本性 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.59
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  • (18)
  • (2)
本棚登録 : 1195
感想 : 74
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041095935

作品紹介・あらすじ

40歳独身の尚之は、お見合いパーティで《サトウミサキ》と出会う。彼女の虜となり逢瀬を重ねる尚之だが、結婚の話が進むにつれてミサキは不審な行動を見せ始める。一方、若手刑事の宮下は、一匹狼のベテラン・安井の相棒として、焼死事件を追っていた。単純な火災事故のはずが、安井だけは裏に潜む事件を確信しており――。関わる者を必ず破滅させる女、その正体とは? 全ての謎が繋がるとき、あなたを再び衝撃が襲う!

感想・レビュー・書評

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  • 2021年1冊目は伊岡瞬作品。
    細分化された章立てが、短編集を思わせるも、あらゆる視点、時系列の点在が見事に1本化されていく展開はお見事。

    復讐のためなら、美徳さえ悪に捧げる犯人に終始圧巻。
    だからこそ、強いて言えばラストが薄かったのは残念なのか致し方ないのか。1人選挙で後者に1票。

  • 昭和の悪女の様な雰囲気と名前()なサトウミサキ
    最初こそ情けないプライド塊メンズを成敗する最高のヒーローが爆誕したと思っておりましたが...
    読み進めるにつれ....
    。。。。。なにこれサトウさんアベンジャーズ入り確定ヒーローじゃん(違)←

    彼女の壮絶なる復讐劇はとても面白く読ませていただきました。(上記と被りますが)ダサいプライドをそのまま擬人化したようなメンズ達が情けなくて情けなくて...読んでいて不快になりましたがそれくらい物語に没頭しておりました。
    最終的な事実を悟らせず、増える人物たちとそれに伴って新しい真実が暴かれ更に道が開けるストーリー構築が読み手を飽きさせない流石なテクニックだと思います。

    終盤では
    無口だがどこか義を感じる上杉景勝風刑事とサトウミサキの繋がりが気になって気になって仕方無く、眠い目をこすりながら読書に耽る様は正に「修羅の如し」
    (´ρ`*)コホンコホン
    私の戦国好きは置いておきましょう←

    彼女の行動については完全に理解不能でしたが、心理的な苦しみや怒りがよく書かれており「悪女」の風体を崩さないままの着地点に大満足です。
    ややホワッとした雰囲気はありますが。

    そして良い意味で意外と刑事の世界が狭い伊岡瞬の作品(他作品に登場する皆様方)
    この作者を陰ながら追ってる身からすると小さな楽しみとなっております。
    常にスポットを浴びそうで浴びれない宮下刑事に乞うご期待です(ง ˙-˙ )ง(もしかしたら他作品にて既に浴びてるのかもしれませんが)

    • りまのさん
      NORAさん
      フォロー頂いて、とても嬉しいです!NORAさんの、センス良いレビュー、とても好きです。ありがとうございます! りまの
      NORAさん
      フォロー頂いて、とても嬉しいです!NORAさんの、センス良いレビュー、とても好きです。ありがとうございます! りまの
      2021/02/05
    • NORAさん
      りまのさん
      こちらこそフォロバして下さり感激の極みです(>_<)ありがとうございます!!
      私の中身のないレビューを見て下さり重ねて感謝申し上...
      りまのさん
      こちらこそフォロバして下さり感激の極みです(>_<)ありがとうございます!!
      私の中身のないレビューを見て下さり重ねて感謝申し上げます(涙)
      りまのさんの本棚にて自分の知らない作品を沢山知れて嬉しく思います///
      これからも宜しくお願い致します...♪*゚
      2021/02/05
  • 伊岡瞬『本性』角川文庫。

    サトウミサキという33歳の女性が次々と男たちを手玉に取り、彼女に関わる男たちに不幸をもたらすという前半の連作風のストーリーが中盤から一転、思いも寄らぬ方向に展開し、少しずつ全ての事実がつながっていく。

    これまでに読んだ伊岡瞬の作品では『代償』と『痣』が群を抜いて面白かった。他の作品はこの2作に比べると落差が激しく、作品の出来不出来がはっきりした作家だという印象を持っている。そんな中、本作は面白い方の部類に入る作品だと思う。

