FAKEな日本 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041095621

作品紹介・あらすじ

平成も終わり、安倍政権も終わった。しかし、忖度社会は続く。
ドキュメンタリーとは、抗いである。
タブーに抗い続ける監督のルポ&インタビュー!

平成という時代が終わり、安倍長期政権も終わった。
しかし、報道をはじめ、表現の自粛と萎縮は終わることなく続いている。この三十年で、その波は高く、強くなったのか、それとも……。
天皇、放送禁止歌、オウム、オカルト、小人プロレスetc。
撮影したいテーマはことごとくタブー視され、発表媒体が限られていく中でも、作品の力で“空気”を吹きはらってきたドキュメンタリー監督が、自粛と萎縮の正体を探る!
森監督作品のテーマを軸に、時代の表現者たちと「日本」を斬る!!

『放送禁止歌』×ピーター・バラカン(ラジオDJ、ブロードキャスター)
『ミゼットプロレス伝説』×日比野和雅(『バリバラ』初代プロデューサー)
『幻の「天皇ドキュメンタリー」』×松元ヒロ(お笑い芸人)
『A』『A2』×有田芳生(ジャーナリスト、参議院議員)
『未完の「北朝鮮ドキュメンタリー」』×若林盛亮(「よど号ハイジャック事件」実行犯)
『FAKE』×長野智子(ニュースキャスター)
※本書は2017年に小社より刊行した『FAKEな平成史』を改題の上、加筆修正したものです。

【目次】
 文庫版まえがき
 まえがき
第一幕 疑似的民主主義国家ニッポン――『放送禁止歌』
第二幕 差別するぼくらニッポン人――ミゼットプロレス伝説
第三幕 自粛と萎縮に抗って――幻の『天皇ドキュメンタリー』
第四幕 組織は圧倒的に間違える――『A』『A2』
第五幕 平壌、かつての東京との交信――未完の『北朝鮮ドキュメンタリー』
第六幕 正しさこそが危機を生む――『FAKE』
 あとがき
 文庫版あとがき
 解説

感想・レビュー・書評

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  • 祝文庫化!(『FAKEな平成史』を改題の上、加筆修正)

    書評『FAKEな平成史』森達也著 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
    https://dot.asahi.com/ent/publication/reviews/2017101200036.html

    森達也オフィシャルウェブサイト -トップページ-
    http://moriweb.web.fc2.com/mori_t/index.html

    FAKEな日本 森 達也:文庫 | KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322002000896/

  • メディアが三流なら国民も三流、政治家も三流。
    この言葉を常に噛み締めている。

  • はんはんはん!って思いながらずっと読んだ。はー確かに!の感嘆と、そうそうそう!の共感と。
    平成史を、いろんなインタビュイーの人と振り返る内容。全部読みやすいし、興味深いけど、後半が記憶に新しくていろんな人と意見を交わしたい。特に6章のFAKE、あとがき、解説。最後に出てくる、言論俯瞰列島。まさに。私にとっては生きにくい世の中だけどさ、その俯瞰で見てる大勢の方達は生きやすいのかな?あと、インタビュイーって初めて聞いた。言いたくなるやつ。笑

  • 2021/7/15(木)夕読了。honto電子書籍にて。

    鋭い切り口のドキュメンタリー作家の著者と、テーマごとに選ばれた人との対談の数章。
    鋭い批評は、課題をひたすら提示し続ける重要な営みと思うけど、世の中には問題しかないかのように思わせられるのも、救いがないし疲れてしまう。建設的な提案や解決に向けた行動無くひたすら文句ばかり言う人(脊髄反射的に感覚と感情で分断したがる人達)はツイッターにもあふれているが、私は好きではない。
    賞賛されるべき状況もどの時代のどこの世の中にはあるはずなので、こういう本を読んだ後は、輝かしい対象を扱う書籍を読んでバランスをとらないと、それこそ一人の人間の頭の中としては偏り過ぎる。

    それでももちろん問題が存在し、そこに問題意識を持ち、一人一人が解決の片棒を担ごうとしなければ、社会は良くならないというのも分かるし、重要で、大事。放置はできない。

    そういう中で、本書に書かれている類のことは目新しくはないけれど、様々な視点から繰り返し頭に入れ続けないといけない。そこから意識が高まり、行動に移行する。直接結びつかない小さなことでも、意識で少しずついろんなことが変わることが、社会を変えられる。多くの人のそれで、社会は良くできる。

    前半の対談は、結局は課題意識を同じくする対談相手であるから、議論に深みがあるとはいえ、限界がある。
    「対談」であれば、意見が違うことを受け止める器があってなお意見の違う人と対談してもらって、その「違い」が何なのかの根源を、できるだけたくさん見出して、それを世間に問い、知らしめることが重要なのではないだろうか。

    ただ、終盤、第六幕の長野智子さんとの対談の章から、あとがき、解説にかけてのあたりが、
    とても共感できた。
    物事の起きた事実は、物理的に絶対的に一つであっても、
    「真実」は、人によって異なるということ。絶対的ではないということ。
    そこを、何によってどう規定するのか、そここそがしっかり議論されるべき対象なのではないかと
    私は思う。(一人称で語る、ということの重要性にも、共感する。)

  • 森達也氏は同世代。同じ空気感を味わっている。
    ピーターバラカン:擬似的民主主義国家。
    つまり擬似的独裁国家。つまりフェイク。「空気を読む」ことを是とする。日本人の国民性に強く根付いている。ずっと変わらないのか?自発的な隷従。
    森氏の著作を読むにつれ、日本人として寂しさを感じてくる。

  • いろいろな考え方があって、自分で考える大切さを感じた。この人が正しいか正しくないかとかではなく、生き方として。

  • 2021年1月6日(水)に清風堂書店で購入。1月8日(金)に読み始める。

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著者プロフィール

森 達也(もり・たつや) 1956年、広島県生まれ。ディレクターとして、テレビ・ドキュメンタリー作品を多く製作。98年オウム真理教の荒木浩を主人公とするドキュメンタリー映画『A』を公開、ベルリン映画祭に正式招待され、海外でも高い評価を受ける。2001年映画『A2』を公開し、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞する。11年『A3』(上下巻、集英社文庫)で講談社ノンフィクション賞を受賞。現在は映像・活字双方から独自世界を構築している。16年に映画『FAKE』、19年に映画『i-新聞記者ドキュメント-』で話題を博す。著書に『死刑』(角川文庫)、『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい』(ダイヤモンド社)、『ニュースの深き欲望』(朝日新書)、『虐殺のスイッチ』(出版芸術社)など多数。

「2022年 『定点観測 新型コロナウイルスと私たちの社会 2022年前半』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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