熱風団地

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 271
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041095645

作品紹介・あらすじ

フリーの観光ガイドの佐抜克郎は、成田空港で外務省の関連団体を名乗る男たちに声を掛けられる。体格の良い二人組は佐抜に、行方不明になったベサール国の王子の行方を探してほしいという。南シナ海に浮かぶ島国のベサールは独自の言語を持ち、その数少ない日本での話者が佐抜だったのだ。かつて王政を敷いていたベサール国だが、クーデターにより王族の一部が日本に亡命していた。「佐抜さんしかいない」という男たちの言葉に押し切られ、アシスタントとして紹介された元女子プロレスラーのヒナとともに王子の行方を追うことになった佐抜。彼はやがて国際関係を揺るがす大いなる陰謀に巻き込まれていく――。

感想・レビュー・書評

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  • アジアの小国ベサールの王子の捜査を依頼された主人公が元女子プロレスラーの相棒と、東京近郊の外国人が多く住むアジア団地に乗り込む話。

    残念ながら、これが新宿鮫シリーズを描いた作者とは思えないほど、面白味のない展開と、薄っぺらい登場人物たちのダラダラとした会話が続く。本当は2点をつけたいが、尊敬する作者なので3点にしようと思う。

  • 素人エージェントの奔走モノだが、敵が微妙に弱かったからかボリュームのわりにはイマイチ盛り上がりにかけた。転職して成長していく続編なんかあれば期待したい。

  • 大沢在昌らしい作品ではあるが、可もなく不可もなくといったところ。最近また昔のような面白い作品が出るようになったけど、本作はちょっと中途半端な感じ、生温い感じといったらいいんだろうか、強いエンターテイメント感もないし、ドラマ性もないし、、、
    物語は、旅行ガイドを営む佐抜という弱っちい青年が、外務省の外郭団体からの依頼を受け、クーデターで実権を失った東南アジアの某国の王様の跡取り王子を、探して護るという話。その過程でのアクションと成長の物語。主な舞台は、住人が殆ど外国人という千葉県にある団地、バディは佐抜の憧れの元女子プロレスラー。一応男女ペアでの活躍なのだが色恋はなし、情緒性もなし、ハラハラドキドキ感もあまりなかったのが、前段での評価になったか。

  • 「大沢在昌の未来予想図」

    『新宿鮫』シリーズでも、近作では犯罪の国際化が描かれていたが、本作は大沢在昌なりの日本の近未来といったところか。杉本教授を通して作者は自身の思いを代弁させて現代日本を憂えている。本作の軸となるべサールは架空の国だが、それを取り巻く大国の思惑は今も昔も、現実でも小説でも変わらない。単なる観光ガイドがそんな陰謀に巻き込まれて活躍する様はご都合主義にもほどがあるが、こうした大沢作品ではお約束とも言えるのでご愛嬌。べサール人の女子プロレスラー・ヒナはいかにも作者が好きそうなキャラクター笑。ラストがかなり駆け足となってしまい残念。もう少しべサールの未来についても丁寧に書いても良かったのでは?!

  • 某国の王子を探し出すという依頼を受け、元レスラーの助手と奮闘。
    探し出す迄の過程は在日の人達の繋がりがメインとなり、後半はいかに王子を守るかスリリングな展開。
    主人公は暴れないソフトボイルドかな。

  • タイトルを見て、どんなストーリーなのか期待が膨らんだ。フリーの観光ガイド佐抜と元女子プロレスラーのヒナのコンビの活躍が痛快だった。

  • ツッコミどころはあるもののいつもの楽しい大沢作品。架空の国を舞台設定として一から作り上げ物語に落とし込んでいる点では流石。架空だが根底にあるのは日本が取り巻いている外国人滞在者の問題。それを真っ向から書くのではなく、コーディネーターという主人公にして巻き込まれ系にしてしまうのが大沢さんらしさでもある。だから読みやすく頭を空っぽに出来る。主人公の佐抜が誰にでも秘密をペラペラ喋ってしまう、あがり症といいながら会話で危機を乗り越えていく、など気になる点もままあるのだがサクサク読めるので気にせずいよう。

  • 何というか… 個性的な人たちの言動をただただ理解するだけなのに、先が気になり一気読み。だよね。大沢さんの作品だった!

  • フリー観光ガイドが、外務省からべサールという架空の国の王子を捜す依頼を受けて奔走するお話。

    ドタバタで、何も難しいことは考えずに読めておもしろかった。
    主人公があがり症という設定はどこで活きたのかわからなかったな…

    学んだことば: 毀誉褒貶 きよほうへん
    ほめたりけなしたりすること。
    例 毀誉褒貶相半ばする
    世間の評判は良いも悪いもの半々くらいという意味

  • 観光ガイドの主人公がベサール国の王子の行方探索と救出の物語だ。緊張感とスリルの連続でした最後はメデタシメデタシで終わる。面白かった。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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