    第一章から第三章までは、サトウミサキの悪女ぶりが描かれているのだが、第四章になると何故かサトウミサキは登場しない。この第四章がひとつの転機となり、第五章から物語は一変するのだ。第五章からはベテラン刑事の安井と若手刑事の宮下による焼死事件の捜査が描かれ、事件の捜査が進展する中、再びサトウミサキが姿を現す。そして、迎える悲劇の連鎖と結末……

    意外にも余り評価が高くない作品なのだが、自分には非常に面白かった。

    本体価格800円
    ★★★★★

  • 伊岡瞬著 『本性』

    ミステリー⭐️⭐️⭐️
    ひたひた迫る怖さ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
    意外性あるラスト⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

    1.伊岡瞬さん
    祈り、代償と読了して三冊めです。
    読了の想定外の展開とスピード感に魅了されて、本性の世界に入りました。

    2.『本性』
    ①男性特有の性に対する本性。
    ②集団で同化してしまいがちな本性。いじめ。
    ③時間が有限のなか、手柄が高い事件を優先してしまうかもしれない警察側の本性。
    ④愛しき家族を失い、残された遺族が思う積年の筆舌しがたい本性。

    登場する人物たちのそれぞれの本性の描写があります。
    その描写とともに、いくつかの殺人事件がリンクしていく展開は目が離せません。

    スピードは緩やかなミステリー。
    しかし、足跡が少しずつ迫る、あのひたひたの怖さは、これからの夏の季節にぴったりかもしれません。

    2021年。伊岡さんの作品、増えそうです。

    #読書好きなひととつなかりたい

  • 面白かった
    悪女の物語からの復讐劇の物語
    短編連作かと思いきや、登場人物のそれぞれの視点で語られていく展開で真相が明かされていきます。

    ストーリとしては、
    前半はサトウミサキの悪女っぶり
    結婚詐欺師のような振る舞いにもかかわらず、貢いでいく男をはじめ、くずっぷり満載の男たち
    さらには、くずの女も出てきます
    そして、後半は事件をおう刑事たち
    それぞれが徐々に絡み合っていき、事件の真相が明らかになっていきます。

    サトウミサキの正体とは?
    その動機は?
    事件の真相は?
    という展開。

    登場人物たちのくずっぷりに対して、サトウミサキがダークヒロインのように感じてしまうのは自分だけ?

    エンディングに向けて、彼女の行動に対して、もやもや感がすべて解決しなかったのが残念。(納得のいく答えが得られなかった)

    とはいえ、面白かったですよ。
    お勧め

  • イヤミスの分類に入るのだろうか。
    次々と登場する人物が皆、共感を覚えられないまま、ようやく読み終えた。
    主人公ともいえそうなサトウミサキが、捕まらず、続編があるような終わり方。
    ベテラン刑事安井の弔い合戦として、若手刑事宮下が直接対決となるのか。

  • この著者の作品は初めて読みました。
    だいぶ前に本屋さんで買ってて、積読の状態でした。
    帯とか、裏表紙のあらすじにどんなこと書いてあるかはもうすっかり忘れて、どんなお話なのか全くわからずに読みました

    読み終わった感じはまぁ楽しめたって印象だけど

    なんというか、性的表現があまり好きではなかった
    表現の仕方というより、この場面でそうなるか?っていうリアルじゃない感じ
    最後の方で事情はわかったけど、それでも、、なんかリアルじゃないなって、、
    思ってしまいました

  • 一本井岡さんらしい筋があって振り子の振り幅が珍しい作品だった。

    刑事はハードにかっこよくて、ミサキの心も添いやすい。
    ただ自分のやり方を肯定して卑しめる手段がたまらなく嫌い。

  • ラジオで紹介されてたので読んでみた。
    ストーリーの進み方は面白いのだけどなんとなく途中から動機はわかってきたなというのと(わざと分るように書いてるのかな?)読後感はあんまり良くないというか登場人物のほとんどが好感持てないので、すっきりしない感じあり。

  • やめられず

    2日で読了。

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著者プロフィール

伊岡瞬

一九六〇年、東京都生まれ。二〇〇五年に『いつか、虹の向こうへ』(「約束」を改題)で第二五回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞し、作家デビューした。代表作の『代償』四十万部を超える、『悪寒』は二十万部を超えるベストセラーとなった。近著に『不審者』がある。

「2020年 『冷たい檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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