくなる小説。

  • ブロードキャスト、は読みました。湊かなえさんの作品なので、絶対面白い、と思いながら読み進めましたが、なかなか進みませんでした。しかし、中盤驚きの出来事が起こり、そこからはあっという間に読み終わりました。高校はとうの昔に卒業した私ですが、いろいろ教えていただきました。

  • 著者は、『高校入試』や『告白』などで有名な作家だ。
    どちらかというと愛憎渦巻くイヤミス、というイメージだったのだが、こんなに爽やかな話も書けるのかと新しい一面を見られた。

    ミステリーの要素は薄め。
    また、確かに愛憎は描かれるのだが、こちらも比較的ライト。
    人の死なないミステリーだ。
    物語は青海学院という私立高校。
    ここの放送部が舞台だ。
    高校入学前に事故にあって陸上を諦めた圭祐。
    陸上については語りたくないようだ。陸上に未練を残しつつも、今の部活を楽しんでいる。
    ドローンを使った撮影や、Jコンと呼ばれる放送部の甲子園のようなものを目指して仲間たちと日々を過ごしていく。

    コンテストで求められる「高校生らしさ」や、被写体の選定、プライバシーの問題。
    そんな報道するものの葛藤や、うつされる側、切り取る側の気持ちなど、陸上とはまた違う大切なことを学ぶ。
    そこで事件も起きるのだが、メインはそこよりも自分は何を目的に行動するのか、ということが本作の主題だ。

    派手な演出はないが、文化系の部活にスポットを当てているのは文化部出身としては嬉しい。
    運動部に比べると派手さがなく、盛り上がりにもややかける。
    もちろんコンテストはそれぞれ開かれているし、誇りを持って良いのだが、題材としては盛り上がりに欠ける、からなのか。
    (音楽ならまた派手さはあるけれど)
    だから、文化系をもっと取り上げてほしい!

    心の動き、プライベートにどこまで入り込むのかという問題を爽やかに描いた本作は、湊かなえが苦手だという人にも、好きだという人にも読んでもらいたい。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

湊かなえの作品

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