本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784041095928
作品紹介・あらすじ
読字障害というハンディキャップを抱えながらもアメリカ留学の後、作家・評論家としてTVで活躍する三条公彦。三条の秘書として雇われた菊井早紀はその謎多き私生活と過去が気になっていた。そんな折、パン店経営者の妻・宮崎璃名子の白骨遺体が発見される。行方不明となった新田文菜の捜査にあたる刑事の宮下と小野田は、文菜と璃名子の不審なつながりに気づく。人気評論家の三条は二つの事件に関わっているのか? 宮下たちは捜査を進めるが――。 ラストまで目が離せない、瞠目のクライムサスペンス!
みんなの感想まとめ
人間の仮面をテーマにした作品は、登場人物たちの複雑な心理と彼らが隠す真実を巧みに描写しています。特に、主人公の三条公彦と彼の秘書、菊井早紀の視点を通じて、様々な仮面を持つ人々が織り成す物語が展開されま...
感想・レビュー・書評
-
こんな仮面はゴメンの一冊。
伊岡さんは嫌なヤツを描くのが巧いな。
序盤から次から次へと人がかぶる仮面を見る度に眉間に皺。
ここまで人って仮面を被れるものなのね。
一時的とか、相手を想う優しさの仮面は好ましいけれどこんな鬼畜を隠すための仮面はゴメンだ。
そんな事を感じながらもサスペンスらしい鼓動が加速するスリリングな展開、真の仮面といい最後まで目が離せない。
そしてなんと言っても宮下刑事が良い。
終盤は彼に心は釘付け。
キラリと光る涙。
これぞ刑事の、一人の男性としての素(す)の顔。
これを見られたことがこの物語の最大の収穫。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
登場人物それぞれの視点から描かれた章が連なった構成。
読字障害をもつ人気コメンテーターとその秘書ら。
番組関係者や記者。
後に殺害されたり行方不明になったりする主婦ら。
行方不明事件を捜査する刑事。
人物が多くそれぞれ接点が描かれていないため、正直あらすじを読んでいなかったら途中で読むのを終了していたと思う。
けれど正直、男の身勝手な理由で複数の女性が犠牲となる話は胸糞悪くて、最後までなんとか読み切れたけれども苦手でした。
人はみんな何かしらの仮面を持っている。良くも悪くも。
表紙は仮面の写真ではなくて、…の写真。ちゃんと話の内容に合っていた。 -
犯人は結構早いうちに分かるストーリーなんだけど、テンポが良くて殺された女性たちと犯人の繋がりが上手く書かれていて、結構最後まで勢いで読めます。暴力描写には眉をひそめてしまったけど、実際にこういう人間は世に大勢放たれているんだろう。真相を暴くべく奮闘する男女の刑事二人をいろんな意味で応援してしまう伏線もいいですね。
-
話題作の伊岡瞬のイヤミス…はじめて読んでみた。
ストーリー展開は独特な登場人物達が次々と本人目線で語る作りで、薄っぺらい犯人は途中から見えて来るが、各々の行方が気になり一気に読んだ。度を越えたキャラ達は例外なく相応の罰を受ける形で終わる。
宮下が犯人に放った言葉…『夢を見るのは自由、皆が皆、日の当たる道を歩いているわけではない。地味で目立たない道を、必死に歩んでいる人たちで世の中は成り立っている』が刺さった。そして、最後に言い放った『どんなにピカピカの仮面をつけようと、グズはグズだ』でスッキリ爽快。
時間を忘れて読みたい時に良いかも…また機会があれば読むかもしれない。
-
やっぱり井岡さんは期待を裏切らない。最後の取調室の前ではどうして…と思いましたが、ちゃんと最後にほっとさせてくれました。さっそく次の本を探します。
-
いやあ〜〜面白かった!!
いろいろな人物の語りが繰り返されるので、最初は、どこが繋がっていくのかな?と思いつつ、先が気になり、夢中で読みました。
ネタバレしないようにするけれど、とにかく、ラストの方では、思わず
「ああ!良かった、助かる!」
と声が出てしまった!心配したよお〜〜。
こういう業界だからか?という意味でも、ああ、こういう物言いをするのねっていう嫌〜〜なやつは、何人も出てきて・・・。
そんな中、刑事の宮下と小野田のやり取りや関係が良かったな。ラストはホッとしつつ、なんだかジーンとしちゃった。この宮下刑事は他の作品でも出てるようで(私の読んでる作品だけど忘れてる)この、「仮面」の後のこともちょっと気になるなあ。宮下くん、かっこよかったよ!
