本日も教官なり (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.63
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本棚登録 : 143
感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041095850

作品紹介・あらすじ

豊士の教習車には今日もさまざまな人が乗り込む。カレシに飲酒運転をさせまいと教習所に通う佳世。就職先で免許が必要な大学四年の七八。孫娘の幼稚園送迎のため69歳で免許取得を目指すしの。彼ら教習生に対し紳士的に接することを心掛ける豊士。だが、それどころではなかった。17歳の娘が妊娠したというのだ。若い男女の教習生は、ついつい娘とその相手に見えてしまう。加えて現カノジョ・万由とは徐々に疎遠に。元妻・美鈴との再会がそれを加速させる!?どうなる、ロック中年・豊士!!

感想・レビュー・書評

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  • 小野寺さん、淡々といつもの感じ。
    地味に真面目にゆっくり…でも確実にちゃんと歩いていく!これがあるから安心して読める。
    難しい事考えずスルスルと読みながら豊士や教習生、美月や美鈴の人生にちょっとずつ触れ自分の気持ちがちょっとずつ心波打つ。
    心地良い波に癒される…癒されるのは違うのか…
    ほのぼの?ん〜なんか適切な言葉が見つからないから深追いしない(笑)
    豊士さんにとってのロックは自分にとっての本かな?
    人生の何かを大きく変えたりはしないけど人を豊かにする。
    自分はつまらない人間だけど本を読んでいなかったらもっとつまらない人間になっていた。
    この先自分の中から読書がなくなる事はないと思う。
    体が効かなくなったとしても何らかの方法で本に触れ自分の内側にある本の豊かさに寄り添っていたい!

  • ☆4

    「みつばの郵便屋さん」でも登場した益子さんが主人公ということもあり、とっても楽しく読ませてもらいました❁⃘*.゚

  • 小野寺さん、はじめましてでした。
    読みやすくて内容も興味深くてよかったです。
    いいなぁソーアン。私も行きつけが欲しい。

    教習所は学校とは違うから、いろんな年代の人が来ますよね。そしていろんな事情がある。私も学校があったから途中少し間はあけたけど、基本コンスタントに通ったような気がします。

    私の時の教官は口も手も出しちゃう人だったから、免許とった時には自分でライトつけたこともないくらいだったのよね。それがペーパードライバーの原因ということにしておきましょう。えぇ。


    10代で出産は、今のところメジャーな話じゃないし学校では疎まれるんだろうなー。
    産休育休を会社でとるより休学する方がメリットな気もするんだけどな。逃げ恥の漫画でそんなこと言ってましたね。

    仕事の話も楽しかったけど、家族の再生のお話として楽しかったです。他の作品も読みます。

  • 小野寺さんの世界の空気感が好きで、この本も心地よかった。

  • 2022/6/23
    おもしろかった。
    「美空」いい名前。
    全部が思った通りにはいかないけど、何か起こった時に真面目に誠実に対応していく人は魅力的だなと。
    そうありたいなと思った。
    よつばが舞台のお話で、ソーアンの人も出てきてなんか得した気分。
    ソーアンにいたカップルは郵便屋さんかな?とニヤニヤした。

  • ほんのちょっとの嘘をついたことが原因で離婚した豊士。娘の妊娠を機に、疎遠だった元家族と交わるようになる。相手の両親と話し合う場面、高校の教師と話し合う場面、ともに気の利いたことが言えずカッコ悪い豊士。でも悪いと思ったら、相手が子供でも頭を下げたり、免許取得のタイムリミットギリギリの大学生、七八に嘘はいけないと毅然としたところはなかなかカッコ良い。
    はてさて、元家族の行く末が気になるところ。
    オノデラ文学ハズレ無し。

  • 読みやすい、スイスイ読んでしまう。
    益子さんは教習所の先生。電気機器メーカーに勤めていた頃、仕事がきつく体を壊し会社を辞めたいと妻に相談したが、受け入れてもらえず、別の女の人を誘った。それが原因で離婚、当時6歳だった娘とは合わないと約束させられた。その娘が17歳になり、妊娠したと元配偶者から電話がかかってくるところから始まる。教習所の生徒の話、行きつけのバー「ソーアン」でのロックの話。

  • 「教官」という仕事を知ったこと、『ひと』の小野寺さんが著者であること、色々重なって手に取った。
    登場する一人一人が格好良い。すごく前向きになれる。

  • 自動車教習所で教官として働く益子の元に別れた妻から電話が。娘が妊娠したという。高校生、17才。今後どうするかの話し合いに一緒にいて欲しいというので、11年ぶりに元妻美鈴と娘美月と会うことに。久しぶりに会う妻子と娘の妊娠に驚き戸惑いつつ相談に加えてくれた事に喜んでもいた。
    教官としての日常と、娘の妊娠に伴う様々な出来事に悩む姿を描く。
    元妻の美鈴がさっぱりとしてでも素敵なお母さんとして描かれていて好感が持てる。本当なら高校生の娘が妊娠したらそう冷静ではいられないだろうけど、徹頭徹尾娘の味方で、その意思を尊重してくれる。益子の方は娘が6才の頃のイメージが残っているせいかまだ受け止めきれないような、どう対処していいのかわからないでいるのが素直な反応だろうなぁと共感する。
    三人が段々と近づいていって、でもつかず離れずの距離感でそこもいいなと思った。
    各章のタイトルがロックの曲名になってて、好きな人には内容との関連とかがわかるのかな。
    気持ちのいいラストで楽しめた。

  • ハラハラドキドキもないけど面白くって一気読み。ロックの説明はすっ飛ばし。

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著者プロフィール

1968年、千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」で第86回オール讀物新人賞を受賞。2008年、第3回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作の『ROCKER』で単行本デビュー。他の著書に『みつばの郵便屋さん』シリーズ、『本日も教官なり』『それ自体が奇跡』『ひと』『夜の側に立つ』『今日も町の隅で』『食っちゃ寝て書いて』などがある。

「2022年 『レジデンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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