- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041095843
作品紹介・あらすじ
「FACES How I survived being bullied」(邦題:FACES いじめをこえて)は、NHKと海外の放送機関が連携し、いじめのつらい体験から自分らしく生きていけるようになったきっかけを語る2分の動画を制作、世界中に向けて放送やウェブでの動画配信を行っていく国際共同制作プロジェクト。「FACES いじめをこえて」というサイトでは、いじめでつらい経験をしてきた世界中の人たちが、「一人じゃないよ」「自分らしさを取り戻すきっかけは多様だよ」「世界は広いよ」という思いや、今いじめに直面して身動きが取れなくなっている孤独な人たちに向けて、「自分の言葉が、少しでも誰かのために、考えるきっかけになれば」という願いをこめてメッセージを発信しています。その願いは世界中で共感を呼び、多くの勇気ある参加者が増えつつあり、発信者の数は50名以上となりました。
その「FACES いじめをこえて」に登場する方々の中から、日本、台湾、ブラジル、クロアチア、ドイツ、ボスニア・ヘルツェゴビナなど、20名のインタビュー時の録音原稿や追加のアンケートを実施し、書籍用にリライト。収録当時から新たなメッセージも加え、再編集しました。
【巻頭談話】斉藤慎二(ジャングルポケット)収録。
【帯推薦文】吉本ばなな、『不登校新聞』編集長・石井志昂 ほか。
感想・レビュー・書評
-
子ども時代にいじめられた経験があり、それを乗り越えて、今を力強く生きている人たちのメッセージです。
いじめを受けていた時、ズタズタにされた自分を信じる心、ありのままの自分を認める気持ち…生きていくのに大切なものばかり。失ったものは大きくて、完全に取り戻すことは難しい。
大人になってもフラッシュバックするシーン、頭の中で何度も繰り返される「なぜ?」の言葉。
みんな優しい人たちばかり。いじめられた体験を消化していくなかで、いじめていた人たちの状況までも理解しようと、客観的に捉えようとしている。とても大きくまぁるい人たち。
今、苦しんでる人たちへのメッセージも奥深い。よくある偽善的な言葉じゃない。理想的な解決策でもない。
みんなが、それぞれに見つけた自分らしくいられる時間、輝ける場所。どうやって見つけたか(見つかったか)、どんな変化が起こったか。
一言ひとこと、彼らの苦しみから生まれたキラキラの言葉です。
心にしみます。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
乗り越えた人たちが、カメラに向かってかつていじめられていたこと、どのようにやり過ごしたか、どのように立ち向かったか、どのように自身が変わったかの体験を語る。
こちらに向けた眼差しは強く、きっと渦中にいる人に届くと思う。
被害者は忘れられない。加害者は忘れてしまう。
何人かが触れている。
ある男の子は教師の言葉で学校に行くのをやめ、別の教師の言葉で再び学校に通いはじめた。
自尊心を取り戻したとき、彼らは乗り越えている。
いじめとは、自尊心を砕く行為なのだと思った。 -
タイトルの「フェイス」の通り、体験を語ってくれた人の顔写真が載っている。それも辛さを乗り越えた笑顔の写真が。いじめ体験を語ってくれている本はいろいろあるけれど、こうやって語りと共に明るい顔を見せてもらえるとより希望が持てる気がする。
-
リアルないじめ被害当事者の声。
何でもないところからイジメは始まる。何がきっかけになるかわからない。だから誰がいつ被害者になるかもわからない。すべての人にとって他人事ではない。 -
NHKの動画配信のまとめたものです。
世界中のいじめを受けて 乗り越えてきた人たちの
生の声が書かれていました。
自分も学生の時
いきなり 無視されてしまって
当時は全員無視っていうひどいものではなかったので
クラスメイトの他の友達と仲良くしていましたけど
何がきっかけなのか
最後までわからなかったけど
この本を読むと 学級委員とかで
注意したりしたことがきっかけとかだったりしていました。
だから 自分も 転校生だったし何か言っちゃていたのでしょう。
子供の頃って 何が 相手の心にひっかかるかわからず
それが 原因とは想像もできず という事が多いのですね。
この本では 原因(相手)を どうしようという事ではなく
最後は自分で どうにかする。しかないので 原因を無視というか 原因がある所にいつまでも留まっていないで 動くことが良いような事を みな言っていました。
自分を大切にすること。
それが一番大事。 -
[NDC]371.42
[情報入手先]
[テーマ] でーれーBOOKS2022/エントリー作品 -
イジメって言葉はいらない軽い。
奴らがやっているのは犯罪である。 -
https://www.nhk.or.jp/faces/jp/sp/
こっちも一緒に。