印象的だったところ少し。
ーーーーー
いってみれば「男のやきもち」だ。旧世代に多い「女好きの女嫌いだ」(ここ、思わず笑った)
いまこうしていても唇を噛み千切りたいほど悔しいが、彼らを赦すことにした。ほとんど代償を払わずに学習できたことが幸運だったと、受け止めればいい。
「どんなぴかぴかの仮面をつけようと、クズはクズだ」
ーーーーー
伊岡瞬さん、14作品目でした。
伊岡作品の題名はいつもシンプルで覚えにくいと言ってる私ですが(すみません・笑)この仮面というのは意味として、ちょっと覚えやすいかも〜? -
*
仮面
長編でとても読み応えがありました。
登場人物の誰もが仮面を被っている。
表に見える顔はその人の一面ではなく、
誰もが他者の知らない顔を持つ。
裏の顔が起こした事件を暴く物語。 -
総勢7人の視点から語られるクライムミステリー。
帯にある通り「代償」「本性」とは違った「新たなモンスター」の登場です。
おぞましい事件を描くダークでヘビーな内容で、ドキドキぞわぞわしながら読みました。
群像劇のスタイルなので、あまり深みはなかった気がします。
読んでいる間は引き込まれたのですが、終盤があっけなかったというか…少し物足りなく感じてしまいました。
キーワードはディスレクシア、バークレー留学、レディK、アトリエ。
宮下刑事が出てきたのは何作目でしょうか。
なかなか味のあるキャラなので、今後も活躍してくれたら嬉しいかも。 -
読み始めは登場人物ごとに話が進むので読みにくかったのですが、途中から繋がりが見えてきてそれからは次、次と気になり一気に読んでいました。
-
-
audible 。犯人はこいつじゃないかなと思いながら読んだ。当たりだった。とんでもない奴らだった。女刑事の死が悲しい。
-
7割読んで挫折。前半は面白かったのだが、あとの方は、ダラダラと続き飽きてしまった。
-
プロットや構成力は認めるが、長い割には読後が薄っぺらかった印象。多分三条や久保川の思考と行動が空疎過ぎるから。刑事二人の関係性は小説としては面白いが、真実味が無さ過ぎるかな。
-
「代償」が面白かったので、同じ作者の本書も読んでみましたが、残念ながら期待した程ではありませんでした。登場人物(特に被害者)の個性が乏しく、読んでいて誰の話だったか見失うこともしばしば。
酷い事件が起こってるのに、あまり嫌な気持ちになりません。イヤミスカテゴリーとしては物足りないです。 -
展開が読めてしまうけど
それでも面白かった。 -
仮面を被ったが人まあ、出てくる出てくる。宮下刑事のまっすぐさがそれだけストレートに感じられるわけで、だんだんと化けの皮が剥がされていくさまも本当にふてぶてしい。クズという言葉にも失礼なくらい、救いようのないふたりが本当に最悪。小野田刑事にも驚かされた。伏線あちこちにあったのに全く気がつかず。圧巻。
-
胸糞悪くなるようなイヤミス読みたいなと思い、ネットサーチしてこちらがおすすめと書いてあったので手に取りました。お初な作家さん。
すごく読みやすくて最初からすんなりと読めたんだけども…うーん、なんか最後やっつけ感というか、めんどくさくなったから全員殺しておけば良くない? な、登場人物も作者も…な感じが否めなくて苦笑。楽しく読めてただけあってがっかりでした。本当全部何もかも嘘でした〜みたいな、ただの愚かな人でしかなかったね、うん -
ヒトはみな、仮面をかぶっている的な常套句なタイトルかもしれませんが、仮面と言うよりも殺人事件とその謎をっていう王道なミステリ的要素が大きい。いくつかの場面を切り取り、どうつながっていくかと言うところで、一つのTVの中で名を馳せ始めた人物に集約されていくカタチは、振りハバは大きめで壮大な感じ。で、紡がれていく最終的な部分への盛り上げも一気呵成。清廉さとの対比でのグロテスクな描写は必要要素だったのでしょう。
-
アメリカ帰りで読字障害がある三条公彦と女性死体遺棄事件の関係性はあるのかどうかが大筋のあらすじ。
三条が仮面を被っているのか、はたまた他の誰かが仮面を被っているのか、登場人物全てに仮面があるのか、章ごとに各々の視点で物語が進む。
視点が変わる物語は集中して読むことに疲れてしまうことが多いが、この作品は展開が早く読みやすかった。 -
ディスレクシア(読み書き障害)に焦点を当てた長編。コンビを組む2人の刑事の心情の動きはなかなかのもの。
ただし、前半がやや冗長であることと、場面の切り替えに慣れるまで、登場人物の立ち位置がわかりにくいのが、難点か。
著者プロフィール
伊岡瞬の作品
本棚登録 :
感想 :
