- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041095713
作品紹介・あらすじ
第二次世界大戦の沖縄地上戦で家族とすべてを失い、魂(マブイ)を落としてしまった知花煉(ちばなれん)。戦後の闇市で一時の成功を収めたのも束の間、米軍のお尋ね者となった煉は、新天地を求めて南米ボリビアへと渡る。しかしそこも楽園ではなかった。移民にあてがわれたのは伝染病が蔓延する未開の地。呆然とする煉に、米諜報機関CICの魔手が迫る。一方、魂が分裂したもう一人の煉は、若き革命家チェ・ゲバラに出会い恋に落ちてしまった……。
感想・レビュー・書評
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単行本の時から気になっていたもの。それにしても、文庫化にあたって分冊化され、それぞれが千円もすると、結局単行本と変わらんがな、とか恨みがましく思いつつ。前からうすうす気付いてはいたんだけど、文庫化に際して分冊されそうな分厚い単行本は、もうさっさと買っちゃった方が良いのかも、って改めて思った次第。
それはさておき、この前半戦。池永作品は3作目だけど、どうしても『絶賛大好き!』とならない理由が、やはり本作にも…。それは、ちょいちょい感じられる会話の不自然さと、行空きもなく唐突に移り変わる場面展開。後者は、識者にとってはむしろ魅力と考えられている節もあるけど、それはいかがなものか、と。とはいえ、突拍子もない物語設定が、どんどんページを捲らせるし、後半の盛り上がりも気になるところだし、面白いには違いないんだけど。
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著者プロフィール
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