ドキュメント

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 2433
感想 : 204
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041095577

感想・レビュー・書評

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  • うーん学園のドラマかな。
    しばらくお休みをされる前の本だから楽しみにしていたから余計残念だな。面白くないわけではないけど、湊かなえさんの本を楽しみにしているから少し辛口になってしまう。

  • 交通事故で陸上から離れざるを得なくなり、放送部に入った佳佑。
    陸上部の活動を撮影していると、思わぬ映像が映りこんでいて…。
    その事件がメインなのかと思って読んでいたら、それは通過点にしか過ぎず、それぞれの感じ方や見え方、そして伝え方の難しさを、高校生ならではの瑞々しさと共に描いている。
    なんか所々はしょられてる感じがするのはあえてそうしてるのかと思ったら、どーやら前作があったらしいとここの感想で知った。なーるほど。
    [図書館·初読·6月11日読了]

  • こんな爽やかな作品もあるんだという驚き。でも著者らしくミステリっぽい要素も含んでいる。敢えてライトな感じにしたんだろうけどやっぱり真骨頂はドロッとした作品だな。

  • 湊かなえ先生の作品は久々です。
    好きなんですが、自身のメンタル的に読むのが辛そうなので避けていたのですが、青春モノならと読んでみました。
    ただの青春モノではなく、人間の複雑な感情が表現されているのは流石。最後まで楽しんで読めました。ただ、もう少し主人公が色々なことを乗り越えた後、真剣に放送部に向かう姿がもう少し見えて欲しかったので、それは残念でした。

    追記:ブロードキャストの続編だったのですね。調べ切れていなかったです。前作を読めていないので、読んでみます。

  • まったく予備知識なく読んで、あとからこの前作に「ブロードキャスト」があると知った。だから主人公町田が交通事故で走れなくなった状況が語られていないのか、と今になって納得。

    けれども申し訳ないが面白くないのだ。登場人物が多く、それぞれの背景を書き込みすぎて、主人公が埋もれてしまっている感じがした。部員それぞれの親とか、中学校時代の恩師とのつながりとか、他校生の情報とか、本1冊まるごと人々の情報で終わってしまい、彼らの心が見えてこない。気持ちを察しながら行動する若者の様子はリアルで、読んでいる方としては息が詰まりそうだ。小説だからこそ、このリアルを超えてほしい、というのは私のわがままだろうか。

    生徒それぞれがあまりにも優秀で、キャラクターにスキがない点で、面白くない、なんて言ってしまったのだろうな。

  • 読後、これがシリーズ第2弾であることを知りました。
    たしかに、全然描かれていない3年生がサラッと出てくるところなど、そう言われてみれば続編なのか、という感じでした。
    第一弾を読んでいなくても私は楽しめたので、問題はないと思います。
    むしろ他の方の感想を見ると、第一弾を読まない方が先入観がなくていいかもとも感じます。

    湊かなえ作品は、ミステリばかり読んでいたので、青春小説を書いているとは知りませんでした。第一弾は2018年なので、比較的新しいのですね。

    陸上部の話が出てくるので、一瞬の風になれを思い出しました。

    前評判なく読んで行って、ドローンを手に入れたあたりで、ドローンを使った作品でJコンを目指して活動に取り組む学生の物語かな、Jコンの結果まで描いて終わりかな、などと考えていましたが全く違いました。

    事件は起こるものの、湊かなえの数々のミステリを読んだ上で読むと、そこまでの衝撃はないですし、
    報道のありかたについてはテーマとしてすごく考えさせられる、という作品ではありませんでした。

    ただラストで、直接コロナとは言っていないけれど、いろんな行事やイベントが中止になったことが描かれていて、思いがけず、そこで涙してしまいました。

    自分が学生時代に楽しんだことを、全て奪われてしまっている、今の学生たちのことを思わずにはいられませんでした。

  • いつもだったら、嫌な気分になっても、何か納得できるのだが、最後まで納得がいかないまま。
    何で主人公が謝らなければならない?それがひっかかって、最後までもやもやしたまま読了してしまった。

    無理やり収めた感が否めない。

    分かり合えない人とは一生分かり合えない、で終わった方がよっぽどすっきりしたのに。

    まさかこの嫌な気持ちで終わるというのが作者の狙いだったとしたらスゴイ。

    学生時代なんてそんな爽やかなものじゃないし、無理やり自分のやってきたこと、他人からされたことに意味を見出す必要もないかな、とも思った。
    -----と思ってしまうのは大人(いや、もう初老も過ぎた)のいやらしさか。

  • 湊かなえさんでイヤミスではないので手にとる。
    でも、湊さんらしいミステリ色もあり…そうか、あの人だったか。。という驚きはあった。
    そして、気持ちは分からなくもないけど、結構嫌な気持ちになったから一種のイヤミス?
    いや、イヤミスというほどではないぐらいの、エゴ、身勝手さだったか?高校生ぐらいのミステリを読んだ時感じるよりも不穏なざわざわした気持ちになったのは自分のコンディションのせいだろうか。
    それともあの人が信じる正義が突っ走った感じが嫌いだったのかな。。
    歳を重ねたからそう思ったのか…?若かったら犯人にも寄り添えたのか?
    放送部、報道って、人に伝えるって、という大きな問題意識の部分がやや分かりにくいような気がしたのは読解力の問題かしら。
    前作から続いている感情も多かったので、前作を結構忘れてしまっていたのが読んでいてもどかしかった。
    ともあれ、湊さんの青春もの、面白かったです。

  • 主人公の心情についていけないところが多い。期待していただけにガッカリ。

  • 湊かなえ?同姓同名かと思うくらい面白くない。テーマが普通の高校生生活だからかな、とにかく読んでる時間が勿体ないと思いながら、いつか面白くなるはずと頑張って読んでみた。時間が勿体なかった。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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